松山英樹、ドライバーを昨年優勝モデルから“本来のエース候補”に変更しマスターズ連覇に挑む

4月7日開幕のマスターズ。昨年、日本人初のマスターズチャンピオンとなった松山英樹ですが、優勝時からクラブセッティングを変更している部分があります。今回はその理由について分析しました。

ドライバーを小ぶりな好みの形状の「ZX7」に

 昨年、日本人初のマスターズチャンピオンとなった松山英樹ですが、優勝時からクラブセッティングを変更している部分があります。今回はその理由について、松山英樹のクラブを担当するダンロップのツアー担当者・宮野敏一さんの証言をもとに分析しました。

好みの形状で結果も伴ってきた「ZX7」でマスターズ連覇に挑む松山英樹 写真:Getty Images

 松山が1年前にマスターズで優勝したときから変更したのは、ドライバーとユーティリティーです。ドライバーは「スリクソンZX5」を使っていましたが、昨年8月から小ぶりな見た目の「スリクソンZX7」にスイッチしました。ただし、松山のクラブを担当する宮野さんは新ドライバーのテストをしていた2020年から本命は「ZX7」のほうだったと語っていました。

「2020年の1月に『ZXシリーズ』のドライバーを初めて松山選手に見せて、7月頃から本格的にテストが始まりましたが、形状(顔)も『ZX7』の方が松山英樹選手の好みに近かったですし、テスト段階のフィーリングも『ZX7』のほうが手応えを感じていたようです。ただし、飛距離を計測すると『ZX5』の方が3~4ヤード飛んでいる結果が出たので、最終的に『ZX5』を選択したと思います」

 松山が「ZX5」を使い始めたのは20年9月の「BMWチャンピオンシップ」からですが、翌週のプレーオフ最終戦「ツアーチャンピオンシップ」では3日目だけ「ZX7」を使い、その日は「66」の好スコアをマーク。しかし、翌日から「ZX5」に戻すと、21年に入っても「ZX5」を使い続けて、マスターズ優勝につながりました。

 そんな松山が再び「ZX7」のテストを始めたのは、昨年7月に新型コロナウイルスに感染して「全英オープン」を欠場していた時期です。そして、8月の東京五輪では試合で「ZX7」を投入し、今シーズンは「ZX7」のドライバーで2勝をマークして、堂々たるエースドライバーに昇格しました。

オーガスタを想定して3番UTから5番ウッドに

 また、ウッド系でもう1つ変更したのがユーティリティー。昨年のマスターズではテーラーメイドのアイアン型ユーティリティー「SIM UDI(♯3-ロフト19度)」を使っていましたが、昨年後半からユーティリティーではなく5番ウッドを使うようになりました。それが「コブラRADスピードツアー」です。ちなみにこのクラブについて宮野氏は「このロフト帯のクラブはオーガスタで最も長い4番パー3(240ヤード)のティーショットで使うことを想定しています」

 つまり今年のマスターズの4番ホールは3番ユーティリティーではなく、5番ウッドを使う予定なのでしょう。ちなみにこの5番ウッドは昨年10月の「ZOZOチャンピオンシップ」の最終18番ホールでも、残り244ヤードからイーグルにつながるスーパーショットを打ったクラブです。

 またアイアンとウェッジのモデルは変更していませんが、アイアンセットからPWを抜いて、46度のウェッジを入れたのも昨年のマスターズ以降。実は最近のPGAツアーではアイアンセットのPWを抜いて40度台のウェッジを入れる選手が増えています。そんな傾向もあり、松山英樹も昨年6月の「全米オープン」からPWを抜いてウェッジを1本増やすセッティングになりました。

 過去にマスターズを連覇したのはジャック・ニクラス、ニック・ファルド、タイガー・ウッズの3人のみ。今年、その大偉業に挑む松山英樹ですが、使用するクラブに注目して観戦すると、よりマスターズを楽しめると思います。

松山英樹の最新セッティング(2022年4月現在)

ドライバー     スリクソンZX7(ロフト/9.5度 シャフト/ツアーAD DI 8 TX)
フェアウェイウッド テーラーメイド SIM2(3W/15度 シャフト/ツアーAD DI 9 TX)
フェアウェイウッド コブラ キング ラッドスピードツアー(5W/17.5度 シャフト/ツアーAD DI9 TX)
アイアン      スリクソン Z-フォージド(番手/4I-9I シャフト/DG ツアーイシューS400)
ウェッジ      クリーブランドRTX4 フォージドプロト(46度、52度、56度、60度 シャフト/DG ツアーイシューX100)
パター       スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSS プロト

松山英樹のマスターズ優勝時セッティング(2021年4月現在)

ドライバー     スリクソンZX5(ロフト/9.5度 シャフト/ツアーAD DI 8 TX)
フェアウェイウッド テーラーメイド SIM2(3W/15度 シャフト/ツアーAD DI 9 TX)
フェアウェイウッド テーラーメイド SIM UDI(3U/19度 シャフト/トゥルテンパーELEVATE ツアー X100)
アイアン      スリクソン Z-フォージド(番手/4I-9I シャフト/DG ツアーイシューS400)
ウェッジ      クリーブランドRTX4 フォージドプロト(46度、52度、56度、60度 シャフト/DG ツアーイシューX100)
パター       スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSS プロト

【クラブ写真】松山のエースドライバーを争った「ZX5」と「ZX7」をいろんな角度で比較する

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