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- なぜクリーブランドは“軟鉄ではない”ウェッジを? 帰ってきた“本人”が明かす顔と素材へのこだわり
3月6日~8日の3日間にわたって「JAPAN GOLF FAIR 2026」が開催されました。メーカー各社が出展するブースでは、連日、契約プロや有識者がイベントに登場してにぎわいを見せていました。ダンロップブースでは、伝説的なウェッジ「TA588」を生み出したロジャー・クリーブランド氏が登場して、話題になりました。
関雅史プロ、菅原大地プロと共にトークショーに出席
「JAPAN GOLF FAIR 2026(ジャパンゴルフフェア 2026)」が 3月6日~8日、パシフィコ横浜(横浜市)にて開催され、ダンロップブースでは、伝説的なウェッジ「TA588」を生み出したロジャー・クリーブランド氏が登場して、話題になりました。
そのメーカーと関連の深いプロゴルファーや有識者がイベントに登場し、トークショーなどを行うのは、同フェア開催中によく見られる光景です。
スリクソンやゼクシオ、クリーブランドといったブランドを展開するダンロップのブースでも、フェア期間中にイベントを開催。初日の3月6日には、公式サイトで試打を行っているQPこと関雅史プロやYouTubeのレッスンが人気の菅原大地プロに加えて、昨年3月からクリーブランドゴルフのアドバイザリースタッフに復帰したロジャー・クリーブランド氏がトークショーを実施しました。
クリーブランド氏は、1979年に自身の名前を冠したクリーブランドゴルフを創業。クラブデザイナーとして、ウェッジを中心に数多くの名器を世に送り出してきました。特に1980年代に作られた「TA588 ウェッジ」はその美しい造形からツアープロを中心に人気に火が付き、20年を超えるロングセラーを記録しました。

トークショー後にクリーブランド氏に話を聞くと、ウェッジの「顔」に対する強いこだわりについて話していました。
「アドレス時のヘッドシェイプ、つまりウェッジの『顔』は私自身、作り手として自信を持っている部分になります。『588』を見ていただくと分かるように、少し小ぶりなサイズ感に仕上げています。この設計に対する遺伝子は、クリーブランドゴルフに根付いていて、世界中のゴルファーから信頼されている部分だと考えています」(クリーブランド氏)
クリーブランド氏が復帰して、最初にリリースされたウェッジは、クリーブランドゴルフの「RTZ ウェッジ」になります。契約選手の多くがスイッチし、リッキー・ファウラー、ジャスティン・ローズといった選手たちが契約外で使用したことでも話題になりました。
この「RTZ ウェッジ」は前作の「RTX6 ウェッジ」に比べると、ネック部分のグースが減り、ストレートな美顔になっていました。まさに「588」をほうふつとさせる形状だと言えるでしょう。クリーブランド氏が開発に復帰したことで、クリーブランドゴルフが本来持っていた美しい顔が現代によみがえったのかもしれません。
クリーブランドゴルフの強みは新素材の開発にある
さらにクリーブランド氏に、クリーブランドゴルフのウェッジが持つ強みは何かを聞きました。

「今、われわれが持つことができたアドバンテージは、マテリアル(素材)の部分です。『Z-ALLOY(ゼット アロイ)』は溝を精密に設計することが可能で耐久性があり、さびることがありません。ウェッジに関して、新しい素材を適用したメーカーは他になく、クリーブランドゴルフはそれを初めて成した会社です。『RTZ』や『CBZ』を打ってみてもらえば、軽やかな打感の良さが分かるはずです」(クリーブランド氏)
ウェッジの素材と聞いて、まず思い浮かべるのは「軟鉄」です。鋳造や鍛造といった製法の違いこそありますが、多くのメーカーは軟鉄を使って、ウェッジを製造しています。ゴルファーが長きにわたって親しんできた素材で、ソフトな打感というメリットがありますが、耐久性やノーメッキの状態だとサビが出てしまうことなど、素材としてのデメリットがあるのも確かです。
一方、クリーブランドゴルフのウェッジに採用されている新素材「Z-ALLOY」は、混合・溶解・精錬のシミュレーションを繰り返す中で見つけたベストな配合の合金です。従来の素材に比べて比重を軽くできたことでヘッド設計の自由度が増し、その上で硬度を下げることにも成功していますので、打感もソフトになったと言います。
「設計に使える重量を生み出すことができれば、パフォーマンスのデザインをいろいろと行うことも可能になります。それができる理想的な新素材を手にしたことは、クリーブランドゴルフにとって非常に大きなことなのです」(クリーブランド氏)
ウェッジはスコアメークに関わる重要なクラブです。コースでの使用頻度が多い分、フェース面や溝が摩耗して、性能が変化しやすいクラブでもあります。その意味で、サビずに耐久性も高い「Z-ALLOY」を採用したクリーブランドのウェッジは、ゴルファーにとってメリットの大きいものだと言えるでしょう。
クリーブランドゴルフでは、クリーブランド氏が復帰してから「Z-ALLOY」を採用したキャビティウェッジ「CBZ」や、「S15C」を使った軟鉄鍛造モデル「RT i-FORGED」など、さまざまな製品をリリースしています。画期的な新素材を手にしたウェッジ界の巨匠がこれからどんな新製品を世に送り出してくるのか、注目です。
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