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- 「フォアー!」と叫ぶ要素がないのに打ち込んでしまう可能性も!? 予想するのが難しい木に直撃したボールの行方
アマチュアなら1ラウンドに何度か木に当たってしまうことがあると思います。ほとんどの場合は木に真下や周辺を探せば見つかりますが、まれに予想だにしていなかった場所にボールが飛んで行ってしまうことがあります。
木に当たったボールが隣のホールまで飛んでいた
先日のラウンドで、左ドッグレッグのパー4(390ヤード)でのティーショットを右サイドのラフに運び、第2打がピンまで170ヤードでした。ユーティリティーの5番でグリーンを狙ったところ、ボールは狙いよりもわずかに右に飛び出しました。その方向にはグリーンの右手前に背の高いイチョウの木が2本そびえています。
「木に当たるなよ」と心の中で念じましたが、祈りは届かずボールは木に直撃しました。木に当たった後、ボールがどっちにはねるか目を凝らして見ていたのですが、どっちにはねたか分かりませんでした。ボールが当たった木のところまで行き、真下と周辺をくまなく探したのですが見つかりません。

「これは木になってしまったかもしれない」と思い、同伴者に「ボールが見つからないので、ロストボールで木の下から新しいボールでプレーします」と伝えました。“木になる”というのはボールが木の枝などにはさまって落ちてこないことです。同伴者も「そのへんから打ちなよ」と同意してくれました。別に競技でも何でもありませんから、ルールに従って厳密にプレーする必要はありません。
するとそのとき、隣のホールでティーショットの順番を待っていた人たちが「ボールは見つかりましたか?」と声をかけてきました。「いや、見つかりませんでした」と答えると、「もしかしたら、このホールのカート道に転がっているボールがあなたのかもしれませんよ」といい出しました。
「えっ、そんなところにボールが転がっているのですか!?」と驚くと、その中の1人がティーイングエリアの30ヤードほど前方まで歩き、ボールのメーカー名とナンバーを教えてくれました。それはまさしく筆者のボールでした。
筆者は慌てて隣のホールに向かう斜面を駆け上がり、帽子を取って「すみませんでした!」と謝りました。すると「別に危ない感じで飛んできたわけじゃないから、謝るほどではありませんよ。ティーイングエリアに着いたときには見かけなかったボールが急に現れたから、『どこから飛んできたのかな?』と話していたところです」と笑顔を返してくれました。
でもこちらからすると、危険を知らせる「ファー!」のかけ声も出さずに、隣のホールにボールを打ち込んでいるわけですから、申し訳ない気持ちでいっぱいです。「失礼しました!」とあらためて謝罪し、ボールを拾い上げて(そのエリアは自分のホールから見てワンペナゾーンなので)元のホールに戻りました。
木に当たったボールはどういうはね方をするか分からない
元のホールに戻ってワンペナでプレーを再開すると、同伴者も「今のボールが隣のホールで見つかったの!?」と驚いていました。ボールが当たった木と隣のホールは10~20ヤードぐらい離れており、しかもボールが当たった位置よりも5~6メートルくらい高い段の上にあります。隣のホールの人たちがボールの所在を教えてくれなければ、探しに行くことはありませんでした。
自分のプレーをあらためて振り返っても、ボールが隣のホールに向かって飛んだわけではありませんから、打った瞬間に「ファー!」と叫ぶ選択肢はありません。ボールが木に当たらなければグリーンの右サイドのラフに着地していたでしょうし、木に当たってもこちら側にはねるか、逆サイドにはねても右の斜面に当たるようなロケーションです。まさか斜面を越えて隣のホールまで行くとは予想できませんでした。
ただ、そんな言い訳をいくら積み重ねても、筆者の打ったボールが隣のホールまで飛んだ事実は変わりません。今回は危ない感じで飛んだわけじゃなかったのが幸いでしたが、「いったいどうすればよかったのだろう」と悶々としながらプレーを続けました。
逆の見方をすると、「ファー!」のかけ声がなくても隣のホールからボールが飛んでくることがあり、打った本人が予想だにしていなかったケースもあるということです。ゴルフ場では他の人の安全に気を配るのがマナーですが、危険を知らせるかけ声がなくても危険が及ぶ可能性があることは想定しておかなければならないのでしょう。
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