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- 左ヒジがポイント! 使えると役立つ「アイアンのライン出しショット」の打ち方
ツアープロがピンをデッドに狙うときに行うテクニックの一つに“ライン出しショット”があります。距離感を合わせつつ、左右にブレにくいボールを打つことで、ピンに寄せるショットです。高度なテクニックですが、どうしても左右に曲げたくないときには有効です。
左ヒジを下に向けるイメージでクラブを下ろす
ライン出しショットはフルショットよりも低い弾道で飛んでいくのが特徴です。そのため、フルショットは行いません。7番アイアンの距離なら、6番アイアンで振り幅を抑えて打ちます。その際、クラブを指1本ぶん短く持つのがポイントです。
ボールを高く上げないため、インパクトは通常のショットよりもロフトが立った状態で迎えます。ダウンスイングではフェース面をやや下に向けた状態でクラブを下ろしてくるイメージです。

インパクト後はそのままヘッドを目標に向かって真っすぐ出すのではなく、左腕を外側に回しながらインサイドに振り抜きます。
ダウンスイングから、インパクト、フォローにかけての注意点は左ヒジの向きです。真上を向くとフェースが開いてしまうので、低い弾道でボールを打ち出すことはできません。方向性にも不安が残ります。左ヒジを下に向けるイメージでクラブを振り抜きましょう。
9時から3時までの振り幅でスイングしますが、実際にボールを打つ時はそれ以上に大きくなっても構いません。
アドレスで開いたフェースを閉じながら打つ
どうしてもダウンスイング以降で左ヒジが上を向いてしまう人には、次のドリルが有効です。まず、9番アイアンを持ち、フェースを少し開いて構えます。最初からフェースを閉じてインサイドにクラブを上げるとダウンスイングで上体が起き上がりやすく、左ヒジが真上を向いてしまうので気をつけましょう。
スイング中は、アドレスで開いたフェースをダウンスイングからインパクト、フォローにかけて閉じていくのがポイントです。その際、手先を使ってフェースを閉じるのではなく、左腕を外側に回す動きでフェースを閉じましょう。左ヒジを下に向けておくと、ロフトが立った状態でインパクトを迎えます。

この動きを意識しながらボールを打ちます。9時から3時の振り幅で、50~60ヤード先にボールを落とすつもりでスイングしましょう。大切なのは、左腕の外旋とフェースを返す動きです。これを体に覚え込ませるつもりでボールを打ちます。
ある程度イメージできるようなったら、番手を上げ、自分が狙った方向に低い弾道で打てるかどうかを確認します。ボールが高く上がったり、方向性が安定しないときはまた9番アイアンでのドリルに戻ります。
取材協力・木更津ゴルフ倶楽部(千葉県袖ケ浦市)
【指導】高橋竜彦(たかはし・たつひこ)
1974年6月6日、福岡県生まれ。全国高校ゴルフ選手権で優勝して日本大学に進学。関東学生、朝日杯日本学生を制する。97年にプロ転向後は2005年にアイフルカップ、06年に日本ゴルフツアー選手権に優勝。高校、大学、プロで日本タイトルを獲得。現在はトーナメントに出場するかたわら、ABEMAツアーの解説も行う。ジャパンクリエイト所属。
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