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難しいクラブは1本もない! 36歳で優勝争いした藤田さいきのセッティングは“アマチュアの教科書”
「宮里藍 サントリーレディスオープン」での優勝争いが感動を呼んだ藤田さいき。大会ホステスの宮里藍と同い年の36歳で活躍できる秘密はクラブセッティングにもあったようです。
20代の頃は4番アイアンも打ちこなしていたが今は6番から
6月12日の宮里藍 サントリーレディスオープン最終日を単独トップで迎えた藤田さいき。惜しくも1打差で優勝を逃しましたが、36歳の奮闘にギャラリーからも大きな拍手が送られていました。今回はそんな藤田さいきのクラブセッティングを分析します。
今シーズンすでに3度も2位に入るなど好調をキープしている藤田のセッティングには、ベテランになっても活躍できる秘密が詰まっていました。今年36歳の藤田は宮里藍 サントリーレディスオープンで大会アンバサダーを務めた宮里藍と同じ年齢。ジュニア時代から同じ試合に出て、プロになってからも同じ試合で戦ってきた存在です。
20代前半の頃の藤田はマグレガーゴルフとクラブ契約しており、アイアンは4番から入れていました。2011年に本間ゴルフと契約してからも4番アイアンを使っていましたが、30代に入るとアイアンを5番からにするようになりました。そして今年は5番アイアンも抜いて、6番アイアンからのセッティングで試合に出場しています。
今年4月のフジサンケイレディスクラシックでは、その6番アイアンでホールインワンを達成しました。そのとき藤田はこう語っています。
「難しい17番ホールでホールインワンするのを夢に見たことがありました。夢の中では5番アイアンで打っていましたが、今日は6番アイアンでした。だから正夢になったというか、夢が叶いました」
今、藤田が使っているキャロウェイのアイアン「Xフォージドスター」は7番アイアンのロフト角が29度の飛び系アイアン。だから6番アイアンでも、5番アイアン相当の飛距離を出すことが可能だったのです。
FWとUTは球が上がりやすいと女子ツアーで人気のヤマハで統一
5番アイアンの代わりに入れているのがロフト25度の5番ユーティリティー「RMX VD」です。このユーティリティーの上には同モデルの4番ユーティリティー、そして5番ウッドと3番ウッドもヤマハの「RMX VDシリーズ」で揃えています。フェアウェイウッドとユーティリティーを同じシリーズで統一することで、同じタイミングや振り感で打てるメリットがあります。
今シーズンの女子ツアーではヤマハ契約外の選手でも「RMX VD」のフェアウェイウッドやユーティリティーを使う選手が増えています。その理由として、ある選手は「海外メーカーのクラブに比べてスピンが適度に入るので、打球が上がりやすい」と語っていました。
そして、ウェッジは「ボーケイSM8」を48度、54度、60度の3本入れています。女子ツアーではここ1、2年で48度のウェッジを使う選手が増えましたが、藤田は2018年頃から48度のウェッジを使っていました。
ドライバーはキャロウェイの「エピックMAX」に「N.S.PRO レジオフォーミュラMB+S55」のシャフトをつけています。このシャフトはオーソドックスな中元調子で、しっかり叩けるシャフト。飛距離を優先して先端が走るシャフトではなくて、安定感を重視しているのがベテランならではのシャフト選びと言えるでしょう。
藤田のセッティングを見ていくと、アイアンは飛び系アイアンを6番アイアンから入れて、5番ユーティリティーから3番ウッドまでは打球が上がりやすい同一メーカーのクラブで統一。さらにショートゲームで困らないように48度のウェッジを入れて、ドライバーのシャフトも安定感を重視。14本の中には難しいクラブが1本もありません。この組み合わせは、アマチュアゴルファーが目指すべきセッティングと言えるでしょう。
藤田さいきの最新セッティング
ドライバー キャロウェイ エピックMAX(ロフト/9度 シャフト/N.S.PRO レジオフォーミュラ MB+ S55)
FW ヤマハ RMX VD(3W/15度、5W/18度)
UT ヤマハ RMX VD(4U/22度、5U/25度)
アイアン キャロウェイ Xフォージドスター(番手/6I-PW シャフト/N.S.プロ)
ウェッジ ボーケイSM8(48度、54度、60度 シャフト/N.S.プロ1050GH
パター ピン シグマG パイパー3
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