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- 「朝が激早」「超重労働」は間違い!? キャディー不足の原因はネガティブな先入観以外にも… 最近増えた男性キャディーはどんな人が?
昨今ではキャディーやゴルフ場スタッフの人手が不足しているようです。ゴルフ場はどんな対策を取っているのでしょうか。
キャディーがどんな仕事なのか知らない人が多い
昨今の日本では人手不足が慢性化しており、多くの企業が働き手不足に悩まされています。ゴルフ場も例外ではなく、特にキャディーになりたいという人材が一昔前に比べて圧倒的に減っているそうです。一般社団法人 静岡県ゴルフ場協会事務局長の吉田真之氏は以下のように話します。

「若者の人口が減少していることはもちろんですが、そもそもゴルフ場のスタッフやキャディーがどのような仕事をしているか分からないので、職業の選択肢に入らないことが原因だと考えています」
「一昔前であれば周りにキャディーをやっている人がいて話を聞くことができたかもしれませんが、いまは絶対数が少なくなっているので情報も出回りません。そのため、高校や大学を卒業した人が、いきなりゴルフ場のスタッフをやってみようとはならないのが実情です」
「またテレビではゴルフの中継が行われていますが、プロキャディーとハウスキャディーでは全く異なる動きをするので、業務内容がイメージしづらいのだと思います」
ゴルフを始めるようになってからキャディーの存在を知ったという人も多いので、職業としての知名度が圧倒的に低いようです。また重労働なイメージがあることも原因の一つであると吉田氏は話します。
「炎天下のなかクラブを持って走ったりボールを探して回ったりと、過酷なイメージがあるかもしれませんが、拘束時間もそこまで長くないですし、一般的な仕事と大変さは変わらないと思います。朝が早い印象もあるかもしれませんが、たとえば10時スタートの組に付くのであれば、9時ぐらいにゴルフ場にいれば問題ありません」
「また、基本的に誰でもできる職業なのですが、『ゴルフに詳しくないとできない』という固定観念もあるのかもしれません。日本語が話せれば問題ないので、最近では在日ブラジル人の方を雇ったりもしています」
ゴルフ好きな男性会社員が週末の副業にするケースも
また、キャディーは女性の職業というイメージが強いですが、昨今は男性のキャディーも積極的に採用しているといいます。副業としてキャディーをする男性も多く、平日は会社員として働いて休日は副業でキャディーの仕事をする人もいるそうです。
実際、副業でキャディーをしている男性は「ゴルフが好きなので、土日にキャディーとして仕事をしています。私のゴルフ場は、業務終了後に時間があれば無料でラウンドさせてもらえるので、一石二鳥です」と話します。
加えて、すき間時間を活用したアルバイト形態が浸透し始めている昨今、派遣キャディーも増えてきています。吉田氏は協会として人材を確保する取り組みを積極的に行っていると話します。
「まず、仕事内容を知ってもらうことが大切なので、CMやSNSを活用して情報発信をしています。こうした活動を行うと応募もそれなりに来るので、地道に活動を続けていくことが大切だと感じています」
昨今では、企業がInstagramやtiktokなどのSNSに仕事風景を撮影した動画をアップして、採用活動をするケースが増えています。実際、ゴルフ場がアカウントを運営して、キャディーの日常をアップしているところもいくつかあります。
受け身では人材が寄ってはこないので、ゴルフ場側から積極的に業務内容を発信していく必要があるのかもしれません。仕事の魅力をどのように若者へ伝えていくか、外国人やシルバー人材の活用なども問題解決の糸口となりそうです。
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