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- 表彰式が1時間も遅れて参加者激怒、原因は“集計ミス”!? ゴルフ場関係者が「困った」コンペトラブルとは?
ようやく暑さも一段落し、ゴルフ場は本格的なコンペシーズンに突入します。そこで、ゴルフ場関係者に「実際にあったコンペトラブル」について話を聞きました。
カートナビのおかげで集計ミスは減少傾向
ゴルフ場関係者と話をしていると、10~11月はコンペシーズン真っ盛りで、10組40人以上のコンペが毎週のように開催されるそうです。
ゴルフ場にとってのコンペは、飲食店にとっての宴会と同じです。その日のキャパシティーが一気に埋まるので、営業スタッフにとってはありがたいイベントです。一方で、朝早くから大人数がクラブハウスに集まり、表彰式が終わるまで滞在するので、現場スタッフは通常時とは異なるオペレーションが求められます。コンペならではのトラブルや注意点はあるのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

「ゴルフ場にとって、コンペで最も気をつけなければならないのは集計ミスです。カートナビを導入する前は、各組の代表者が手書きのスコアカードをマスター室に提出し、そのスコアをスタッフが手入力していました。したがって集計ミスが頻繁に発生していました」
「表彰式で参加者全員に成績表を配布してから、『○○さんのスコアが間違っていたから成績表を修正してほしい』『全員ぶんのプリントアウトは必要ないけど修正版をできるだけ早く用意してほしい』といったことがよくありました」
「今はカートナビにスコア入力機能が搭載されており、そのスコアをゴルフ場の基幹システムに送信することができます。スコアが間違っていたらお客様の責任ですから、集計はものすごくラクになりました。一方で、集計がラクになったことで思わぬトラブルが発生したこともあります」
「うちのゴルフ場は毎年、参加者200人を集めてコンペを開催していますが、いつも新ペリア方式では代わり映えしないので、『今年は新々ペリア方式で集計してみようか』ということがありました」
「新ペリア方式は18ホール中12ホールのスコアをピックアップしてハンディキャップを算出しますが、新々ペリア方式は18ホール中9ホールのスコアをピックアップしてハンディキャップを算出します。それによって順位予想が難しくなり、ドキドキ感が高まるのではないかと期待したのですが、実際にやってみると現場が大混乱しました」
「なぜかといいますと、新ペリア方式は18ホール中12ホールのスコアをピックアップしますから、前後半ともに9ホール中6ホールずつですが、新々ペリア方式は18ホール中9ホールですから、前後半に分けると5ホールと4ホールになります。これをアウトスタートとインスタートで別々にピックアップしたので、隠しホールがぐちゃぐちゃになってしまったのです」
「そのことに途中で気づいて集計を最初からやり直したので、表彰式が1時間遅れて参加者のみなさんから『何をやっているんだ!』とお叱りを受けたことがありました。それ以来、新々ペリア方式でコンペを開催するのはやめました」
コンペのフォーマットは事前にしっかり決めるべき
前述のトラブルはゴルフ場が奇をてらったことが原因で発生しましたが、コンペ幹事のミスでトラブルが発生することもあります。よく見かけるのは同スコア・同ネットの場合の順位の決め方をゴルフ場に伝えていなかったため、同順位に2人が並ぶケースです。
新ペリア方式でスコアを集計すると、グロススコア90、ハンディキャップ18.0、ネットスコア72.0という成績で2人が並ぶことが意外とあります。知り合い同士のコンペであれば、その場でじゃんけんして順位を決めたりすることができますが、見知らぬ人がたくさん集まるコンペでは、そういうわけにもいきません。
飛び賞で自分の名前が呼ばれたにもかかわらず、同スコア・同ネットの人がいることが後から判明し、「申し訳ありませんが年長者優先でよろしいですか」と幹事さんにいわれたら、「どうぞ」とお譲りするもの、内心では複雑な気持ちになります。
コンペは楽しいイベントですが、フォーマットをしっかり決めておかないとトラブルが起こります。スコアの集計方法だけでなく、ドラコン賞やニアピン賞も規定があいまいだと思わぬトラブルに発展します。せっかく楽しいイベントを開催しているのですから、しっかり準備して参加者全員に喜んでもらえるように実施したいものです。
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