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- ナイロン、合皮だけじゃない…種類が多すぎるキャディーバッグの素材それぞれのメリット、デメリットは?
キャディーバッグは、クラブやボールなどラウンドをする上で必要なものを全て入れられる重要なアイテムですが、素材にはいくつかの種類があります。では、それぞれどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
素材によって値段も大きく違ってくる
キャディーバッグはクラブやボール、ティーなどの用具を全て入れることができる、ラウンドには絶対に欠かせないアイテムです。ビギナーや女性でも持ち運びしやすいコンパクトなものから、プロが使用するような大型で多機能なものまで品ぞろえも様々です。
そのようなキャディーバッグは素材にもいくつかの種類があり、代表的なものとしてナイロンやポリウレタン、ポリエステルやエナメル加工が施されているタイプなどが挙げられます。
では、キャディーバッグは素材ごとにそれぞれどのような特徴を持っているのでしょうか。クラフトマン兼レッスンプロの関浩太郎氏は以下のように話します。
「キャディーバッグにおいてメジャーなのは、ナイロンやポリエステルといった石油由来の合成繊維を使用したものです。値段の安さや重量の軽さ、メンテナンスのしやすさが大きなメリットといえます。メーカーやブランド、大きさによっても多少異なりますが、大体平均で3万円前後、安ければ1万円台からでも購入することができます。また、伸縮性や弾力性に優れていてシワができにくい、加工しやすい素材なので色やデザインのバリエーションが豊富で、より自分の好みに合ったものが選べるという点もメリットです」
「表面にエナメル加工を施しているバッグは、キラキラとした光沢のある見た目をしていてとてもカッコよく映るでしょう。防水性や傷のつきにくさにも長けているので、万が一雨に濡れてもサッと拭けば中まで水がしみこんでくることはないですし、運んでいる最中に傷んでしまう心配もありません」
「本革製のものは10〜20万円近くするものもありますが、合成皮革や石油由来のものと比べて見た目の質感や手触りが圧倒的に優れています。汚れも一つの『味』として楽しむことができるのも魅力です」
「さらに『ポリウレタン』や『ポリ塩化ビニール』のような合成皮革のキャディーバッグは、生地の耐久性に定評がありながら本革に近い高級感も兼ね備えており、合成繊維と本革の『いいとこどり』なのがポイントといえます」
どの素材も一長一短、自分のこだわりに合わせてバッグを選ぼう
では、それぞれの素材にはどのようなデメリットが存在するのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「ナイロンやポリエステルは『繊維』を寄せ集めてできており、衣類と一緒で濡れた際はすぐにタオルで拭きとらないと、中まで水分が染み込んでしまいます。特に雨の日のラウンドの後は、中身を全部取り出したうえで風通しの良い場所で乾かし、内部の湿度が上がることによるカビの繁殖や劣化を防がなければなりません」
「一方で、エナメル加工がしてあるバッグは5〜6年使用していると表面がポロポロと剥がれ落ちて来てしまい、ナイロンやポリエステルなどから見れば若干お手入れには手間がかかると思います」
「本革製のものは値段が高いという点に加え、同じ大きさのナイロンやポリエステルのものと比較して重いため、持ち運びには少し苦労するでしょう。また、何も手入れをしていない状態で放置すると、乾燥でひび割れたり色が落ちてきてしまいます。少なくとも1年に1回程度は専用の保湿クリームを塗る必要があります」
「トーナメントに出場するプロの場合、以前は高級感の強い本革製のキャディーバッグが積極的に使われていました。しかし、ただでさえ重量のある本革製はキャディーが担ぐのにも非常に負担がかかることから、最近ではナイロンをはじめとした軽量タイプをよく使う傾向があるようです」
「ポリウレタンは湿度の高い場所に置いておくと水分と化学反応を起こして『加水分解』で表面がボロボロになる、ポリ塩化ビニールは表面がツルツルしていて通気性が低く、手が汗ばんでいると滑りやすいところがデメリットとして挙げられます」
「ちなみに、近年はヨットの帆にも使われる『帆布』を生地にしたキャディーバッグも続々と登場しています。帆布は、海の上で吹きすさぶ強風にも耐えられるように非常に頑丈な作りをしています。価格は5万円程度からと少し高めにはなるものの、耐久性はとても高いのでオススメです」
キャディーバッグは、素材・デザイン・色・質感と、さまざまな要素が組み合わさってできており、種類は多岐にわたります。耐久性や使いやすさなど重視したい点を見極めて、自分にぴったりのバッグを選ぶといいでしょう。
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