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- SNSの画面が黒一色に 女王の逝去でセントアンドリュースなど全英オープン開催コースも服喪
エリザベス女王の死去に際し、DPワールドツアー(欧州ツアー)は競技を中断。セントアンドリュースをはじめとする全英オープン開催コースもSNSの画面を黒一色に変えるなどして弔意を示しています。
訃報からわずか2分後に競技を中断した欧州ツアー
9月8日、イギリス女王のエリザベス2世の死去に際して、イギリスをはじめ、世界のゴルフ界はすぐに弔意を表明しました。
中でも即座にした反応したのが、この日、「BMW PGA選手権」の初日競技中だったDPワールドツアー(欧州ツアー)です。
イギリス王室が午後6時30分に訃報を発表すると、そのわずか2分後に競技を中断。さらに、翌日の競技取り止めも決定し、アナウンスしています。
また、同ツアーはSNSのツイッターのヘッダー画像を黒一色、「設定ミスか?」と思われる状態に変更。アイコン(プロフィール画像)のロゴマークもモノクロになっています。でも、これはもとからでしょうか。
そして、その投稿画面には黒地に白文字で、弔意とともに、競技日程の変更等が伝えられ、最後に、「ロイヤルファミリーに、心からの哀悼の意とお悔やみを申し上げます」と結ぶメッセージが掲載されています。
この決定と対応の素早さは、あらかじめ段取り(リスクマネジメント)が準備されていたのでしょうか。なんといっても、訃報の2分後、ミーティングを行う間もなく競技が中断されたのですから。
同大会は結局、日曜日までの54ホール競技に短縮されました。
BMW PGA選手権はDPワールドツアーのフラッグシップトーナメントです。本来なら日程を月曜日まで延長し、72ホール競技を完遂させるところですが、それ以上に選手・関係者にエリザベス女王への弔意を示す時間を提供したかったのでしょう。
多くのゴルフ関連アカウントが一斉に喪に服す
競技関係団体のツイッターでは、R&Aをはじめ、欧州PGA、欧州女子ツアー(LET)がDPワールドツアーと同様、ヘッダー画像が黒一色、アイコンもモノクロ仕様になっています。
このうちR&Aのアカウントでは、母体であるロイヤル&エイシェントGCのキャプテン、ピーター・フォスター氏が、こう弔意を述べています。
「ゴルファーではありませんでしたが、故・女王陛下が70年にわたり当クラブを後援してくださったことは、会員にとって大変光栄なことでした。国王、並びにロイヤルファミリーとともに喪に服します」といったコメントを掲載しています。
ちなみに、同GCはもともと「ソサエティ・オブ・セントアンドリュース・ゴルファーズ」として設立されましたが、1834年に国王ウイリアムス4世により「ロイヤル」の称号を与えられ、現在のクラブ名になっています。「ロイヤル」を授けられたクラブとしては、同じくスコットランドにある「ロイヤル・パース・ゴルフィング・ソサエティ&カントリー・アンド・シティクラブ」に次いで2番目に古いと記録されています。
そのロイヤル&エイシェントGCのあるセントアンドリュースリンクスは「ザ・ホーム・オブ・ゴルフ」というツイッターアカウントがアイコンをモノクロに変更して追悼モード。それまでは頻繁に情報を更新していたアカウントですが、いまは静かに喪に服しているようです。
全英オープン開催コースでは、カーヌスティーゴルフリンクスが黒一色のヘッダー画像に、モノクロのアイコン。しかし、それ以外ではロイヤル・バークデールGCがヘッダー画像、アイコンともモノクロに変更。ロイヤル・リバプールGCがアイコンだけモノクロになっていますが、ほかのゴルフコースのツイッター画面には、弔意を示す変更は見られません。というか、もともとツイッターをあまり活用していないようですが……。
エリザベス女王同様、チャールズ国王もゴルフはされないようですが、イギリス王室とゴルフ界のかかわりは伝統的に強く、前出のロイヤル&エイシェントGCでは、2015年に初めて女性の入会が認められた際にはエリザベス女王の長女・アン王女が初代女性会員の1人に選ばれています。
こうした王室とリンクスコースの強い結びつきは今後も続くのでしょうか。
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