プロ10年目の躍進! 岸部桃子はグラファイトデザイン「aG19」で何が変わった?〈PR〉

田辺直喜

2023年3月17日

ギア

昨シーズンでメルセデスランキング39位に入り、2023年シーズン初のシード権を獲得した岸部桃子プロが、その躍進の元であるというグラファイトデザインの最新シャフト「aG19」について、昨シーズンの戦いを振り返りながら語ります。「変化」は具体的な数字にも表れていました。

あらゆるモデルを試して辿り着いた飛ばすための答え

岸部桃子プロ(左)とグラファイトデザイン ツアー担当の小林寿久さん 写真:山上忠
岸部桃子プロ(左)とグラファイトデザイン ツアー担当の小林寿久さん 写真:山上忠

 若手選手の台頭が著しい日本女子ツアーにあって、プロ10年目で初シードを獲得した苦労人が岸部桃子プロです。

 高校卒業後に挑戦した2012年のプロテストで一発合格を果たした岸部プロは、その後ツアーの舞台では思うような成績を残せず、ステップアップツアーを主戦場に戦ってきました。そして迎えた2022年シーズン、岸部プロに大きな転機が訪れます。11月に開催された「伊藤園レディスゴルフトーナメント」で2位に入るなどコンスタントに成績を残し、メルセデスランキングでは39位に入りました。

 念願のシード権を獲得できた要因として、岸部プロは「グラファイトデザインの最新シャフト『aG19』を使うことで飛距離アップに成功したことが大きかった」と話します。

 今回はその岸部プロに、「aG19」を試した経緯や、2022年シーズンの戦いについて振り返ってもらいました。聞き役は、グラファイトデザインのツアー担当である小林寿久さんです。

メルセデスランキング39位で念願のシードを獲得した岸部桃子プロ
メルセデスランキング39位で念願のシードを獲得した岸部桃子プロ

【小林】改めて、初シード獲得おめでとうございます。岸部プロにはジュニアの頃から、グラファイトデザインのシャフトを使ってもらっていましたし、「伊藤園」での優勝争いはすごく興奮しながら見ていましたよ。

【岸部】ありがとうございます。より飛ばせるシャフトはないかと模索する中で、グラファイトデザインさんには本当にお世話になりました。

【小林】岸部プロには「TOUR AD」シリーズを中心にあらゆるモデルを試してもらいましたが、昨年途中から「aG19」にシャフトを変更して、そこからドライバーショットが目に見えて変わりましたよね。

岸部プロがシーズン途中から使用した「aG19」シャフト。ブルーカラーのシンプルなコスメが印象 写真:山上忠
岸部プロがシーズン途中から使用した「aG19」シャフト。ブルーカラーのシンプルなコスメが印象 写真:山上忠

【岸部】そうですね。今のツアーは飛ばす選手もたくさんいますし、コースの距離も年々伸びていますから、飛距離を少しでも伸ばせないかとずっと考えていました。とはいえ、急にすごい飛ばし屋になれるわけではありません。

 元々ドライバーは得意で、あまり曲がるタイプではなかったので、いかにスイングする感覚を変えずにギアの力で距離を伸ばすかと考えた時に、「aG19」は本当に大きな助けになりました。すごく気持ち良く振れますし、飛距離もしっかり伸びてくれています。

【小林】「aG19」は「G」シリーズという、グラファイトデザインの新しいブランドで、飛距離アップをコンセプトにシャフトを開発しています。シャフトで飛びの3要素である、高打ち出し・高初速・低スピンを実現できないかと考え、「キメラテクノロジー」という独自の構造を採用し、手元、中間、先端でそれぞれ違った硬さ(フレックス設定、『R』『SR』『S』などと表現する)にしたことが特徴です。

「aG19」の場合、手元部をR相当の硬さで軟らかく、中間部をS相当の硬さ、先端部をSR相当の硬さにそれぞれ調整しました。切り返しでしっかりタメを作りながら、そのしなりを増幅するようにヘッドを走らせて振ることができるシャフトになっています。

