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「やってること自体知らなかった」人も多い!? 日本初開催の“アジア高額大会”が日本ツアーと共催にならなかった事情とは?
リブゴルフをバックアップするPIFが出資するアジアンツアーの高額大会「インターナショナルシリーズ」が、5月8日から12日まで日本で初めて開催されました。しかし、せっかくの機会に日本ツアーとの共催は実現せず。そこにはどんな事情があったのでしょうか。
欧州ツアーへの出場権を取り消されることを恐れた
リブゴルフをバックアップするPIFが出資するアジアンツアーの高額大会「インターナショナルシリーズ」が、5月8日から12日まで、千葉県のカレドニアンGCで日本で初めて開催されました。
この「インターナショナルシリーズ・ジャパン」では、156人の出場者のうち日本勢にも31人(うちアマ1人)の出場枠が与えられ、18人が決勝に進出しています。3人が並ぶ首位タイでスタートしたルーカス・ハーバート(豪州)が2位に5打差をつける通算20アンダーで優勝。優勝賞金36万ドル(約5200万円)を獲得しました。

開幕前日の5月7日。プロアマの参加者や大会関係者でごった返すクラブハウスの人ごみを縫うように、クラブハウス内の一室へと向かう諸星裕JGTO会長の姿がありました。
来場の目的について尋ねると「大会がこういう(共催ではない)形になってしまったことに対する謝罪と、30人までウチ(JGTO)の選手に(枠を広げて)を出してくれたことへの感謝の気持ちを伝えました」という説明に続いて、次のように明かしました。「結局こうなっちゃった原因というのは、ウチではなくてアメリカ(米PGAツアー)とあっち(DPワールド=欧州ツアー)にあるわけですが……」。
共催できなかった最大の原因は世界一の規模とレベルを誇る米ツアーと、同2位の欧州ツアーにあったというのです。

同機構の倉本昌弘副会長にも取材してみると、今回の裏事情が見えてきました。
「われわれ(JGTO)はDPともPGAツアーともアライアンス(協力関係)を組んでいるんで(直接契約はDP)、他のツアーとコ・サンクション(共同開催)する場合には許可がいるんです。その辺に(DPは)寛容じゃなくて、契約違反で訴えられる。われわれはずっと最後まで(共催の可能性を)模索したんですが、裏にリブがいる以上はPGA(ツアー)も許さないし、DPも許さない。最大の問題は、契約違反をした場合にDPに行ける(出場権を得られる)はずの(シーズンの賞金ランキング)上位3人がいけなくなるということ。選手たちもそれをやっぱり嫌がる」
2022年の12月にJGTOとDPワールドツアー、米PGAツアーの3団体はパートナーシップを発表し、JGTOの賞金ランキング上位3人が欧州ツアーの出場権を獲得できるようになっています。
その権利を喪失するかもしれないことに対する抵抗感から「石川選手も『1年様子を見たら?』という発言をしたようですね」とぶつけてみると、倉本副会長は「いや、石川選手だけでなく、他のいろんな選手からもそういう意見は出ていました」と、複数の選手から共催への慎重論が出ていたことを明かしました。
しかし、このパートナーシップ契約も今年いっぱいで切れるため「来年から更新するかしないかは、われわれが決めることなんで」と、倉本副会長は含みを持たせました。

一方で、共催すら決まらない状態で新規トーナメントの開催を決断し、総力を挙げて実現にこぎつけたカレドニアンGCの対応力は見事のひとこと。過去に国内メジャーの「PGAフィランスロピー」や「三菱ダイヤモンドカップ」などのビッグトーナメントを成功させてきたコースメンテナンスの実力は健在。「007XL」のオーバーシードにより仕上がった高速グリーンには、出場選手からも称賛の声が次々に上がりました。
同コースの石井浩貴専務取締役グリーンキーパーは「第6世代の最新型である007XLを春先に蒔きました。ダメージからの回復力が素晴らしい品種です」と我が意を得たり、の表情。広く知られるカレドニアンの専用ナーセリーで日頃から研究・改良されてきた成果が、急仕上げを迫られたなかでも生かされたわけです。
GW直後となる大会期間中の、すでに入っていた予約を調整し、トーナメントに向けて一気に準備を進めていったその手腕にも称賛の声が集まりました。同コースのメンバーである上杉隆氏も「最大の殊勲者は渋谷(康治)社長(兼総支配人)と即断を下した早川治良会長(写真)。仮に2人がいなかったら、大会は実現しなかったと思います」と絶賛していました。
渋谷社長も「早川会長が快く『やってみなさい』とゴーサインを出してくれたことが大きかった。メンバーの皆さんも予約の変更に快く協力してくれて、ダンロップ(スポーツエンタープライズ=運営会社)さんの協力も得られたことで、何とかやれるという手ごたえを感じました」と、多忙な日々を振り返りました。
観覧席のテラスから、早川会長も優勝の瞬間を見守った18番のグリーンサイド。表彰式が終わると、渋谷社長と石井専務はガッチリ肩を組み合い「来年も(この大会は)できそうだから」と、早くも来年に向けて意欲を見せていました。
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