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- 直接抗議はトラブルのもと!?「ファー」の発声なく打ち込まれたら、どうするのが正解?
初心者が増えたゴルフ場で、最近「打ち込み」のトラブルが増えているという。そこで、「自分が打ち込んだら」ではなく「ファーもなく打ち込まれたら」、どのような対応が正解なのでしょうか。
乗用カートの無線でコースに報告し、スタッフに注意してもらう
プロゴルファーの大江香織さんが1月27日にツイッターでつぶやいたコメントが大きな話題になりました。
「隣のホールから打ち込まれて、自分の真横にボールが降ってきました。なんなら上着にかすりました。前から思っていたことなのですが、セルフプレーが増えて『ファー!』を言わない人が増えているように感じます。ボールが曲がったら大きな声で知らせましょう。知らない人がいたら教えてあげて下さい」(原文ママ)
ゴルフ場関係者と話をしていても、打ち込みに関するトラブルが以前と比べて増えたという声を耳にする機会が多くなりました。
このようなときどうすればいいか聞いたところ、「お客様同士でやりとりしますと、どうしても感情的になりますから、乗用カートの無線で報告していただければ、我々のほうで注意します」とのことでした。
打ち込まれた組から報告を受け、コーススタッフが打ち込んだ組のところに行って注意すると、そもそもボールを打ち込んだことを認識しておらず、「ファー」と大きな声で知らせるというマナーも分かっていないことが多いそうです。
「前の組の頭上をオーバードライブしても平然としているケースもあります。そのような場合は基本的なマナーをその場でひととおり教えます」
ゴルフは広大なフィールドを大人数で共有するスポーツですから、フィールドを共有するためのマナーが大事です。特に打ち込みは人の命にかかわることもありますから、大声で知らせる必要があります。
知らせるのは本人でなくても構いません。打った本人がボールの行方を見失っているようであれば、同伴プレーヤーがボールの行方を確認し、隣のホールに向かって「ファー」と発声します。
隣のホールから「ファー」の声が聞こえてきたときは、顔と頭にボールが当たらないように両手で覆い隠します。ボールが万が一、体に当たっても、首から下であれば大ケガになりにくいですから、「頭隠して尻隠さず」が基本姿勢です。
ゴルフ場でのマナー講習が必要な時期かも
このところゴルフ場に初心者が増えているのは間違いありませんが、初心者がコースデビューする際は経験者と一緒にラウンドのするのが一般的ですから、経験者自身が正しいマナーを知らないケースが増えているのでしょう。
かつて日本のゴルフ場はキャディーつきプレーが主流でしたから、「ファー」の発声もキャディーさんが率先して行なっていました。
2000年代に入ってからセルフプレーが主流になり、「ファー」を言わない人が増えているように感じるのは、発声をキャディーさん任せにしていたゴルファーが多く、プレーヤー自身がちゃんと発声していなかったのかもしれません。経験者が発声しなければ、初心者が発声できるはずがありません。
初心者はゴルフを始めた当初、ゴルフ練習場やゴルフスクールの専用打席で練習します。その時点ではそんなに難しいマナーはありません。
しかし、ゴルフ場に行くと各ホールのティーイングエリアは専有的に使用することができますが、コース自体は共有スペースです。マナーに関しても、覚えることや守るべきことがたくさんあります。
そう考えると、初心者が増えている今の時期に、ゴルフ場は何らかの対策を講じる必要がありそうです。そうしないと打ち込みが発生するたびに注意に行き、その場で基本的なマナーを教えることを繰り返さなければなりません。
ゴルフスクールに通っている人は、スクールが開催する「コースデビュープラン」に参加すればマナーを教えてもらえるのかもしれませんが、ゴルフ練習場で自主練を重ねてコースデビューする人が今でも圧倒的多数ですから、そういった人向けに手軽な料金で参加できるマナー講習があればいいのにと思います。
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