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- ガソリン高騰でゴルファー悲鳴! 「クルーズコントロール」を使ったほうが燃費は良くなる?
ガソリン価格が高騰の一途をたどるなかで注目されているのがエコドライブによる燃費向上です。ただ、エコドライブを意識して長時間運転し続けるのはドライバーの負担も大きく、かえって事故を招く危険があります。そこでおすすめしたいのがACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)と呼ばれる機能です。
ACCには燃費向上の効果も? 注意すべき点は?
「燃料油価格激変緩和補助金」が段階的に縮小することもあり、ガソリン価格は今後さらに上昇を続ける見込みです。
ゴルファーの多くはクルマで移動するうえ、ゴルフ場のほとんどは郊外に位置しているため、ガソリン価格の高騰はゴルファーにとって大きな痛手となります。
このような状況のなかで注目されているのが、エコドライブの実践です。
ゆるやかな発進や、加減速の少ない運転、適切な車間距離を保持するなど、ドライバーの運転自体を見直すことにより、5~10%程度の燃費向上がすぐに見込めるとされています。
一方、長時間運転することの多いゴルファーにとって、常にエコドライブを意識しながら運転することは簡単なことではありません。
そこで活用したいのがACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)と呼ばれる機能です。
ACCは、クルマの全面に取り付けられたレーダーやカメラなどによって前方車両との距離を感知し、常に一定の距離を保った状態で走行することができるものです。
ドライバーは常に前方を注視している必要はありますが、細かなアクセル&ブレーキ操作をおこなう必要がないため、運転の負担を大きく軽減してくれます。
ACCは自動ブレーキと関係の深い機能であるため、自動ブレーキが搭載されているクルマにはほぼACCも搭載されています。
日本では2020年1月以降に販売される新車に対して自動ブレーキの搭載が義務付けられているため、近年のクルマのほとんどにACCが搭載されていると言っても過言ではありません。
また、近年ではステアリングアシストが搭載されているクルマも増えているほか、日産「セレナ」などの一部のモデルでは、ハンドルから手を放して運転することも認められています。
運転時の負担を減らすことは事故が起きる可能性を減らすことにもつながるため、高速道路を走る際にはできるだけACCを活用したいものです。
JAFの実験では12%の燃費向上効果
そのうえで、ACCには燃費向上の効果はあるのでしょうか?
ACCはあくまで運転支援システムであるため、自動車メーカー各社はACCに燃費向上機能があるという説明はしていません。
しかし、日本自動車連盟(JAF)の実験によれば、ACCを利用することで燃費向上効果が得られたと言います。
JAFでは、ACCを使用した場合と使用しなかった場合で約400キロにわたって高速道路での比較走行を行いました。
その結果、ACCを使用しなかった場合にはアクセルを操作した時間が4時間31分57秒(総走行時間4時間56分)であったのに対し、ACCを使用した場合はわずか1分6秒(同4時間31分)にとどまり、燃費についても最大12%の違いが見られたと言います。
一般的に、十分な車間距離を取ることが燃費向上につながるとされていますが、人間による運転では、その時々の道路環境やアクセル&ブレーキ操作のわずかな感覚のズレによって、常に一定の車間距離を保ち続けることは困難です。
そのうえで車間距離を確保しようとすると、不必要なアクセル&ブレーキ操作が発生してしてしまい、燃費に悪影響を与えてしまいます。
一方、ACCでは機械的に一定の車間距離を保ち続けることが容易であることに加え、ACCによる加減速には無駄が少ないことから、結果として燃費向上に貢献するようです。
もちろんエコドライブが非常に上手なドライバーであれば、ACCを利用するのと同等以上の燃費を叩き出すことは不可能ではありません。ただ、エコドライブそのものを楽しむようなドライバーでない限りは、手軽に燃費向上効果を期待できるACCを利用するのがおすすめです。
ただし、ACCは高速道路をはじめとする自動車専用道路以外での使用は想定されていません。信号や道路標識を判断して加減速してくれるわけではないので、一般道での使用は厳禁です。
また、高速道路であっても、すべての状況に対応可能なわけではありません。ネクスコ各社では、ACCを利用したクルマが車線規制の看板などに突っ込む事故が多発しているとして、ドライバーへ注意喚起を行っています。
非常に便利な機能であるACCですが、あくまでも運転を支援するものであり、運転を肩代わりしてくれるものではありません。ACCを利用する際でも、運転をしているのはドライバー自身であるということを常に意識しておかなければなりません。
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