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- マスターズはワールドランキング上位者が圧倒的有利!? データから分かった今年の優勝最有力選手は?
いよいよ開幕する米男子ツアー最初のメジャートーナメント「マスターズ」。ディフェンディングチャンピオンとして臨む松山英樹だが、直近の試合を棄権するなど不安材料を抱えている。そこで、ワールドランキングと直近の成績から優勝者を予想してみた。
ワールドランキング20位以内の占有率は72.2%
ゴルフの祭典ともいわれるマスターズの開幕が迫って来た。松山英樹が連覇を果たすのか、それとも新しいチャンピオンが誕生するのか。興味は尽きない。
歴代チャンピオンのデータを分析すると、優勝するための条件がある程度見えてくる。その条件を世界ランキングとマスターズ前の成績の2つの面から解き明かし、今年の優勝者を大胆予想していこうと思う。

まずは世界ランキングだ。世界ランキングが始まったのは1986年。それ以降のマスターズチャンピオン計36人の世界ランキング順位別人数は以下の通りだ。
◆マスターズ直前のワールドランキングと優勝者の人数
WR順位 優勝者数
1位 5人
2位 2人
3位 2人
4位 2人
5位 2人
6位 0人
7位 1人
8位 2人
9位 1人
10位 2人
11~20位 7人
21~30位 4人
31~40位 4人
41~50位 0人
51~100位 2人
世界ランキング1位選手の優勝は5回。イアン・ウーズナム、フレッド・カプルス、タイガー・ウッズが2回、ダスティン・ジョンソンという面々だ。順位別では最多。さすがの成績を残している。
トップ10は計19人。占有率は52.8%になる。20位以内にまで枠を広げると計26人となり、占有率は72.2%にまで跳ね上がる。ちなみに、昨年の松山は25位だった。
優勝者におけるトップ10、トップ20の占有率をほかのメジャーと比べるとどうか。トップ10が50%を超えているのはマスターズだけ。2番目は全英オープンの48.6%だ。トップ20占有率もマスターズはトップ。2番目は全英オープンの65.7%だから6.5ポイントの差をつけている。
つまり、マスターズはほかのメジャーよりも世界ランキング上位の選手が勝つ確率が高いということだ。これは出場選手数や出場資格の違いなども影響していると推測できるが、今回は精査しないでおこう。
ここでの要点はマスターズでは世界ランキング20位以内の選手が勝つ確率が7割以上あるということ。優勝者を予想する上で、これがひとつ目の条件となる。
マスターズ前、7試合以内での優勝経験者が有利
次にマスターズ前の成績にいってみよう。この項目は過去10年の優勝者に絞って分析したい。過去10年の優勝者のうち7人はマスターズ前の出場7試合以内で優勝(世界ランキング対象トーナメント)を経験していた。これが2つ目の条件だ。

例を挙げれば2020年覇者のダスティン・ジョンソンはマスターズ5試合前のノーザントラスト(米ツアー)で優勝していた。2019年に大会5勝目を挙げたタイガー・ウッズは7試合前のツアー選手権(米ツアー)で5年ぶりの復活優勝を飾ったばかりだった。
やはり、ある程度のいい流れが必要であるということを実証するデータだといえる。昨年の松山は3年間優勝がない状態でマスターズを制したが、これは極めて稀な例である。
世界ランキング20位以内で、出場7試合以内に優勝という2つの条件をともにクリアしている選手は現在1位のスコッティ・シェフラーを筆頭に、ビクトル・ホブラン、キャメロン・スミス、サム・バーンズ、ホアキン・ニーマン、そして松山の6人。この6人がデータから導いた優勝候補である。
シェフラーは2月のWMフェニックスオープンで初優勝を飾ったかと思えば、ここ5試合で3勝と絶好調。世界ランキングを一気に駆け上がった。マスターズは過去2回の出場で19位と18位である。
ホブランはノルウェー出身、ニーマンはチリ出身で勝てばそれぞれ出身国初のメジャーチャンピオン誕生となる。
スミスは今季米ツアー2勝と好調なことに加えてマスターズでは過去5回中、2020年の2位をはじめトップ10が3回と相性がいいこともプラス材料だ。
バーンズは昨年5月に米ツアー初優勝を挙げて1年足らずで計3勝まで勝利数を伸ばしている。マスターズは初出場。経験が重要な要素となる舞台だけに、これはマイナス材料である。実際、大会初期を除けば初出場での優勝は1979年ファジー・ゼラーの1回しかない。
松山は前週のバレロ・テキサスオープンを途中棄権と故障の状態が心配であるが、2014年のバッバ・ワトソンのように前の試合で棄権している優勝者もいる。期待は持ち続けたい。
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