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- 「年間45アンダー!」西村優菜の強さを支える“突出したパー3の成績” 数字が示すスゴさとは?
来季からは限定的ではあるが、米女子ツアーへの参戦が決まった西村優菜。150センチという小さな体でも、安定した成績を残し続ける西村の強さを支えるのが、他の選手にはない「パー3での強さ」。そこで、今季の成績から強さの秘密を探ってみました。
パー3でのパーオン率は驚異の75%!
ただし、パー3ならば同じ距離で勝負できる。もちろん西村のように飛距離の出ない選手は持つクラブが大きくなるだろうが、それは高い技術があればカバーできる。
パー3のティーショットにおける西村の技術の高さを実証するのがパーオン率だ。言い換えれば、ワンオンする確率である。西村のそれは実に75.0000%だった。
西村の全体のパーオン率は70.0647%(部門23位)である。パー3ではそれより5ポイント近くも高いのだ。

通常、トップクラスの選手でもパー3のパーオン率が全体より高いというケースは少ない。パーオン率部門1位の75.1543%をマークした山下のパー3でのそれは69.4444%とグッと落ちる。
部門2位75.1389%の稲見萌寧もパー3では72.2917%と下がっている。日本を代表するショットメーカー2人よりも西村のパー3でのパーオン率ははるかに高いのである。もはや「パー3のマイスター(名人)」とでも呼びたくなるようなデータだ。
パー3での実力をまざまざと見せつけたのがシーズン2勝目を挙げたニッポンハムレディスだった。2日目の8番ホール、6番ユーティリティーでホールインワンを達成したほか3つのバーディーを奪い、ボギーはなし。4日間計16ホールでワンオンできなかったのは、たったの1回だった。
4日間通算のアンダーパーが2人しかいなかった高難易度設定の日本女子オープンではパー3で6バーディー、ボギーなしという驚異的なスコアを叩き出している。特に最終日は4ホール中3ホールでバーディー。3位に食い込む原動力となった。見事なまでにパー3を攻略していたわけだ。
プロデビューした昨シーズンもパー3平均スコアは2位。もしパー3だけで争うツアーがあれば、年間女王の最有力候補である。
Qシリーズを終えた時点では、来シーズンの主戦場を日米どちらにするのか明言しなかった西村。どちらに軸足を置くにせよ、西村ファンはパー3のプレーに一層注目してほしい。
西村 優菜(にしむら・ゆな)
2000年生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格し、翌年の樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントでプロ初勝利。2021年はワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップでメジャー優勝を飾るなど、年間3勝をマーク。2020-21シーズンは賞金ランキング5位と躍進。2022年シーズンは2勝を挙げ、通算勝利数を6とした。スターツ所属。
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