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- 平らに見えるティーイングエリアも実は「傾いてるのが普通」って何のため!? ティーアップするときの注意点は?
大抵のコースには「アンジュレーション」と呼ばれる起伏や傾斜が設けられていますが、ティーイングエリアだけは完全に平らだと思っている人も多いでしょう。しかし、実はティーイングエリアも斜めになっていることが少なくないのです。その理由とは?
悪天候の時でもティーショットを打てるようにするための工夫
大抵のコースには「アンジュレーション」と呼ばれる起伏や傾斜がところどころに設けられ、なかには上級者でも苦戦するほど急な斜度になっているホールもあります。

しかし、ティーイングエリアだけは完全に平らだと思っている人も多いでしょうが、実は微妙に斜めになっていることが珍しくないのです。
では、どうしてティーイングエリアにも傾斜が付けられているのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「ティーイングエリアは、ティーショットを打ちやすくするために他の場所とは違ってできるだけ平らになるよう盛り土をしたうえで設置されていますが、完全にまっ平らな状態だと雨が降った際に表面に雨水が残ってしまいます」
「水たまりがあちこちにできては、ティーショットができる場所が限られてくるので、少し傾けて表面排水がスムーズに行くように工夫されているのが一般的です。ゴルフ場によって傾ける方向はさまざまですが、バックティーやレギュラーティーなどの順番で段々になっているものに関しては、大抵の場合、後方に向かって傾斜が付けられています」
「最近は夏場にゲリラ豪雨が多く発生していますが、もしも前方が下がっていると、排水設備が間に合わなくなって前のティーほどオーバーフローしやすくなる恐れがあります。そこで、ティーボックスが水浸しになるのを防ぐため、前方が上がっている方が合理的とされているのです」
「また、進行方向に向かって左右に傾斜をつけてティーイングエリアの両サイドに排水するタイプも見受けられます。いずれにしても、ティーショットに影響が出ない範囲でなるべく傾斜は緩やかになるように造られるべきですが、気付く人は傾いていることに気付きますし、なかには打球の軌道に影響があるほど傾いてることもあります」
「表面は芝で覆われているけれど、ちゃんと排水できているの?」と考える人もいるかもしれませんが、もちろん表面だけでは全てを排水しきれないので、浸透した雨水を暗渠排水(あんきょはいすい)によって内部から抜くのと同時に行われていて、これはフェアウェイやバンカーも含め共通で整備されています。
そして、左足下がりやツマ先下がりになっている場所で打つとスライスが出やすく、反対に左足上がりやツマ先上がりになっているとフックが起きやすいため、どちらに傾斜が付いているかを把握していないとダフリやチーピン、テンプラといったミスショットを誘発してしまう可能性も考えられます。
ティーアップする前には足踏みをして足の裏で傾斜を感じるなどして、できるだけ平らな場所を見つけてティーを刺すようにしましょう。
なお、ティーイングエリアが傾いている理由として最も多いのが「雨水を逃がすため」ではあるものの、コース戦略上やスライスが出にくくするためなどで、わざと傾かせていたり、目土が盛られ堆積した結果として平らではなくなったりしたケースも、少なからずあるようです。
ティーイングエリアの傾斜以外にも雨対策はいろいろ
また、飯島氏は「ティーイングエリア以外の場所でも雨水を逃がす工夫はいろいろと行われている」と話します。
「グリーンにも地中に暗渠排水管が張り巡らされていますが、最近では『サブエアシステム』と呼ばれる方式で表面に穴をあけて風を送り込み、通気性や水はけをよくする処置を施すこともあります。多少コストはかかりますが、世界的にも有名なコースでも導入されているので、日本でも取り入れているところは少しずつ増えています」
「バンカーについても砂の下に透水シートや砕石を入れ、さらに暗渠排水管や集水マスを設けて水はけを良くしていますが、集中豪雨によって排水が追いつかなくなり、表面に水が溜まってしまうケースも珍しくなくなりました。そこで、暗渠排水管の直径を太くして、一気に雨水が流れ込んできても大丈夫なように改良が重ねられています」
なお、サブエアシステムはマスターズでおなじみのオーガスタナショナルGCのコース管理責任者が考案しました。風を送り込むことで、芝の根に酸素が十分に行きわたるだけでなく、水分調整や温度管理、そして農薬の使用量を減らす効果も期待できるそうです。
ゴルフは雨が降っていても「あるがまま」でプレーするのが原則とされていますが、雨水がたまりすぎると芝の生育にも悪影響を及ぼします。そのため、ゴルファーたちの気付かないところでゴルフ場はさまざまな雨対策を行っており、キレイなコースの保全に努めているのです。
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