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- 少し練習をサボったらスコアがドーンと落ちた… なぜゴルフは“現状維持”すら難しいのか? すぐ“退化”する人の共通点
「少し練習期間を空けたら一気に下手になった…」と感じたことのあるゴルファーは少なくないはずです。なぜゴルフは現状維持すら難しいのでしょうか?
ナイスショットを求めてやみくもに練習するのは非効率
ゴルフは煎じ詰めればボールを打って穴に入れるだけというとてもシンプルなスポーツですが、上達するには継続して練習に取り組む必要があります。「少し上達した」と実感できたとしても、数週間サボってしまうと、現状維持はおろか、後退してしまうこともめずらしくありません。
なぜゴルフは現状維持すら難しいのでしょうか? ハリーゴルフスクール(東京都目黒区)を経営するレッスンプロのハリー石川氏は次のように話します。
「多くのアマチュアにありがちですが、基本的に何も考えずにナイスショットが出るまで打ち続けているだけの人は、上達しづらい傾向にあります。感覚だけで打っているので、少し練習期間が空いたり練習量が減ったりすると、最適な打ち方を忘れてしまい、うまく打てなくなります」
「一見、効率の悪そうなスイングをしていても、安定して真っすぐ打てる人がいるのは、打ち込んでいくと体が覚えてきてうまく帳尻を合わせてフェースの真ん中にボールを当てられるようになるからです。ただ、なぜ真っすぐ打てているかを本人が理論的に理解していないので、再現性がほとんどなく、練習期間が空いてしまうと徐々に後退してしまいます」
練習もラウンドも頻度が多くない人でも、プレー日の2~3週間前から練習量を増やしていけば当日はそれなりに打てる確率は高まりますが、そこからサボってしまい、また徐々に打てなくなるループを繰り返すゴルファーは多いようです。
動画を撮影して自分なりにスイングのマニュアルをつくる
では、どのような考え方で練習をすると効率的に練習ができるのでしょうか? 石川氏はこう続けます。
「練習の質をあげることが大事なので、ナイスショットをできるかどうかではなく、思い通りのスイングができているかどうかを検証しながら練習するのがベストです。正直、レッスンに通うのが一番ですが、たとえば『トップの位置で手首が水平だと調子がいい』など、動画を撮影して自分なりにスイングのマニュアルをつくるのがオススメです」
「アマチュアは、ナイスショットが出ると良いスイングができていると勘違いしてしまいがちですが、うまく打てたときほど、意外とチキンウイング(フォローで左ヒジが引けた状態)になっていたり骨盤が前に出すぎていたりします」
「ミスショットをしたときほど学びや収穫があるので、動画を見返して『なぜミスが起きたのか?』を考えること大切ですし、『実はスイング自体はそこまで悪くなかったから、このまま打って慣らしていこう』と、答えを導き出せることもあります」
「練習の取り組み方は人それぞれなので一概にいえませんが、なるべく費用をおさえて効率的に上達したいのであれば、やみくもにボールを打つ方法はオススメできません」
昨今はゴルフ関連の費用も値上がり傾向にあるので、練習はできるだけ効率化して、ラウンドやクラブにかけるお金に回したいところです。石川氏は「自分に合ったスイングのマニュアルができれば、多くのボールを打ち込まなくても、数球打っただけで普段通りのショットが打てる形を再現できるようになる」と話します。
以前よりゴルフが下手になったと感じているゴルファーは、練習の仕方を見直してみるべきかもしれません。
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