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- 日本開催なのに上位に外国勢が多かったのはなぜ!? ZOZO出場選手に聞いた日米コースセッティングの違い
国内ツアーで活躍する選手が、海外ツアーへ行ってもなかなか結果を残せないのは、コースセッティングが違うからだとよくいわれる。しかし、国内ツアーでも最近は距離を伸ばしたり、フェアウェイを狭めたりして、難易度を上げている大会も少なくない。一体なにが海外と国内とでは違うのだろうか。
国内男子ツアーの長いパー4はフェアじゃない
日本を主戦場とする選手が海外ツアーへ行くと、芝の違いとともに口にするのがコースセッティングについてだ。
PGAツアーの方が総ヤーデージは長く、飛距離を稼がなければ上位に入ることは難しい。しかし、PGAツアーを主戦場として戦っている小平智によれば、単純に距離だけが海外ツアーと国内ツアーの違いではないという。
「日本の場合、490~500ヤードのパー4があっても、フェアウェイを絞っていて、ティーショットがラフに入った時点でグリーンを狙えないことが少なくありません。しかも、ボールの落としどころのフェアウェイが傾斜しているため、フェアウェイにボールを落としてもラフまで転がってしまいます。その意味ではフェアではないでしょう」

国内ツアーではパー5を単に短くしてパー4にしていることが多く、ティーショットの落としどころが本来のエリアとは変わるため、そのようなことが起こるのだと思われる。
近年のドライバーやボールなどの進化を考えれば、従来よりもティーイングエリアの位置を下げたいところだが、物理的にできない事情もある。やむを得ず、トーナメントではパー5をパー4にすることが逆に問題となったわけだ。
その意味では、日本で唯一開催されるPGAツアー・ZOZOチャンピオンシップでは、どのようなセッティングをするのか興味深いところではあった。開催コースは千葉県にあるアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブで、セッティングはもちろんPGAツアーが行っている。
同コースは36ホールから成るが、その中から18ホールをピックアップ。アウト34、イン36のパー70、総ヤーデージが7079ヤードとした。面白いのは、アウトはパー3が3つ、パー4が5つ、パー5が1つと変則になっていたことだ。さらに、10個あるパー4のうち、5ホールは486~505ヤードと長めに設定していたが、小平によればアンフェアなところはまったく感じられなかったという。
ショット力ありきのパット力
「長いパー4でもきちんと打てばフェアウェイをキープできますし、そこからバーディーチャンスにもつけることは可能です」
セカンド地点のフェアウェイを狭めていないため、思い切ってドライバーを手にできるし、たとえセカンドショットで持つクラブが長い番手でも、フェアウェイから打てるぶん、ピンを狙える確率も高くなる。
「全体的にいいショットにはちゃんと恩恵があって、悪いショットには罰があるという印象を受けるので、プレーをしていて気持ち悪さはありませんでした」と小平。
自然を相手にするゴルフだけに、天候など運、不運は付き物だが、最低限の公正さを考えてセッティングしているのがPGAツアーというわけだ。
もちろん、全てのホールで長いクラブを持たされるわけではない。ショートアイアンでピンを狙えるパー4もある。メリハリをつけることによって、選手に対してコースマネジメントをしっかりと考えさせたい狙いもあるのだろう。
また、ピンの位置もしっかりと考えられているという。「どこからも打っても難しいワケではありません。つける場所によってはやさしいパットが残ったり、反対に難しいパットが残ります。乗せるところをしっかり考えないと、3パットしてしまいますからね。でもそこが楽しいんです」と小平。
確かにPGAツアーの選手は全体的にパッティングがうまい印象を受けたが、いくら短くても難しいラインは外すことが多かった。逆に距離が長くても、やさしいラインはかなりの確率で入れてくる。その意味では、ショット力ありきのパット力なのだろう。
どちらにせよ、日本のゴルフ場でもPGAツアーと同じようなコースセッティングができたことは間違いない。国内ツアーで全試合は無理だとしても、せめて数試合はそういったセッティングにできないものだろうか。
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