「スイングプレーン」と「シャフトプレーン」の違いを説明できる? 3つの「プレーン」を徹底解説

分かっているようで理解できていない人が多い「スイングプレーン」。人気インドアゴルフレンジのヘッドコーチを務める筒康博によると、スイングに使われる“プレーン”は主に3つあり、それぞれ役割や使い方も違うそうです。誰でも活用できるヒントを教えてもらいました。

“プレーン”とは飛球線の後方からみた平面のこと

 ゴルフで使われる“プレーン”は、英語の「平面」の意味。スイングレッスンにおいてはクラブの軌道を見る場合に使われ、現在は身体の各部位の動きの軌道にも“プレーン”が使われるようになりました。

3つの主なスイングプレーンは、(上から)ホーガンプレーン、エルボープレーン、シャフトプレーン

 今回は、クラブの軌道に使われる3つの代表的な“プレーン”である「ホーガンプレーン」「シャフトプレーン」「エルボープレーン」の3つを紹介します。

 それぞれ3つの“プレーン”は、役割や活用の仕方が異なります。

 一方で、なんとなく言葉は知っていても誤解や混同が多いのも事実。そこで今回は3つの“プレーン”について改めて役割や活用のコツをお伝えしたいと思います。

肩とボールを結ぶガイドライン「ホーガンプレーン」

 1960年代にベン・ホーガン著書から一気に世界中に広まったスイングプレーンの概念は、現在「ホーガンプレーン」と分類されています。

ボールの外側と肩を結んだ「ホーガンプレーン」は、クラブヘッドの軌道が外に外れないための「ガラス板イメージ」のガイドライン

「ホーガンプレーン」は、飛球線の後方からみた場合に両肩とボールの外側を結んだ平面。ガラス板の内側をなぞるようにバックスイングし、ダウンスイングではガラス板より外側にヘッドが突き破らないようスイングする事を目的とした境界線の役割を持っています。

「ホーガンプレーン」は現在使われているクラブが描く軌道の事ではなく、ヘッド軌道が境界線の外側に外れる事を防止する防波堤のような役割があるのが特徴です。

 また「ホーガンプレーン」を使用する際、結果として平面に沿って真っすぐバックスイングした後に、インサイドからダウンスイングする“プチループ”スイングを推奨しています。

 スイング軌道が縦振り過ぎる人やアウトサイドインを改善するためのガイドラインとして今でも多くのインストラクターが活用しています。

シャフトの傾きで作られる「シャフトプレーン」

 使用するクラブごとに異なるシャフトの傾きに合わせて作られる「シャフトプレーン」は、クラブの軌道の理想である「オンプレーン」という言葉が生まれるきっかけになりました。

アドレス時のシャフト角度である「シャフトプレーン」は、クラブ全体の軌道が下に外れないための理想のライン

 ただ、クラブをピッタリと「シャフトプレーン」上に通すことは現実には不可能です。ゴルフクラブのシャフトは、釣り竿のようにタテ方向にしなった状態でインパクトを迎えるので、両手グリップ部分は「シャフトプレーン」の少し上を通ります。

 これぐらいの違いは接触(ON)の範囲内なので「オンプレーン」とみます。また、フルスイングの様な大きな振り幅では大抵のゴルファーがシャフトプレーンからクラブの軌道が離れていきます。

 あくまで「シャフトプレーン」は半分くらいの振り幅でチェックする目安だと考えて下さい。アプローチやパターでチェックすると誰でも活用しやすい“プレーン”です。

スイングチェックするなら「エルボープレーン」

「ホーガンプレーン」と「シャフトプレーン」の中間的な位置にあたる「エルボープレーン」は、その名の通り右ヒジとボールを結んだラインで作られる平面になります。

右ヒジとボールを結んだ「エルボープレーン」は、弾道を決めるインパクト軌道のガイドラインとして使われる

 フルスイングする際、特にダウンスイングからインパクトが正しいクラブ軌道を通っているのか? チェックする分かりやすいガイドラインとして使われています。

 しかし、日本のゴルファーの皆さんには意外と知らない方が多い様です。

 PGAツアー選手をはじめ、プロや上級者の多くはバックスイングの軌道こそ個性的ですが、ダウンスイングからインパクトにかけては「エルボープレーン」に極めて近い軌道を通りナイスショットを放っています。

 また、上級者になるほど、右ヒジからグリップにかけて「エルボープレーン」に近いラインでインパクトを迎える傾向があります。スイング向上のチェックにはオススメです。

スマホで撮るなら角度に注意!

「ホーガンプレーン」「シャフトプレーン」「エルボープレーン」それぞれに活用方法を理解すればスイングの上達に役に立つガイドラインになりますが、ぜひ注意してほしい点があります。

 それは、スマホなどで撮影する際の「角度」です。

 その名の通り “プレーン”が平面になるよう、上や下からの角度ではなく水平の位置に近い角度から撮影&チェックして下さい。

 上下の角度がつき過ぎて撮影してしまうと、同じクラブの軌道でも見え方が大きく変わってしまい正しいチェックが出来なくなってしまいます。もし、うまく撮影する自信がない人は、参考にしている映像と近い角度から撮影してみる事からトライしてみて下さい。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。

スマホでプレーンをチェックする際のポイントを画像でチェック

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