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- SNSにスイング動画をアップして他人からアドバイスをもらうのは効果的? プロが語る賢いSNS活用法
SNSにスイング動画を投稿しても、不特定多数のアドバイスを真に受けるのは危険。上級者の発信を観察し、質問の仕方を工夫すれば上達のヒントになる。
SNSで集まる“善意のアドバイス”は参考程度に
XやFacebookで「#ゴルフ」と検索すると、上級者からビギナーまで多くのゴルファーがスイング動画を投稿しているのが目に入ります。中には「動画をアップすれば色々な人からアドバイスをもらえるのでは?」と考える人もいるかもしれません。

しかしレッスンプロの三浦辰施氏は、「動画を投稿すること自体は問題ありません。ただし、寄せられるコメントをそのままアドバイスとして受け止めるのはおすすめできません」と指摘します。その理由は、人によってスイング理論や大事にしているポイントがまったく異なるため、不特定多数の意見を整理して自分に当てはめるのは難しいということ。そしてもうひとつは、SNSのコメントに責任を持っている人は決して多くなく、根拠が曖昧なアドバイスも少なくないからです。
「『ここが悪い』『ここを直せ』といった指摘を、顔も名前も知らない人から真に受けて練習に反映するのは現実的ではないでしょう。あくまで“第三者から見た自分の印象を知る”程度に留めるのが賢明です」と三浦氏は話します。
Q&Aサイトにも潜む落とし穴
「ヤフー知恵袋」などのQ&Aサービスにもゴルフスイングに関する質問は数多く投稿されていますが、ここでも注意が必要です。三浦氏によれば、文字だけでは質問者の状況が正しく伝わるとは限らず、回答の根拠が不明確な場合も多いといいます。さらに、知識を誇示したいがために返答しているだけの人もいる可能性があるため、内容をそのまま鵜呑みにするのは危険です。
「たとえば『スライスを直したい』とだけ質問しても、原因はスイングそのものかもしれませんし、クラブが合っていない場合もあります。伝えられる情報が限られている中で意見を募っても、かえって混乱してしまう危険があるのです」と警鐘を鳴らします。
“うまい人”に学ぶ姿勢が上達への近道
では、SNSをゴルフ上達に結びつけるにはどうすればいいのでしょうか。三浦氏は「レッスンプロや上級者が投稿しているスイング動画を観察し、気になる部分について質問するのが効果的です」と話します。
ただし、自分の動画を添えて「どこが悪いですか?」と直接尋ねるのは避けたほうがよいでしょう。相手にとって負担になるうえ、好意的に受け止められない可能性があるからです。代わりに、「この部分をマネしてみたいのですが、普段どのように練習されているのですか?」や「この動きを習得するために意識しているポイントは?」といったように、相手の投稿に即した質問を投げかけることが望ましいといいます。
そうすれば、相手も「自分のスイングを参考にしてくれている」と前向きに受け止め、丁寧に答えてくれるかもしれません。さらに、その人のアカウントをフォローして交流を続ければ、定期的に情報を得られるだけでなく、練習のモチベーションアップにもつながるでしょう。
まとめ
スイング動画をSNSに投稿して不特定多数の人からアドバイスを募るのは、必ずしも得策とはいえません。しかし、上級者やレッスンプロの発信を観察し、質問の仕方を工夫することで、SNSは大きな学びの場になります。単なる意見集めの場ではなく、学びのきっかけとしてSNSを賢く活用することこそ、ゴルフ上達への近道といえるでしょう。
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