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- 今どきラウンド中の飲酒喫煙はありえない!? ゴルフは健康的なスポーツに変化しているのか?
ゴルフというスポーツは、飲酒喫煙に寛容なイメージが一般的でした。しかし最近、ゴルフ場では飲酒喫煙のどちらもやらないゴルファーが増えているといいます。
タバコを吸わないゴルファーが増加中
このところ朝のスタート時間が予定よりも遅れるケースが増えてきました。
自分たちの組のスタート時間になっても、前の組がまだフェアウェイやラフでグリーンが空くのを待っていますから、2組前のグリーンが終わり、1組前がセカンドショットを打ち終わらないとティーショットを打つことができません。
ゴルフ場はスタート時間の10分前にはティーイングエリアにお越しくださいと呼びかけていますが、10分前に行っても渋滞が発生しており、ティーオフまで15~20分待つことがあります。
そんな日に後ろの組のゴルファーが待ちくたびれてタバコに火をつけたところ、その組のキャディさんがすかさず「お客様、タバコは喫煙所でお願いします」と注意していました。
そのゴルフ場はスタート小屋の後ろに喫煙所が設置されており、そこでしかタバコが吸えないルールになっているようでした。
2000年代の前半ごろまでは、スタートの待ち時間にゴルファーがティーイングエリアの周辺でタバコを吸うのは当たり前の光景でした。
1組4人でプレーしていたら、少なくとも2~3人、多いときは4人とも喫煙者で、タバコを吸いながらボールをティーアップし、火がついたままのタバコを芝生の上にポンと投げ捨て、ティーショットを打ち終えたらタバコを拾い上げ、再び口にくわえていました。
なぜならば、プロゴルファーがそうやってプレーしていたからです。そのころはタバコメーカーがトーナメントを特別協賛していましたから、プロゴルファーの喫煙シーンが当たり前のようにテレビに映し出されていました。
現在はマイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントとして開催されている男子トーナメントは、1988~1993年はラークカップゴルフ、1994~2002年はPHILIP MORRIS CHAMPIONSHIP(フィリップモリスチャンピオンシップ)という名称でした。ゴルフとタバコは親和性が高かったのです。
その流れを変えたのがタイガー・ウッズです。1996年8月にプロ転向していきなり2勝を挙げ、翌1997年4月のマスターズで2位に12打差をつける圧勝劇を繰り広げたことで、ゴルフは知的ゲームからアスリートスポーツへと認識が大きく塗り替えられました。
米国での意識の移り変わりが日本に伝わってきたのが2000年代前半で、多くの選手が技術の向上だけでなくフィジカルトレーニングにも積極的に取り組むようになりました。そのタイミングでトレーニングとの相性が悪いタバコを手放す選手が増えました。
酒を飲まないゴルファーも増加中
ただ、アマチュアゴルファーはゴルフをスポーツではなくレジャーと認識している人も多いですから、タバコを吸いながらプレーしたり、お酒を飲みながらプレーしたりする人が減ったという印象はそんなにありませんでした。
しかし、2006年8月の福岡海の中道大橋飲酒運転事故をきっかけに飲酒運転が厳罰化され、ゴルフ場を出てすぐのところで飲酒検問が頻繁に行なわれるようになり、ゴルファーのお酒の飲み方が変わってきました。
タバコに関してもゴルフ場の喫煙ルールというより、度重なる値上げによって禁煙を決断するゴルファーが増えました。
筆者もその一人で、2013年まではタバコを吸っていたので愛煙家の方々がティーイングエリアでタバコを吸いたくなる気持ちはよく分かります。
個人的には煙がこちらに流れてこなければ吸ってもらって構わないのですが、2018年7月に健康増進法の一部が改正され、2020年4月に受動喫煙防止対策が義務化されたことで、ゴルフ場もタバコが気軽に吸える施設ではなくなりました。
そして最近ゴルフを始めた人たちはそもそも健康に対する意識が高いですから、タバコも吸わないし酒も飲まないでプレーしている人がものすごく増えています。
この10~20年の間にゴルファーの行動様式が大きく変わりましたから、2030年や2040年のゴルファーがどんなスタイルでプレーしているのかまったく想像がつきません。
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