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- ロッテがアスリートに提供している「トレーニングガム」って何だ!? スポーツデンティストが説く「噛むこと」とゴルフの親和性とは?
最近、プロゴルファーに限らずアスリートがプレー中にガムを噛んでいる様子をよく見かけます。噛むこととスポーツのパフォーマンスの関係が深いことがうかがわれます。そんな中、ロッテが開発したアスリート用の「トレーニングガム」とは?
「トレーニングガム」は噛み始めから硬さが一定に保たれる
最近、スポーツ中継を見ていると、プレー中やベンチでアスリートがガムを噛んでいる様子を見ることが増えてきました。そうした場面で口の中にあるのはアスリート用のガムかもしれません。
今、ロッテでは「トレーニングガム」を開発し、さまざまなスポーツのアスリートに提供しています。そのガムを今回提供されることになったのは、日本ゴルフ界のレジェンド、中嶋常幸が主宰するヒルズゴルフトミーアカデミーの前途あるジュニアゴルファーたち。
「トレーニングガム」を監修した東京歯科大学の武田友孝教授(スポーツ歯学研究室)による「噛むこと」の重要性についてのレクチャーを興味深そうに聞いていました(この講義はマウスシールド、パーティションなどを活用し、感染対策に十分留意して行われました)。
武田教授は日本代表強化スタッフとして東京オリンピック・パラリンピックにも参加したスポーツデンティストです。武田教授の研究成果とロッテ中央研究所の開発力が合わさって誕生したのが「トレーニングガム」です。
さて、「トレーニングガム」とはいったい何なのか? 市販のガムと何が異なるのでしょうか?
ロッテ噛むこと研究部の説明によると、大きな違いは「硬さ」の持続力。一般のガムは噛み始めて1分程度で硬さが一気に柔らかくなります。噛むほどに硬さがどんどん変わっていくのです。
対して「トレーニングガム」は噛み始めから硬さが一定に保たれます。ラグビーの選手などは、筋トレをする前に口に入れ、筋トレを1時間行う間ずっと噛み続ける、といった使い方をしていると言います。
噛むことは、スポーツのさまざまなシーンで作用する
今回、アカデミー生用に用意されたのはソフトタイプ。通常市販しているガムに近い硬さですが、一定の硬さが長く保たれます。
トレーニングガムは他にミドルタイプとハードタイプがあり、さまざまなアスリートに提供されているということです。師匠の中嶋、OGとして参加していた米女子ツアー帰りの山口すず夏には、独自にカスタマイズした特別なガムが提供されているということです。
中嶋も山口も実際にプレー中この特別に提供されたガム=プロフェッショナルガムを噛んでおり、メリットを感じているようです。
「ガムを噛んでいて一番良いのは口の中に潤いを保てること。緊張すると口の中が乾くので、水分のロスが少ない状態を保ちたい。体のバランスの良さも感じますが、口の中が潤っていると、自分の気持ちが安定しますね」
この中嶋のコメントに武田教授も同意します。
「香味と噛むことによるダブル効果で自然に唾液が増えます。サラサラの唾液が出るときは、交感神経より副交感神経が優位。噛むことによって自然と緊張が取れると考えられます」
山口も試合でガムに助けられたというエピソードを披露してくれました。
「つくっていただいたガムを試合中もずっと噛んでいるのですが、ある試合のときに10番ホールでダボを打ってしまい、ガムを忘れていたことに気づいて噛んだ直後にバーディーが2つ来て予選通過ということもありました。プレッシャーで追い詰められたりして試合中は無口になりがちですが、口を動かすことによって自分本来の力を取り戻せたというか。考え方まで変えられたので。今後は緊張したと思ったら多めに噛んだりするのもありなのかなと思っています」
中嶋は米ツアー参戦時にガムを噛むことの効用に気づき、30年以上前からプレー中にガムを噛んでいるそうですが、武田教授の講義で新たな発見もあったようです。
「口を動かすというのは一番簡単な運動。先生の言葉で勉強になったのが、噛むという瞬間瞬間の動作が心体バランスへの作用があるということです。締めたいときは噛む、緩めたいときは開放する。噛むということが運動の中でどう影響しているかがよく分かりました」
ガムを噛みながらゴルフをすると「幸せホルモン」が分泌される!?
武田教授によると、リズムよく噛むことで脳内に「セロトニン」という物質が分泌されるのだそうです。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、ストレスを緩和し、平常心を維持する作用もあるので、ゴルフには相当必要なものと思われるとのことです。セロトニンはリズム運動でつくられるそうで、日常生活でのリズム運動は「歩行」「呼吸」「咀嚼(噛むこと)」の3つが代表例。なおかつ太陽を浴びるとできやすいそうで、朝の散歩もそうですが、ゴルフはまさに当てはまります。
また、セロトニンの材料は、トリプトファンという必須アミノ酸、ビタミンB6と炭水化物で、そばや納豆、バナナに多く含まれます。朝はおそばや納豆定食を食べてスタートし、朝の日光の中ガムを噛みながらプレーして、間食にはバナナ。そんなラウンドをしたら、ベストスコアも夢ではないかもしれません。
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