【岸部】タイミングの取りやすさはすごく感じられました。特に、切り返しのしなりがすごく気持ち良くて、どんどん振れるようになる感覚でしたね。練習ラウンドをしていても、今まではティショットが他の選手より少し後ろだったのが、同じか少し前に出るようになったんです。実際、2020年から21年にかけてのシーズンは226.61ヤードだった平均飛距離が、2022年には232.39ヤードまで伸びました。正直、体感的にはもっと伸びている印象です。

【小林】飛距離を伸ばしつつも、フェアウェイキープ率78.197%でツアー4位という成績は驚異的でしたね。コースの攻め方などは変わりましたか。

【岸部】一番変わったのは、パー5の攻め方ですね。今までは届かないホールも多く、初めから3オン狙いでティショットを打つことも少なくありませんでした。しかし、「aG19」に替えてからは明らかに2オン可能なホールが増えたので、ティショットで頑張って振っていこうと考えるようになりました。結果、2打でグリーン近くまで運んでバーディを獲れる確率が高まったので、スコアを伸ばせるようになったのです。

 レギュラーツアーで成績を残すには、パー5でしっかり獲れるかどうかは重要なポイントですから、飛距離アップは初シードを獲得できた大きな要因だと思います。

【小林】たしかにパー5の年間を通じた平均スコアが4.8025と、アンダーパーをマークしていましたね。

【岸部】プレッシャーのかかるホールや場面でも、「aG19」なら気持ち良く振り抜いて、ボールを飛ばすことができます。1年間を通じて戦う上で、これはとても大きいアドバンテージです。自分にピッタリ合うシャフトを見つけたことで、今年こそ優勝できるんじゃないかと自分への期待みたいなものがどんどん強くなっています。改めて、「初優勝」は今年の大きな目標ですね。

躍進の原動力は計測数値に示された「伸び」

岸部桃子プロのグラファイトデザイン「aG19」弾道データ

画像ギャラリー

メルセデスランキング39位で念願のシードを獲得した岸部桃子プロ 写真:山上忠
グラファイトデザイン ツアー担当の小林寿久さん 写真:山上忠
メルセデスランキング39位で念願のシードを獲得した岸部桃子プロ 写真:山上忠
メルセデスランキング39位で念願のシードを獲得した岸部桃子プロ 写真:山上忠
「aG19」を装着したドライバーを打つ岸部プロ。力みなくスムーズにスイングしながらも、ヘッドスピードは驚くほど伸びているとか 写真:山上忠
「aG19」を装着したドライバーを打つ岸部プロ。力みなくスムーズにスイングしながらも、ヘッドスピードは驚くほど伸びているとか 写真:山上忠
「aG19」を装着したドライバーを打つ岸部プロ。力みなくスムーズにスイングしながらも、ヘッドスピードは驚くほど伸びているとか 写真:山上忠
「aG19」を装着したドライバーを打つ岸部プロ。力みなくスムーズにスイングしながらも、ヘッドスピードは驚くほど伸びているとか 写真:山上忠
岸部プロの弾道データ。ヘッドスピードが41.1m/sで飛距離は245.5ヤードを記録している。インパクト効率を示すミート率が1.48と高いことも特徴的 写真:山上忠
岸部桃子プロ(左)とグラファイトデザイン ツアー担当の小林寿久さん 写真:山上忠
岸部桃子プロ(左)とグラファイトデザイン ツアー担当の小林寿久さん 写真:山上忠
メルセデスランキング39位で念願のシードを獲得した岸部桃子プロ 写真:山上忠
岸部プロがシーズン途中から使用した「aG19」シャフト。ブルーカラーのシンプルなコスメが印象 写真:山上忠
岸部プロの弾道データ。ヘッドスピードが41.1m/sで飛距離は245.5ヤードを記録している。インパクト効率を示すミート率が1.48と高いことも特徴的 写真:山上忠
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