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- 成功した記憶は一切なし!? ベテランゴルファーが久々に目撃した「ワンオンチャレンジ」で蘇った苦い思い出とは?
以前は多くのゴルフ場で盛んに行われていた「ワンオンチャレンジ」というイベント。最近はすっかり見かける機会が少なくなりましたが、一定の条件が重なった場合には今でも遭遇する機会があるようです。
豪華賞品がもらえる「ワンオンチャレンジ」
先日のラウンドで「ワンオンチャレンジ」というアトラクションを久しぶりに見かけました。
「ワンオンチャレンジ」をご存じない方のために説明すると、特定のパー3にスタッフが常駐していて、「ティーショットがワンオンすれば豪華賞品がもらえます!」「ワンオンしなくても参加賞がもらえます!」「参加賞が参加費よりも高額なので、参加したほうがお得です!」とアピールしてきます。実際、参加賞は有名ブランドのボール1スリーブなどで、参加費は1000円程度なので、参加したほうが得だというセールストークは間違いではありません。

ただ、ゴルフを長年続けていると分かりますが、パー3でワンオンすることなんて、そんなに多くありません。18ホールのうちパー3は一般的に4ホールあります。その4ホールすべてで1オンするなんて、プロやトップアマでもほとんどありません。4ホール中3ホールで1オンすれば上出来です。
これをアマチュアに当てはめると、4ホール中2ホールで1オンすれば上出来、1ホールで1オンすれば合格点、4ホールとも1オンしないのが当たり前です。つまり、「ワンオンチャレンジ」は失敗する確率が高いアトラクションということになります。
それでも成功したときの豪華賞品が魅力的であれば、参加費を支払ってチャレンジする価値があります。今どきの「ワンオンチャレンジ」がどんな賞品をラインナップしているのか気になって眺めたところ、有名ブランドのドライバーやパターやキャディーバッグなど、以前と代わり映えしない賞品が並んでいました。
参加費がビックリするほど値上がりしていた
筆者はそもそも参加する気がなかったのですが、同伴者の中に「ワンオンチャレンジ」を初めて見た人がいたので仕組みを説明していたところ、参加費を見てビックリしました。1400円に値上がりしていたのです。
近年の物価上昇を踏まえると、このくらいの参加費になるのは仕方がないのかもしれませんが、金額的にも商売の仕組みもそろそろ限界に近づいていると思わずにはいられませんでした。
「ワンオンチャレンジ」はかつて多くのゴルフ場で実施されており、参加者もそれなりにいたようですが、最近はほとんど見かけなくなりました。
家に帰ってから過去のラウンド記録を振り返ったところ、前回見かけたのは2023年8月でした。その共通点を探したところ、思い当たることが3点ありました。それは1.プレー日が土日だったこと、2.コンペだったこと、3.プレーしたコースが大手ゴルフ場運営会社だったことです。筆者の経験と照らし合わせると、土日限定でコンペの多い日に、コンペの多いゴルフ場で、今でも実施されているアトラクションなのでしょう。
筆者もかつては「ワンオンチャレンジ」に参加していた(参加させられていた?)時期がありました。それは今から10年以上前、ゴルフ雑誌の編集部に在籍しており、ゴルフ場やゴルフメーカー主催のコンペに招待されていたときのことです。
「ワンオンチャレンジ」実施ホールに到着すると、同組でプレーしているコンペ主催者が必ず次のように声をかけてきます。「おっ、『ワンオンチャレンジ』やっていますよ! みなさんいかがですか?」
この誘いに対して参加者たちは次のように答えます。「いやあ、私はワンオンする自信がありませんから……」
この断りに対してコンペ主催者は次のようにかぶせてきます。「『ワンオンチャレンジ』の参加費は弊社が負担しますから、どうかチャレンジしてみてください!」
そこまでいわれたら参加するしかありませんが、前述のとおりパー3でワンオンすることなんてそんなに多くないですし、アトラクションに参加したことでさらに力が入ります。案の定、チョロやトップやドスライスが出ます。
そのショットを見てスタッフが「あー、惜しかったですね。こちらが残念賞になります」とボール1スリーブを渡されるのですが、それを受け取りながら「今のショット、惜しくも何ともないでしょ」と心の中で毒づいていました。
しかも、こちらはヘタなりに使用ボールを決めていますから、自分が使わないボールをもらっても、うれしくも何ともないのです。「これって誰が得するアトラクションなのだろう?」と当時から思っていました。
それを深掘りしていくと、得するのは「ワンオンチャレンジ」を実施しているイベント会社、イベント会社に商品を卸している卸売業者、イベント会社に場所を貸しているゴルフ場ということになります。
かつてはコンペ主催者がコンペ参加者を楽しませるためのアトラクションとして一定の役割を担い、ゴルフ場もイベント会社も儲かるWin-Winの関係だったかもしれませんが、需要は明らかに減少しているようです。筆者は普段、平日にしかラウンドしませんので「『ワンオンチャレンジ』を見かけるのはこれが最後かもしれない」と目に焼きつけました。
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