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- ドライバーの飛距離は“ピッチングの2倍”って本当!? プロはそれ以上飛ぶのにアマは下回る納得の理由とは?
アマチュアにとってドライバーの性能を生かしきれないのは“あるある”の一つ。「ちゃんと当たったらどのくらい飛ぶのだろう?」と思う人も多いはずです。そんな中「9番アイアンの飛距離×2がドライバーの飛距離」という考え方があるのですが、本当なのでしょうか。
「9番アイアンの飛距離×2=ドライバーの飛距離」は昔の常識!?
ツアープロのようにドライバーで思いきりかっ飛ばす姿に憧れる人も少なくないですが、まともに当たらなくて最大限の性能を生かしきれないのも“アマチュアあるある”です。

そのため、なかには「自分が今持っているドライバーは、本当にちゃんと当たったらどのくらい飛ばせるのだろう?」と思ったことがある人も少なくないでしょう。
しかし、そんな中「9番アイアンの飛距離×2がドライバーの飛距離」という考え方があるのですが、果たして本当なのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「例えば、ヘッドスピードが45m/sの人がロフト角9.5度のドライバーを使用した場合、大体250ヤード飛ぶとされています。そして、ロフト角が42度前後である一般的な9番アイアンを同じ人が打った場合、飛距離は130ヤード行かないくらいが平均です。そのため、同じ条件下で打った際には『9番アイアンの飛距離×2』とドライバーの飛距離はほぼ同じというのが今までの定説でした」
「しかし、そのような認識は過去のものとなりつつあるのが現状で、今は『ピッチングウェッジの飛距離×2がドライバーの飛距離』というのが“新常識”と言われています。なぜなら、ここ数十年の間でゴルファーからの全体的な飛距離アップを求める声が増加したことなどがきっかけとなり、アイアンのロフト角が従来の同じ番手のものよりも立っている『ストロングロフト化』が一気に進んだからです」
「私がまだジュニアゴルファーだった30~40年前のピッチングウェッジのロフト角は、48度や49度がごく普通でした。しかし、現在では平均でも45~46度まで立ってきており、さらに『飛び系』をうたっているもののなかには42度程度まで立っているクラブもあります。こういった点を踏まえておけば、自分が持っているドライバーはどのくらいの飛距離を出せるポテンシャルがあるのかが分かると思います」
アイアンのヘッドにも技術が進化して「ポケットキャビティー」「複合素材」「中空構造」などテクノロジーが満載のものも増えてきました。同じ番手でもヘッドの種類が変われば飛距離も変わるので、もはや「○番=○ヤード」という考え方も古くなっていると言えます。
加えて、三浦氏によると「シャフトが長いクラブほど効率よくパワーをボールに伝えられる」ため、上級者やプロゴルファーのようなクラブの使い方がうまい人はドライバーでピッチングの2倍以上飛ばせる人も多いと言います。
ところが、アベレージゴルファーやビギナーだと「シャフトが長くなるほど扱いづらくなる」ので、ドライバーの飛距離が「ピッチングウェッジの飛距離×2」まで届かないことも珍しくないとのことです。
「ヘッドスピード」を使った計算式のほうが分かりやすい
では、他にもドライバーの飛距離の目安として覚えておくと良い考え方はあるのでしょうか。三浦氏は以下のように話します。
「最近では、『9番アイアンの飛距離×2』でも『ピッチングウェッジの飛距離×2』でもなく、『ヘッドスピード×5.5~6』がドライバー飛距離を把握するうえでの新しい認識とされつつあります。トッププロにもなると、ヘッドスピードに7以上の数字をかけた数字がドライバーの最大飛距離になることも珍しくありませんが、アマチュアゴルファーの場合は5.5倍の数字をかけた飛距離を出せればかなり良い方だと言えます」
「例えば、一般男性のヘッドスピードは40m/s前後ですが、そこに5.5をかけると220ヤードになるので、『9番アイアンまたはピッチングウェッジの飛距離×2』と比べると、より参考にしやすいのではないでしょうか。さらに、もっとスキルが上がって『ヘッドスピード×6』になれば、『40×6』で240ヤードまで飛ばすことができるようにもなり、そこまで来ればかなり完璧に近いショットだと判断できるでしょう」
アベレージゴルファーやビギナーの場合、ドライバーのポテンシャルを最大限まで引き出せていない人も少なくないはずです。
しかし、「ピッチングウェッジの飛距離×2」というのを1つの基準として覚えておくと「いつかはこのくらいまで飛ばせるようになりたい」と明確な目標ができ、練習やラウンドを続ける原動力になるかもしれません。
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