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- パターといえば“あの形”! どうしてアンサー型は昔も今も安定した人気なの? 自分に合った1本はどうやって選ぶの?
パターの代名詞ともいえるブレード型パター。「ピン型」「アンサー型」などとも呼ばれますが、あらゆるメーカーから出ていて、違いもよくわかりません。そもそもどうして人気があるのでしょうか。
昔は「超やさしい」モデルだったが今は「ちょうどいい」存在
パターの代名詞ともいえるブレード型パター。「ピン型」「アンサー型」などとも呼ばれますが、パターを作っているあらゆるメーカーから出ていて、何がどう違うのかわかりません。そもそもどうしてあんなに人気なのでしょうか。
パターに詳しいゴルフフィールズユニオンの小倉勇人店長に、ブレード型パターについてのあれこれを聞いてみました。
そもそも“あの形”は、1966年にピンの創業者、カーステン・ソルハイム氏が開発した「アンサー」というパターが原型です。ヘッドのトゥとヒールに重量が配分されていることで慣性モーメントが大きくミスヒットに強いうえ、クランクネックで球がつかまる、当時としては画期的な「やさしい」パターでした。
ジャック・ニクラスやトム・ワトソンといった有名選手が使ったこともあり一世を風靡(ふうび)しましたが、その後1984年に特許が切れたことでほかのメーカーも同じ形を模して作るようになったのです。
「発売当時から一貫してプロに支持され、いまでもタイガー・ウッズ選手や松山英樹選手など多くのトッププロがこのアンサー型を使っているということが、パター=アンサー型というイメージづくりに大きく寄与していると思います」
「現在は大型で慣性モーメントがさらに大きいパターが増えたため、やさしいというよりもむしろシャープで操作性が高い部類に属するパターになっていますが、長く人気だったこともあり若いころから使用しこのパターで“育った”選手も多いですから、なじみがあることも強みだと思います」(小倉店長)
機能面で見ると、前述のように決して“やさしい”部類のパターではありませんが、適度な操作性と必要最低限のやさしさを兼ね備えた“ちょうどよさ”がプロに支持されているのだろうと小倉店長はいいます。
とくに、マシーンのように機械的にストロークするよりも、感性やフィーリングを重視したいプレーヤーに使用者が多いといえます。
またアンサー型は、ネックも含めたヘッドに「直線」部分がたくさんあって、スクエアに構えやすいというのも人気の大きな理由です。よりヘッドの角が鋭角でソリッドな「アンサー2」という兄弟モデルもあり、「真っすぐ」を重視する人にはこちらも人気です。
同じようでも個性さまざま「構えやすい」と感じる1本を見つけよう
そんな人気モデルだけに、特許が切れて以降は各パターメーカーからさまざまな同型パターや類似モデルが発売されています。
それらのなかから自分に合ったものを選ぶにはどうすればいいのでしょうか。小倉店長は「構えてしっくりきたもの」を選ぶことが大事だといいます。
「同じように見えても、実は各モデル微妙に個性があります。ヘッドのサイズや色はもちろん、ブレード部の厚みや長さ、フェースの見え方やエッジ部分の仕上げなど、見比べてみると少しずつ違っているので、実際に構えてみて『構えやすい』と感じるものを選びましょう」
「フェース面の加工やウエート内蔵などさまざまな機能をうたっているモデルもありますが、形状が同じである以上性能差はそこまで極端には出ません。そこに差を求めるなら形状から違うものを選んだほうがいいので、あくまであの形が好きというのであれば、機能よりも自分のフィーリングを重視したほうがいいと私は思います」(小倉店長)
フィーリングという意味では、打感も重要。ステンレス削り出しのものはソリッドでシャープな打感のものが多く、樹脂のインサートが入ったものはソフトな打感のものが多いなど、ここはフェース面が大きな意味を持ってきます。
自分が普段使っているボールを打ってみて、打感が気持ちいいと感じられるものを選ぶようにしましょう。
「個人的には、『好きなプロが使っている』というような憧れ要素も大事にしてほしいですね。パターはアマチュアでもプロと同じものを使って結果を出すことができるほぼ唯一のクラブです。ここはロマンも大事で、憧れのプロとまったく同じものを使うというモチベーションが得られるなら、それを優先してもいいと思いますよ」(小倉店長)
ゴルファーたるもの、1本くらいはアンサー型のパターを持っていてもいいのではないでしょうか。最近は、一見アンサー型に見えるヘッドでも、ネックがクランクネックではなくほかのタイプになっていたり、ブレードの後方のフランジ部が長いモデルなど、さまざまなバリエーションがあります。
そういったものも含めれば選択肢は非常に多いので、ぜひ自分の目で見て気に入った1本を見つけてみてください。
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