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- ゴルフ脳を鍛えたいなら「みんゴル」をやれ!? レッスンプロが大人にもゲームを勧める理由
「みんなのGOLF」をはじめ、ゴルフゲームは多くの人々に親しまれています。夏休み中のお子さんと一緒にプレーする機会も多くなっているかもしれませんが、ゴルフゲームが実際のゴルフになんらかの好影響を与えることはあるのでしょうか?
「リアルゴルフにとてつもなく効果がある」レッスンプロの見解
ゴルフをやったことがない人でも楽しめる「ゴルフゲーム」。代表的な作品には、プレイステーションのゲームソフト「みんなのGOLF(通称:みんゴル)」があります。1997(平成9)年の第1作登場以来、全世界で累計1400万本の売り上げを誇り、スマートフォン向けも1000万ダウンロードを達成した大ヒットゲームです。
ほかにも、任天堂の「Nintendo Switch Sports」にもゴルフが収録されているなど、多種多様な趣向のゴルフゲームが存在します。
では、ゴルフゲームをプレーすると、実際のゴルフにも好影響があるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「自分自身の経験から言うと、とてつもなく効果があると思います。確かに、単に画面を見ているばかりで、適当にボタンを押すだけでは上達は難しいかもしれません。しかし、『このホールはこうやって攻めていこう』と、今置かれているシチュエーションからボールのラインや選ぶべきクラブの種類を想像しながら進めていけば、上達に近づくことができるのではないかと考えます」
「個人的には、ゴルフゲームはプレーする価値が相当にあると思うので、指導しているジュニアの生徒たちにも絶対やるべきだと言っています」
どうやらプロの目線から見ても、ゴルフゲームをプレーする価値はかなりあるようです。
ゴルフは、平坦で真っすぐなコースを進むわけではありません。起伏があったり曲がりくねったりしており、途中にはバンカーや池のようなトラップも多数待ち構えています。さらに、雨や風など自然現象も大敵です。あらゆる条件を考慮して最適なルートを導き出すことこそが、ゴルフの難しいところであり、醍醐味でもあります。
ゴルフゲームにおいても、画面の中とはいえ、地形や自然現象が忠実に再現されています。そして、ルート選択も正しければ「ナイスショット」に、悪ければ「ミスショット」としてしっかり反映されます。
そのため「コースマネジメント」や「メンタルマネジメント」の意味では、上達に有効な手段だといえるのです。リモコン操作が基本である以上、フィジカル面を鍛えるのは難しいかもしれませんが、コース戦略の観点から見ればゲームであっても参考になります。
すべてのホールでバーディーを狙うべし
三浦氏はゲームをリアルに生かす鍵として、すべてのホールでバーディーを狙ってプレーすることが大切だと話します。
「特に『ティーイングエリアからドライバー、セカンドと打ってピンに近づければバーディーになる』と短絡的に考えている人は、予想外の出来事に対応できないので絶対にうまくなりません。ゲームといえども、風の向きや強さは常に変化しますし、バンカーショットでは実際と同様に飛距離が短くなります」
「パーで満足するのではなく、全ホールであえてバーディーを狙い続けていくと、高度なコースマネジメントを知らず知らずのうちに身につけることができるはずです」
さらにコースマネジメントだけでなく、ゴルフの基本的なルールや用語についても学ぶことができます。ゴルフ用語が頻繁に出てくるので初心者でも無理なく覚えられますし、池やOB(アウトオブバウンズ)に落ちてしまった際は何打のペナルティーを課されるのか、救済措置はどう行うのかについても、自然と覚えられます。
ゴルフ経験がない人でも気軽にできるゴルフゲームですが、決して「ただのゲーム」と侮ることはできません。ルールや言葉だけに留まらず、ティーショットからホールに入れるまでのさまざまな障害を乗り越える方法を総合的に勉強できる、ゴルフのレベルアップにおける有用なツールとして活躍するのです。
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