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- 「駐車場チェックが重要!?」ゴルフ会員権購入でやっておきたい事前チェックとは?
ホームコースを持つことでゴルフの腕前が上がったり、また気の合う仲間が増えたり……と、ゴルフ好きなら一度は購入を考える「ゴルフ会員権」。メンバーライフに関心があるゴルファーが購入前にやっておくべきことはあるのでしょうか? 専門家に聞いてみました。
ゴルフ会員権の“迷うくらいなら、とりあえず購入”は正解なのか!?
“ゴルフ会員権=投機or資産”などという考え方は、もう一昔前の話。
ゴルフ会員権を所有すること自体が一種のステータスだったようなバブル期を経て、今や本当にゴルフが好きでプレーしたい人、ゴルフ技術をさらに向上させたい人が購入するケースが増えています。

一方、メンバーライフが魅力的なことは十分理解していても、いざゴルフ会員権を取得するとなると、その仕組みや売買に関して複雑かつ煩雑な手続きが多いように感じられ、なかなか購入まで至らない人も少なくないのではないでしょうか。
ゴルフ会員権は大きく分けると、ゴルフ場が募集し発行元となるタイプ、そして売りたい人と買いたい人をゴルフ会員権売買会社が繋いで取引する2つのタイプがあります。
いずれの場合もゴルフ会員権専門業者を介して購入することができますが、前者の場合は、直接当該ゴルフ場に問い合わせをして購入することも可能です。
このように販売スタイルひとつとっても、複数のアプローチが考えられるゴルフ会員権。実際に購入するとなると、そろえなくてはならない入会書類もいろいろとあるため、“複雑で煩雑”なイメージが付きまとってしまうのかも?
「そんなに難しく考えることはありませんよ。会員権は、ゴルフをより身近に楽しむためのツールなんですから!」と語るのは、ゴルフ会員権を専門に扱う加賀屋ゴルフ代表の前田信吾さん。
「手続き関連はともかく、予算に見合う気に入ったコースがあるのなら、まずは買ってみましょう。クラブライフは、何より実体験することが大事!」と前田さんは言います。
「僕は25年以上ゴルフ会員権を専門に扱っていますが、メンバーライフに興味のない方には絶対オススメしません。ちょっとでも興味がある人には『とりあえず、お試しで買ってみましょうよ』と背中を押します」
「ゴルフは一生涯楽しめるだけでなく、多くの情熱を注ぐ価値のある素晴らしいスポーツ。会員権購入までには、確かに事前に決めておかなくてはならない事柄や確認事項があります。でも面倒だと感じる部分があるなら、そこは専門業者に遠慮なく聞きましょう。そのために我々がいるわけですからね」と話します。
ゴルフ会員権購入までの流れをおさらい
「ゴルフをより身近に楽しむためのツール」だという、ゴルフ会員権。それでは、会員権購入までに決めておかなくてはならない事柄や確認事項には、どういったものがあるのでしょうか。
ゴルフ会員権の購入を考え始めるとき、まず決めなくてはならないのが“予算”。
会員権(証券価格)のほかに業者への売買手数料、月割りの年会費(業者に支払います)が必要となります。また承認後には名義書換料もしくは入会金、コースによっては名変預託金なるものがかかるので、少々注意が必要です。
会員権(証券価格)以外に諸々かかる費用が発生するため、投入可能な全体額の上限を先に決めておくのがベストです(※入会後に別途、業者からではなくゴルフ場から年会費の請求がある場合もあります)。
おおよその予算が固まったら、次は入会したいコースを決めます。コースデザインが気に入ることが大前提ですが、前田さんは「ゴルフ場までアクセスや、練習環境にも目を向けるべき」と言います。
「アクセスは関東圏なら“自宅から車で片道1時間半”がギリギリの許容範囲。これ以上遠いと、どんなにゴルフ場が魅力的でも、足が遠のいてしまいます。インターや駅から近く、また最寄りの駅からクラブバスが出ていればベストでしょう。車以外の公共交通機関でもゴルフ場に行けるというのは、思いのほか便利なものです」
そしてメンバーになる以上、前田さんが特に大事に考えているのは練習環境。
「プレー回数を重ねれば、ゴルフは確実にうまくなります。と同時に、ゴルフの上達には、自分のゴルフのウィークポイントを知り、それを修正する時間と場所が必要になってきます。ゴルフのスコアは、アプローチやパターの技術が左右する場合がほとんど。これらをみっちり練習できる環境が整ったゴルフ場をホームコースに持つと良いでしょう」
予算やコースが決まったら、クラブ競技に興味があるなら「正会員」、平日しか休みが取れない人なら「平日会員」というように、ライフスタイルや希望に合わせて会員種別を決めます。
ゴルフ場によっては入会条件(紹介者が必要な場合や、ゴルフ場での面接など)がある場合もあるので、困ったときにはゴルフ会員権販売業者に相談するのが良さそうです。
購入前には“駐車場チェック・視察プレー・レストランでお茶”にトライ
「気になるコースがある! そろそろ会員権購入を視野に入れようか……」となったとき、実際にどんなアクションを起こせばいいのでしょうか。
「まずは希望するゴルフ場に行って、駐車場に止まっている車の車種をチェックしてみてください」と、前田さんは語ります。
「車種はとても参考になります。車のグレードで大体どんな方がメンバーとして名を連ねているのか想像できます。高けりゃいい、というものではありませんよ。自分がメンバーになったとしたら、このゴルフ場で気持ち良くプレーできる雰囲気かどうかをチェックするんです」
そして「可能な限り、視察プレーを申し込んでみてください」と、前田さん。
「ゴルフ場によっては、視察プレーのシステムを設けていないゴルフ場もあります。こういった場合でも“見学のみなら可”というゴルフ場もあります。その場合は、プレーができなくても見学に行くことを絶対にオススメします!」
前田さんによると、コースに出なくても確認できるポイントがいくつもあるとか。「クラブハウスやコースまわりの導線、そして大事な練習場! 案内役のスタッフはもちろん、それ以外のスタッフの対応や、実際に訪れている来場者の雰囲気など、そこに行ってみないとわからない情報がぎっしり詰まっているんですから、可能なかぎり現地に行ってみましょう!」

さらにレストランにも足を運ぶよう、前田さんは勧めます。「食事ができるなら、ぜひ料理を味わってみてください。メンバーになれば、レストランには毎回お世話になるでしょ? レストランの味の良し悪しは、意外と大事なんです。お手頃な価格でおいしいものが食べられるのが一番ですからね」
「料理が無理なら、お茶だけだっていいんです。要は自分にとって、その空間が居心地の良い雰囲気がどうか。実際にその場所に身を置いて、メンバーになった自分を想像してみることが、僕は一番大事だと思います」
それなりのまとまった金額が必要となる、ゴルフ会員権の購入。楽しくもあり、また悩みどころも多い大きな買い物であることは確かですが、チャンスがあるのなら、未来のゴルフライフを考えるうえでは、このうえなく価値のある自己投資といえそうです。
<監修>加賀屋ゴルフ代表 前田信吾さん
ゴルフ会員権取引を行う加賀屋ゴルフ代表取締役。ここ10年は、2日に1回の割合でラウンドを楽しむゴルフの達人(昨年は年間229回!)。独自の視点を生かしたゴルフ場の比較&検討に定評アリ。
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