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- グリーン上で飛び交う「デレッチョ!」とは? 予選会が開催されるフィリピン・ダバオに到着【片山純一フィリピンツアー奮闘記】
ゴルファーなら誰でも知っている米PGAツアーや日本ツアーの他にも、世界には様々な国でプロツアーが存在しています。そこで、日本ではあまり知られていないフィリピンツアーに参戦している片山純一プロに、参戦の苦労や魅力について教えてもらいました。
フィリピン国内でも治安がいいとされる「ダバオ」
みなさんこんにちは、プロゴルファーの片山純一です。僕は今年、フィリピンツアーに参戦しています。
今回は3月に開催されたQスクール(予選会)の開催地だったダバオという街についてお話ししようと思います。
フィリピンは7000以上の島々からなる群島国家。首都のマニラはルソン島にあり、第2の都市であるセブはセブ島にあります。そして、今回僕が行ったダバオは第3の都市といわれており、ミンダナオという島にあります。
ミンダナオ島はセブ島よりも南に位置し、マニラの空港から国内線で約2時間。東京からマニラまでは約5時間なので、7時間くらい飛行機に乗ってダバオに行ったことになりますね。
ダバオはフィリピンで「最も住みやすい都市」として認定され、「女性が夜中に一人で歩ける街」といわれるほど治安がよいことでも有名なんです。また、ダバオ市はロドリゴ・ドゥテルテ前大統領が市長を務めていたことでも知られています。
僕がダバオに行った3月は、日本はまだ寒くてダウンを着てゴルフをしている時期でした。しかし、この時のダバオは30度。めちゃくちゃ暑くて半袖、短パンでゴルフができました。
さて、ダバオに行く前に少し心配だったのは言葉が通じるのかということでした。フィリピンは英語とタガログ語が公用語で、マニラやセブは英語で会話ができます。僕自身、英語が得意というわけではありませんが、大きい都市なら中学英語くらいのレベルがあれば日常生活を送るのにほとんど支障がありません。
しかし、今回のQスクールが行われたダバオのサウスパシフィックゴルフクラブというゴルフ場は、ダバオの中心地から少し離れた所にあります。日常的に英語を使っている現地の人はほとんどいないと聞いていたので、「タガログ語で話されても何を言ってるのか分からないだろうな……」と思っていました。
ただ、実際に行ってみると、外国人である僕に対して現地の人は英語で話してくれました。その英語はたどたどしく、日本でいう中学レベルという感じ。僕と同じくらいのレベルでした(笑)。難しい単語は使わず、ネイティブな発音でなかったのが逆に分かりやすかったですね。
それに、フィリピンの人は日本人に好意的で、レストランの人もゴルフ場の人もニコニコしながら話してくれました。親日の人が多いこともあり、ダバオは英語の勉強をするにもよい環境だと感じました。
滞在期間中は、中学レベルの英語を駆使して生活していましたが、フィリピン人の人が時々話すタガログ語がありました。その中で一番印象に残っているのが「デレッチョ」です。タガログ語で「真っすぐ」という意味です。この言葉を特に聞いたのがグリーン上。キャディーさんはラインを読み、「デレッチョ! デレッチョ!」とよく口にしていました。明らかに曲がるラインでも「デレッチョ!」ということがあったのは、「なんだか東南アジアらしくていいな」と感じました。
【レッスン】片山 純一(かたやま・じゅんいち)
1989年生まれ、東京都出身。中央学院大卒業。国内ミニツアーで優勝経験有。出身校である日大一中高のゴルフ部のコーチも務める。現在はフィリピンツアーに挑戦しながら国内ツアーの出場権獲得を目指す。ツアープレーヤーとして活躍する傍ら、山田ゴルフ倶楽部(千葉県)・PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)でアマチュア向けにレッスンも行っている。 株式会社TOWA field所属。
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