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- 「100ヤードを2回で200ヤード」はヘタにはできない!! アマチュアはレイアップするとゴルフが難しくなる!?
コースマネジメントで重要な「レイアップ」。しかし、アマチュアがスコアメイクのためレイアップしても、結局は好結果に結びつかない場合も多い。
アマチュアはレイアップしてもうまくいかないことが多い
プロトーナメントを見ていると、選手たちがティーショットをドライバーで打たずに3番ウッド(スプーン)や5番ウッド(クリーク)で打ったり、ユーティリティーやロングアイアンで刻んだりことがあります。
そのようなショットを選択する理由は、ドライバーでティーショットを打つとフェアウェイを突き抜けてラフまで飛んでしまったり、池越えや林越えの難しいショットを要求されたりするためで、短く刻んで安全なエリアにティーショットを運んだほうが攻略しやすいからです。
また、パー4やパー5の第2打以降でも、池越えやバンカー越えなどのリスクの高いショットを選択せずに短いクラブでハザードの手前に刻むことをゴルフ用語でレイアップといいます。
ツアープロは大きなトラブルを避けながらバーディーチャンスを作ってアンダーパーを積み上げる仕事なのでレイアップを多用します。ハザードにつかまってスコアを落とすとそのまま順位に影響するかです。
そんなプロたちを取材していると、次のようなアドバイスを受けることがあります。
「アマチュアもレイアップの技術を磨いたほうがいいですよ。ボクたちから見るとアマチュアはティーショットでドライバーを持ちすぎですし、グリーンを狙うときもイチかバチかのショットが多すぎます。『レイアップが上手になれば、もっといいスコアで回れるのに』と思います」
このようなアドバイスを真に受け、レイアップの技術を磨こうと試みた時期がありました。しかしながら、ショットの飛距離も方向性も安定していないアマチュアゴルファーがレイアップを多用するとゴルフが余計に難しくなると感じました。
「今日はドライバーが全然真っすぐ飛ばないや」というときに、前半5ホールくらいでドライバーを諦め、3番や5番ウッドでティーショットを打っても、アマチュアの場合はそのショットがフェアウェイに飛ぶとは限りません。むしろティーアップの低さに対応できずにチョロやトップが出ることがあります。
すると深いラフからのセカンドショットを余儀なくされ、フェアウェイに到達するまで1~2打を要することになります。結果的にティーショットがOBの場合に使用する前進4打の特設ティーまで4打で届かず、「それだったらティーショットをドライバーで打ってOBのほうがよかった……」ということがよくあります。
「100ヤードを2回打てば200ヤード」も上手な人の論理
「パー4のセカンドショットが200ヤード残ったら、グリーンを狙っても乗らないし、乗っても止まらないんだから、アイアンで刻んだほうがいいスコアで上がれる可能性が高いですよ」とアドバイスされたこともありました。
「100ヤードのショットを2回打てば200ヤードなんだから、そっちのほう確実でしょ」といわれたとおりやってみると、自分では100ヤード打ったつもりなのに、次のショットがなぜか110~120ヤード残ります。
筆者の推測によると、グリーンまでの直線距離は200ヤードでも、アマチュアのショットはフェースが開いて右に飛んだりするので、100ヤード×2打では届かないのです。
また、フェアウェイとグリーンは硬さが違うので、グリーンを狙ったときはキャリー90ヤード+ラン10ヤードで合計100ヤード飛んでも、フェアウェイに着地したときはランが出ずに90ヤードしか飛んでいないのかもしれません。
いずれにても、200ヤードを2打で乗せるには合計220~230ヤード打つつもりでレイアップしないとうまくいかないというのが経験則です。
アマチュアはショートアイアンでもフェースが開いたり閉じたり、ダフったりトップしたりしますから、そういったミスが出ることも加味した上でレイアップしなければなりません。
それができるようになるのは平均スコア90台の中級者であり、ビギナーにレイアップはあまりオススメできない印象があります。
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