2サムと3サムに別れるぐらいなら一緒に回りたい!? なぜゴルフ場は“4人1組”が基本なの?

最近では2サムや3サムなど、従来の4人1組ではないプレースタイルも増えていますが、4人以上でゴルフをすることはできないのでしょうか。

ゴルファーにもゴルフ場にも最も都合が良いのが「4人1組」

 バブル経済の崩壊以降、日本のゴルフ場は少しでも多くのゴルファーが気軽に利用してもらえるように、「2サム」や「3サム」など、従来とは異なる変則的な人数でのラウンドも歓迎するようになりました。

ゴルフ場でプレーを予約する際には、基本は通常4人まで 写真:AC
ゴルフ場でプレーを予約する際には、基本は通常4人まで 写真:AC

 しかし、現在でも「4人1組」で回るのが最もオーソドックスなプレースタイルとなっています。また、その一方で若い世代の中には「多くの友人と楽しみながらゴルフをしてみたい」と考えるゴルファーもいるかもしれません。

 では、ゴルフはなぜ1組当たり4人までしかラウンドできないのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

「ゴルフが大衆に浸透していった中で、効率よくスムーズにラウンドを進行させられる最大限の人数が『4人』という結論に落ち着いたのではないかと思います。もしも、これが5人や6人と1組当たりの人数に制限をかけずに自由にした場合、組ごとのプレー時間に大きな差が生じて、あるところではものすごく間隔が空くのに対して、また別のところではカツカツになるなど、進行状況が不規則になってしまいます」

「そうなると、全ての組がおよそ同じペースで回って停滞が起こらないよう心掛ける『ペース・オブ・プレー』が守れなくなるでしょう。『1組は4人まで』と決めることによって、ゴルファー側はペースが乱されたり打順がなかなか回ってこなかったりすることを避けられるため、ストレスフリーでラウンドできます。さらにゴルフ場側にとっても各組を均等な間隔で送ってあげられるので、人数の多い・少ないに応じてスタート時間を調整するといった面倒な作業を省略できるのではと思います」

「一般のストロークプレーが4人を基本としたのにはいくつかの説が考えられますが、なかでもゴルフの古典的な対戦方式であったマッチプレーが起源となっているようです。元々のゴルフは、1対1で単純に各ホールの勝ち負けで勝敗を決めるマッチプレーが行われていました」

「さらに、そこから発展して2人1組のチーム戦で競技する『ベストボール』や『フォーボール』をはじめとした『ペアマッチ』が生まれ、ここから4人1組になってプレーするスタイルが確立されていったのではないかといわれています」

5人1組で回れるゴルフ場も存在する

 では「4人1組」ではなく「5人1組」などの人数でゴルフをすることは、やはり不可能なのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。

「日本では4人1組のプレースタイルがすっかり定着しているので、4人以上でラウンドできるゴルフ場は、探すだけでも困難を極めるでしょう。しかし、たとえば韓国のゴルフ場では、日本をベースとしながらも独自の文化が根付いており、5人や6人で回ることができるところもあるそうです」

「韓国ではゴルフの競技人口に対するゴルフ場の数が少ないようで、最近まで予約枠が空いているのを見つけるのも一苦労だったそうです。そのため1回の予約で何人も一緒にプレーができるように、5人以上でもOKとしているゴルフ場もあると聞いたことがあります」

「日本国内で5人でプレーできるゴルフ場はかなり珍しいですが、あることはあります。千葉県市原市にある千葉よみうりカントリークラブでは、ゴルフの大衆化を目的に1996年から『5サムプレー可能』のサービスを行っており、年間で900組近いゴルファーが5人でのラウンドを楽しんでいるようです」

 振り返ってみると、かつては「4人1組でキャディー・ハーフターン付き」が普通だった日本のゴルフも、今では「2サム・3サム可でセルフ・スループレー」へと変化してきました。対して「大人数でのプレー可能」にはあまり踏み切れていないのが現実ですが、今後5人以上でゴルフをするスタイルは定着するのでしょうか。

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設計コンセプトの集大成ともいえる、PGMマリアGLの17番ホールの浮島グリーン 写真:ゴルフ場提供
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新・西山荘CC17番ホールの浮島グリーン。スリリングな興奮を味わおう 写真:ゴルフ場提供
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三角屋根が特徴のピートダイGCロイヤルCのクラブハウス。コースは栃木県の北西部に位置する 写真:ゴルフ場提供
ゴルフ場でプレーを予約する際には、基本は通常4人まで 写真:AC

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