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- 「攻めのプレー」と「守りのプレー」って何が違うの!? アマチュアは「基本的に攻め」でいいって本当?
「攻めのプレー」「守りのプレー」とは、具体的にどのようなことをいうのでしょうか。FMさがみ「横山健司のちょいとゴルフをしませんか」内のマンスリーコーナー「筒康博のちょいと意味わかんないですけど」で、レッスンの現場にいる二人のプロ、横山・筒の両氏が意見を交わしていました。その興味深い内容を紹介します。
「守りのプレー」ができるのは上級者だけ
プロのトーナメントなどで耳にする「攻めのプレー」「守りのプレー」は、アマチュアのプレーにも参考になるのでしょうか。ヨコヤマゴルフスクールの横山健司プロとインドアゴルフレンジKz亀戸店の筒康博ヘッドコーチは、あくまでもプロの場合と前置きしたうえで「攻め」と「守り」の違いについてお互いの意見をぶつけ合いました。
横山健司プロ(以下横山) 「守りのプレー」は、パーが取れるレベルのゴルファーでないと意味が通じないかもしれません。ドライバーでティーショットする場合もハイブリッドで刻む場合も、大半のプロは「攻め」の姿勢で全ショットに臨まないと思ったようなプレーはできないと思います。パーはその結果であり、バーディーはリスクを取ってすべてがうまく打てたときのごほうび。そのレベルのゴルファーじゃないと「守りのプレー」もできないのかと思います。
筒康博ヘッドコーチ(以下筒) だからアマチュアは猪突猛進でいいんですね。トーナメントの中継で「守りに入ってますね」と解説されることはあっても、みなさんが「よし守ろう!」と決めてプレーする必要はないということです。コースマネジメントとしての「狙う」や「安全策」とは異なるメンタルとして、ポジティブに攻める気持ちがないと、ナイスショットはしづらいかもしれません。そもそもプロの場合でも、ピンから遠くにグリーンオンしたからといって守ったつもりではないはずです。それは結果論でしかありませんし、解説者が「守りのプレー」といっても選手がそう話したわけではないですし。
ティーショットでドライバーを使うことが「攻めのプレー」とは限らない
横山 たとえば、必ずしもドライバーでティーショットすることが「攻め」というわけではないと思います。ただ、左右のOBが怖いからといって消極的な気持ちでアイアンで刻んでも結果が悪いこともあるので、ホールアウトまでは「攻め」の気持ちで臨むことは大切だと思います。
筒 下りの速いグリーンのロングパットでカップをオーバーさせるのも、返しのパットを考えると決して「攻め」ではないですよね。セカンドパットを難しくしないための安全策ですから。ロングパットをショートさせてしまっては、次も速くて難しいパットになってしまいますから。そういう意味では「守る」プレーの定義って難しいですね。
横山 コースに対するマネジメントでいえば、たとえばパー4のドッグレッグホール。ドライバーでショートカットすればセカンドショットが短くなってチャンスが増えというケースは「攻め」で、セカンドで長い距離が残ってしまうけど、ペナルティーにはなりづらいコースなりのルートでティーショットを打つのは「守り」とか。
筒 コース戦略とメンタル両方に「攻め」と「守り」がありますが、ゴルファー本人と第三者から見た評価には意外とギャップがあるのかもしれませんね。
横山 健司(よこやま・けんじ)
日本大学櫻丘高校では野球部に所属し、日本大学経済学部時代には高校野球部で指導。24歳でゴルフを始め、2010年にヨコヤマ・ゴルフスクールを開校。現在200名以上のスクール生を指導する傍ら、FMさがみラジオ「横山健司のちょいとゴルフをしませんか」パーソナリティーやインドアゴルフレンジKz亀戸店ヘッドティーチャーも務める。
筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
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