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- 「子どもが小さいからゴルフ諦めなきゃ…」はママだけじゃない! 託児サービスを利用するパパゴルファーがジワリ増加
「ママゴル」の名で知られるゴルフのプレー中の託児サービスの利用者には、現在パパもジワジワと増加中。男性も育児参加するのが当たり前になりつつある昨今。ゴルフを諦めないために託児サービスは必須です。
仲間が主催するコンペだから出席したかった
子育て世代のママもパパも安心してゴルフを楽しめる。そんな託児サービスの利用者がジワジワと増えています。両親がどちらも子育てに携わる。そんな当たり前のことがようやく広がりつつある今、「ママゴル」の名で知られるゴルフのプレー中の託児サービスの利用者にはパパも増加中。そんな“パパゴル”の現場をのぞいてみました。
※ ※ ※
「トーマスじゃないよ。ゴードンだよ」。コンペルームからかわいい声が聞こえます。
楽しそうにプラレールで遊んでいるのは3歳8カ月のとも(智己)くん。見守っているのは保育士の臼井早知子さんです。
パパの小寺俊介さんと一緒に5時起きで大箱根CCにやって来たともくん。パパとはお揃いのグリーンのパーカーにチェックのパンツ姿です。Child Base株式会社が展開するゴルフ場での託児サービス「パパゴル」(https://papagolf.jp/)で、パパがコンペに参加している時間を過ごします。
初めての託児は、生後7カ月の時。パパとママが一緒にラウンドする間の“お留守番”でした。
「まだ保育園にも行っていなかったので不安もありましたけど、同じ敷地(ゴルフ場)にいるので何かあってもすぐに戻ってこられると思ってお願いしました」(小寺さん)
以来、パパとママがゴルフをするときに、「ママゴル/パパゴル」を利用することが何度かあったそうです。お友達ご夫妻と、それぞれお子さんを預けてラウンドしたことも何度かあるとのこと。
「妻がゴルフ合宿だというので、ぜひ参加してほしいと思って。ただ、僕も今日のコンペには仲間が主催する『GOLKANO OPEN』なので出たかった。妻は泊りですが、僕は日帰りなので、今日は僕が子ども担当です」と小寺さん。
初めての「パパゴル」となったこの日は、コンペの受付をするとすぐに着替えや水筒などが入った荷物を持って、保育室となったコンペルームをやってきました。
女性が育児中もゴルフを楽しむことができるようにと始まった託児サービス「ママゴル」ですが、パパも育児に責任を持つのは当たり前の時代(本来は当然のことなのですが、ようやく世の中の風潮がそうなりました)となり、同じくChild Base社が運営する男性向けの「パパゴル」のニーズも徐々に高まってきています。
高いようにも感じるが近くにいてくれる安心感は大きい
貸切コンペということもあり、スタートホールまで保育士の臼井さんと向かい、パパをお見送り。ハーフターンでもパパを迎えました。午前中の様子を保育士さんから聞いて、安心したパパはコンペの仲間とランチへ。その後、ともくんのところで少し遊んで「行ってきまーす」と、後半のプレーに向かいました。
保育士さんが準備したプラレールやチョロQ、パトカーやロバのおもちゃ、風船、シャボン玉など、お昼寝もせず元気に1日遊んだともくん。ホールアウトしたパパが迎えに来ると飛んでいき、「バイバーイ」とごあいさつして一緒にパーティーに向かいました。
小寺さんは「最初はネットで調べて利用しました。(託児料金は)額面だけ見ると高いような気がしますが、やっぱり近くにいてくれる安心感は大きいです。熱が出たりしてもプレーをやめて戻ってくることができる。コスパ的にはすごくいいと思います」と、「ママゴル/パパゴル」の価値を口にします。パパもママも自分の時間を諦めることなくゴルフを楽しめる仕組みは、ジワジワと子育て世代のゴルファーに広がっています。
提携しているゴルフ場も多い「ママゴル/パパゴル」ですが、そうでない場合でも、相談すれば今回のともくんのように託児ができる場合も少なくありません。価格は曜日やゴルフ場などケースバイケースですが「1万5000円程度」。保育士さんも、ゴルフ場近辺にいます。今回担当の臼井さんも山梨県在住。現在は出張保育専門でゴルフ場で子どもたちを預かっています。
子供に負担をかけることなく、子育て中のパパとママが、自分のしたいことをガマンせずに笑顔でいること。それは、子供の笑顔にもつながるはずです。それを手助けするための仕組みが広がりつつあるのは喜ばしいことです。
取材・文/小川淳子
ゴルフジャーナリスト。1988年東京スポーツ入社。10年間ゴルフ担当記者として日米欧のトーナメントを取材する。1999年4月よりフリーランスとしてゴルフ雑誌やネットメディアなどに幅広く寄稿。
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