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最近見かける“レストランを利用しないゴルファー”を責めるのは間違い!? “ハーフでランチは絶対”じゃなかったの?
ゴルファーのなかには節約のために昼休憩でレストランを利用しない人がいますが、マナー違反ではないのでしょうか?
必ずしもレストランを使用しなければいけないわけではない
昨今は物価が上昇傾向にあることから、1回のラウンドにかかる費用は昔と比べて上がっています。大企業以外は賃上げが思うように進んでいないといわれることもあり、ゴルファーのなかには節約思考が強い人も増えています。

料金の安い平日にラウンドする、なるべく近場のゴルフ場を選ぶなどが現実的な節約方法として挙げられますが、ゴルフ場の食事も値上げ傾向だからか、最近ではレストランを利用しないことで支払う金額を抑えようとするゴルファーが一定数いるようです。ハーフターンで休憩をとるラウンドでは、レストランで昼食をとるのがマストなイメージがありますが、マナー違反ではないのでしょうか。
ルールやマナーの啓蒙活動を積極的に行っている一般社団法人 静岡県ゴルフ場協会事務局長の吉田真之氏は以下のように話します。
「最近、レストランを利用しないゴルファーがいることはたびたび耳にしますが、マナー違反ではありません。レストランを利用しなかったからといって、ゴルフ場側から指摘を受けることもありません」
「しかし、昼ごはんをどこでどのように食べるかは気をつけなければいけません。ロッカーやクラブハウスのロビーで飲食することはマナー違反なので、人目につかない車の中などで食べなければなりません。またコンビニで購入したものや弁当を持ち込む際も注意が必要で、必ずカバン等にいれて丸見えにならないように配慮していただきたいです」
お一人様ゴルフの場合は、同伴者同士の関係性が薄いこともあり、レストランで一緒に食事をしないゴルファーが一定数いるそうです。またアレルギーがある、ダイエットをしているなど、やむを得ない理由で利用しない人もいます。
ほかにもゴルフ場の付近にお目当ての飲食店がある場合は、レストランを利用せずそこで食事をするゴルファーもまれにいます。
ゴルフ場は若い人でも利用しやすいメニューを提供すべき
レストランを利用しない人は、なんとなく白い目で見られてしまいがちですが、日本ゴルフ場経営者協会(NGK)の大石順一専務理事は一概にゴルファーだけが悪いわけでないと話します。
「私も20代のお金がない頃は、レストランを利用せずおにぎりを持っていって、見えないところで食べた経験があります。さすがに年をとってからはレストランを利用していますが、時期によっては仕方がないときもあると思います」
「最近はプレー料金も高くなっていますし、レストランを利用しないならラウンドしてはいけないというのは酷な話です。メンバーシップのコースなどでは難しいと思いますが、パブリックなコースであれば、そこまで気にする必要はないはずです。ゴルフ場側がどうしてもレストランを利用してほしいのであれば、もう少し安価な軽食プランなどを用意すると、若者ゴルファーでも気軽に利用できるはずです」
SNSでは「レストランを利用するお金すらない人がゴルフをするな」というニュアンスのコメントをたびたび見かけますが、とくに若い世代のゴルファーのなかには、収入少なくてもゴルフをプレーしたいという人もたくさんいます。
そのような世代が継続的にゴルフをプレーしていれば、長期的に見てゴルフ場側に利益をもたらすのは一目瞭然ですし、どこかのタイミングでレストランを利用するようにもなるはずなので、排除してしまうのはもったいない話です。
個々のゴルフ場の経営方針にもよりますが、なるべく節約してゴルフを楽しみたいゴルファーは比較的寛容なコースを探してみるのが良いかもしれません。
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