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- 黄色い吹き流しから得られる“風”の情報量って実はスゴイ! 覚えておきたい“揺れ方・角度”と風速の目安とは?
ゴルフでは、自然現象の中でも“風”が最も影響を及ぼすといわれていますが、プロゴルファーのように芝をちぎって飛ばすだけでは、よく分からないという人もいるかもしれません。では、どのような方法で風を見ると、コースマネジメントの参考になるのでしょうか。
「吹き流し」がなびいている角度と風速を覚えておく
ゴルフは「自然と対峙するスポーツ」ともいわれています。ゴルフにおいて最も影響を与えるとされる自然現象が“風”ですが、効果的な風の読み方が分からない人も多いでしょう。

プロゴルファーがちぎった芝を飛ばして風を読んでいるシーンも見かけますが、少し難しそうなイメージを抱くかもしれません。では、どのような方法で風を見れば、コースマネジメントの参考になるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「コース内には、高速道路などでもよく見かける“吹き流し”が、何カ所か設置されていることがあります。一般的に地上付近よりも上空の方が風が強くなりやすいので、近くにある木々の上に生えている枝が揺さぶられていても、吹き流しがさほどなびいていないのなら、そこまで風は強くないことが分かります」
「吹き流しがかなり揺れているのであれば、上空はもっと強い風が吹いているはずです。ボールが流された時のことを考えてショットする方向や弾道の高さを工夫しておいた方が無難でしょう」
「目の届く範囲に吹き流しが設置されていたら、木の枝と見比べながら風の強さをチェックすると、より正確な情報を得ることができます」
「一方で、風向きに関しては木の枝だと四方八方にしなっては戻ってを繰り返し、すぐには把握しきれない場合も珍しくないので、吹き流しを見てどの方向から吹いているのかを確認するといいと思います」
「特に打ち下ろしのホールでは、打ったボールが着弾するまでに時間がかかり、その間に上空の風による影響を受けやすくなります。そのため、たとえビギナーであっても風向きはしっかりチェックしておくべきでしょう」
「吹き流しの揺れ具合と風速の目安は、軽く揺れる程度であれば風速は毎秒1〜2メートル、斜め45度くらいまでに上がっているのなら風速は毎秒3〜5メートルほど、そしてほぼ水平に近い状態でなびいている時は風速が毎秒6メートルを超えていると判断するといいでしょう」
万が一、吹き流しも木々も近くに見当たらない場合は池の水面や浮かんでいる落ち葉などを確認して、波が立っていたり浮いているものが動いていたりしていなければ、風の影響は考慮しなくていいそうです。
ちなみに、風速がどのくらいを超えたらプレーの中止やクローズを決定するかなどについて明確な基準はなく、ゴルフ場それぞれの判断に任されていますが、一般的には毎秒15メートルを超えるとプレーを進めるのがかなり困難になるといわれています。
吹き流しは「風」以外の情報の参考にもなる
風の強さや向きを知るために役立つ吹き流しですが、実は「各ホールにおけるティーショットで、理想的な着弾地点や2打目を打つ地点が分かる」という目的で活用することもできます。
専門的には、“Intercross-secition Point”の略称で“IPポイント”と呼ばれており、本来は「平面上の2つの直線が交差する点」という意味の測量用語として使われていました。
ゴルフ場を造成する際は、ティーイングエリアから2打目を打つ地点と2打目を打つ地点からグリーンまでの区間を直線でつなげて測量を行います。そして、IPポイントになる場所には、その2本の直線がちょうど交わる「2打目を打つ最適な場所」を示すために旗が立てられます。
あくまでもコース設計で必要なものなので、ゴルフ場が完成したら撤去してしまっても特に問題はないのですが、ゴルファーがコースマネジメントの参考に使えるよう残しているところがほとんどです。また、その一部では、旗よりも風の情報を遠くからでも把握しやすい“吹き流し”にしているのです。
IPポイントは、フェアウェイのほぼ中央付近に設置されていることがほとんどです。また、木やバンカー、池といった障害物の近くにあることはあまりないため、旗や吹き流しをターゲットに向かって打てばまず間違いはありません。
最近では、カートナビにコースの全体像や残りの距離なども表示されますが、アンジュレーションのような3Dの情報まで把握することはなかなかできないので、是非とも重要な“道しるべ”として活用したいものです。
風を読む方法はいくつかありますが、なかでも吹き流しは風の向きや強さを読み取るだけに留まらず、コース戦略上での貴重なヒントになっていることもあるので、どこにあるかチェックしておくといいかもしれません。
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