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勝てそうで勝てなかった日々に終止符! 菅楓華、惜敗続きの悔しさを力に変えた逆転V 夢は「30歳までに年間女王」
プロ2年目の菅楓華(すが・ふうか)が、シーズン終盤に待望のツアー初優勝をつかんだ。あと一歩が届かなかった20歳が、ついに勝ち切って涙の初戴冠となった。
春先からの快進撃、そして“あと一歩”の日々
◆国内女子プロゴルフ 第27戦
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 9月26~28日 利府ゴルフ倶楽部(宮城県) 6590ヤード・パー72
プロ2年目の菅楓華が、シーズン終盤に待望のツアー初優勝をつかんだ。最終日に「65」の猛チャージ。通算9アンダーで逆転勝利を飾った。春先から好成績を連発しながらも、あと一歩が届かなかった20歳が、ついに勝ち切って涙の初戴冠となった。

QTランキング20位からシーズンをスタートした菅は、開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」でいきなり2位タイと好発進。続く第2戦「Vポイント×SMBCレディス」でも単独2位に入り、序盤からツアーを沸かせた。その後も多少の波はありながらも予選落ちはわずか2回にとどめ、トップ10入りはツアー最多の11回と抜群の安定感を誇った。
しかし、勝てそうで勝てない展開が続き、惜敗を重ねる日々。迎えた今大会では、最終日を2打差10位タイからスタートすると、8バーディー、1ボギーの「65」と圧巻のプレーを披露。通算9アンダーで後続を2打差で振り切り、ついに悲願の初優勝を手にした。
春先の優勝争いを振り返った菅は、「ショットは得意だったけれど、あと一つパットが決まらなかった」と明かす。中盤戦以降、パッティングの指導を受け始めたことで自信が芽生え、終盤戦でのプレーに好影響が表れた。
また、開幕からの好調に自分自身が期待しすぎたことも一因だったと振り返る。「中盤戦は気持ちが下を向いてしまっていたけれど、自信を持ってプレーすることだけを意識するようになった」と心境の変化を語った。
「うれしさが一番」――20歳でつかんだ大きな一勝
優勝直後には涙を見せたが、「(これまでは)悔しさもあったけれど、今日は本当にうれしさが勝ちました」と初優勝の瞬間をかみしめた。昨年から掲げていた「10代での初優勝」という目標は惜しくも叶わなかったが、「ゴルフ人生は長い」と前向きに切り替えられたことが今大会での快進撃につながった。
メルセデス・ランキングでも今回の優勝で200ポイントを加算。合計1285.36ポイントで8位から3位に浮上し、6月「ヨネックスレディス」以来およそ4カ月ぶりにトップ3へ返り咲いた。トップを走る佐久間朱莉との差は401.54ポイントまで縮まった。
将来の目標について問われると、「30歳までに年間女王になるという夢はずっと持っています」と力強く語る。まずは日本ツアーで結果を重ね、海外メジャーへの挑戦も視野に入れているという。プロ2年目にしてツアーを代表する存在へと成長を遂げつつある菅。シーズンは残り8戦。初優勝を機に、さらなる飛躍が期待される。
菅 楓華(すが・ふうか)
2005年5月17日生まれ、宮崎県出身。23年のプロテストで一発合格。同年のファイナルQTでスコア誤記により失格となったため、同ランク104位でルーキーイヤーをスタート。プロデビュー戦の24年「Vポイント×ENEOS」で7位タイに入った。25年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で悲願のツアー初優勝を飾った。
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