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- 畑岡奈紗、渋野日向子、原英莉花、勝みなみの4人がメジャー制覇! 黄金世代が学年別最多記録を更新
黄金世代がまたも新たな記録を打ち立てた。勝みなみが日本女子オープンで公式競技(メジャー)初制覇。黄金世代の公式競技覇者は畑岡奈紗、渋野日向子、原英莉花に続く黄金世代4人目で、同じ学年で4人は史上初の快挙だ。
メジャー優勝者 同世代3人だった最多記録を黄金世代が塗り替えた!
国内女子ツアーにおける公式競技は日本女子オープン、日本女子プロ、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの4大会である。これらの公式競技優勝経験者は勝で75人目。日本選手に限れば53人目となる。
この日本選手53人を学年で分けてみると、これまでは同じ学年では3人が最多だった。大迫たつ子(8勝)、岡本綾子(5勝)、永田富佐子(1勝)の1951年度生まれ、塩谷育代(3勝)、中野晶(2勝)、小林浩美(1勝)の62年度生まれ、宮里藍(2勝)、横峯さくら(2勝)、藤田さいき(1勝)の85年度生まれ、そして畑岡(4勝)、原(2勝)、渋野(1勝)の黄金世代である。
ここに勝が加わり、黄金世代が単独最多となったわけだ。黄金世代はツアー競技優勝者数ではすでに9人という学年別最多記録をつくっており、新たな記録達成となった。
黄金世代で最初に公式競技で勝ったのは畑岡である。今から5年前の2016年、今回と同じ烏山城カントリークラブで行われた日本女子オープンを17歳の公式競技最年少記録で優勝した。畑岡は翌年の日本女子オープンで大会連覇を果たし、19年には日本女子プロと日本女子オープンで優勝。公式競技通算4勝は歴代7位の記録である。
2人目は渋野だ。前年のプロテストで合格したばかりの渋野にとって合格後初の公式競技参戦(プロテスト合格前は日本女子オープンに2度出場)となった2019年ワールドレディスでいきなり優勝。20歳178日での優勝は大会最年少記録となった。
昨年、20年に輝いたのは原である。日本女子オープンで同じ黄金世代・小祝さくらとの最終日最終組対決を制して公式競技初優勝を飾ると、JLPGAツアーチャンピオンシップでは単独首位で迎えた最終日に2学年下、古江彩佳の追い上げを交わして公式戦連勝をやってのけた。
直近6大会中5勝!日本女子オープンに強い黄金世代
ツアー初優勝が公式競技だった畑岡や渋野に比べて勝がメジャータイトルを手にするまでの道のりは楽ではなかった。初めての公式競技出場は中学2年だった12年の日本女子オープン。予選会を突破してつかんだ出場切符で黄金世代の中で一番乗りだった。初日は1オーバーの73で回って12位と大健闘。このころから非凡なところを見せていたわけだ。2日目は83と崩れ、わずか1打及ばず大会最年少予選通過記録を逃している。
この2年後の14年にKKT杯バンテリンレディスで15歳の女子ツアー史上最年少優勝を飾り、一躍時の人となった勝。快挙から3週間後のワールドレディスでは公式競技初の予選通過を果たして33位に入っている。この時は初日82で115位という絶望的な位置から2日目に65を叩き出しての奇跡的な予選突破劇だった。
日本女子オープンでは高校3年時の16年に11位に入ってローアマチュアを獲得。ただ、これが昨年までの日本女子オープン自己最高位。優勝争いとは縁遠かった。
ほかの公式競技でも昨年まで10位以内に入ったことがあったのは18年JLPGAツアーチャンピオンシップの5位のみ。日本女子プロでは初出場の18年から3年連続で予選落ちを喫していた。一般のツアー競技ではコツコツと優勝を重ねていたが、公式競技では苦戦が続いていたのである。
潮目が変わったのは今年の日本女子プロだろう。初日に66をマークして2打差の首位に立つ。これが勝にとって公式競技初の首位だった。2日目も単独首位を守る。決勝ラウンドではスコアを伸ばし切れず、優勝した稲見萌寧に7打引き離されたが公式競技自己最高位に並ぶ5位。手応えはあったはずだ。
そして日本女子オープンでは4日間60台をそろえて6打差の完勝。公式競技出場22試合目でつかんだ栄冠だった。
畑岡が黄金世代初の公式競技優勝を飾った16年日本女子オープンを起点にして今回が公式競技20大会目となるが、うち黄金世代が8勝。勝率は実に4割で大舞台での強さが際立っている。日本女子オープンに限ればここ6大会で黄金世代が5勝。まさに独壇場である。
こうなると、さらに記録を塗り替える「5人目」の誕生にも期待がかかる。公式競技で優勝はないが2位を経験している黄金世代は大里桃子(2回)、小祝さくら、臼井麗香という面々。次に抜け出すのは誰だ。
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