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- 深いラフからは届かないクラブで打つべきですが… 刻んでも成功率の低いアマチュアがイチかバチかに懸けるのはダメなの?
気温も高くなり、ゴルフ場の芝も元気な季節になりました。最近はラフをしっかり刈り込めていないゴルフ場も多く、想像以上に深いラフからショットを強いられることもあります。こんな時、イチかバチのクラブ選択をしてはダメなのでしょうか。
ピンまでの距離だけでクラブを選ぶと痛い目に会う
夏が近づくにつれてラフの伸びが勢いを増してきました。セルフプレーがメインのゴルフ場は従来、ボール捜しにかかる時間を減らすため、ラフに入ってもボールの頭が芝生の上から見えるように短く刈り込むのが一般的でした。
ところが近年は、ラフの成長が早くなっているのか、それとも芝生の刈り込みが追いついていないのか、ラフが長い状態で営業しているゴルフ場が増えている気がします。フェアウェイに飛んだと思ったショットがラフまで転がり、真上からのぞき込まないと見つからないほどスッポリ埋まっていることもあります。

そうすると今度はセカンドショットのクラブ選択に悩みます。こういうときのピンまでの距離はだいたい200ヤード前後です。残り230~240ヤードであれば、いさぎよく2オン狙いを諦めて3オン狙いに切り替えるのですが、200ヤード前後なら距離だけで判断すれば2オン可能です。筆者の場合は3番ユーティリティー、5番ウッド、3番ウッドが選択肢になります。
3番ユーティリティーは当たれば約190ヤード、5番ウッドは約200ヤード、3番ウッドは約220ヤード飛びます。ただし、この飛距離は室内打席の弾道測定器の数値です。しかもキャリー(ボールが空中を飛んでいる距離)だけではなくラン(ボールが着地してから転がって止まるまでの距離)も含めた飛距離です。いい当たりが出てもピンまで届くかどうかは花道の状況にもよります。
一方で、この距離からショートアイアンでフェアウェイに出し、残り70~80ヤードのウェッジショットでスピンの利いたボールを打ち、グリーンに止められるかというと、その自信もないのです。
結局のところピンまで届くクラブを持ち、「グリーンに乗らなくてもいいから近くまで飛んでくれ」と祈るような気持ちでクラブを振るものの、フェースが開いたり閉じたり、ボールの頭をたたいたりボールの下をくぐったりして、予想もしていなかったミスショットが出ます。
そうすると次のショットも動揺しながら打つことになりますから、第3打でもグリーンに乗せることができず、4~5オンというのが典型的なパターンになります。
ピンまで届かないクラブ選択で大きなミスが減る
女子トーナメントを見ていると、このような場面で実績のある選手は短いクラブでラフからの脱出を優先し、3打目勝負を選択します。初優勝を狙う若手選手は長いクラブでグリーンを狙うこともありますが、そのショットが成功して優勝を引き寄せたシーンはあまり思い浮かびません。むしろ強引な攻めがアダとなり、痛恨のボギーやダブルボギーをたたいて優勝争いから脱落したシーンのほうが印象に残っています。
ゴルフは攻めと守りのバランスが大事といわれますが、ティーショットが長いラフにつかまったということは守るべき場面です。しかしながら、得意距離を残して3打目勝負という“守りの武器”を磨いていないゴルファーは、無謀な攻めを選択してしまいます。
ピンまで届くクラブをイチかバチか振ってみて、ミスしたら3打目勝負という攻め方と、得意距離を残して3打目勝負という攻め方は次元がまったく違うのですが、手堅いショットを2回続けて打つ自信がないゴルファーは長いクラブのまぐれ当たりを期待します。
ティーショットがラフに入ったとき、ピンまで届くクラブを握った場合と短いクラブを握った場合のメリットとデメリットを冷静に判断しているゴルファーを見ると「レベルが高いな」と感心します。
しかしながら、そのレベルのプレーをするには、得意クラブで得意距離を打つ練習を積み重ねなければなりません。そのためにはどれくらいの練習量が必要なのだろう、と思いながらレッスンに通い続けています。
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