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- “常にグリーンセンターを狙うべき”は古い考えでしょ!? ワングリーン時代の「ナイスショットが報われる狙い方」とは?
「アマチュアは常にグリーンセンターを狙うべきです」とティーチングプロや上級者にいわれたことのある人は多いと思います。しかし、実際「常にセンター狙い」でスコアが良くなっているでしょうか。
「どんなグリーンでもセンター狙い」は間違い?
筆者がゴルフを始めた25年前(2000年ごろ)、ゴルフ雑誌の取材でティーチングプロにコースマネジメントを聞くと、次のようにいわれました。
「アベレージゴルファーはグリーンに向かってショットを打つ際、ピンを狙っちゃダメです。ピンを狙ってショートサイドに外すと、難しいアプローチが残ります。グリーンに打つときはセンターを狙ってください。センターに乗せれば2パットでホールアウトできます」
「また、センター狙いであれば、左右に多少ブレてもグリーンに乗ります。グリーンに乗せることができれば、グリーン周りのバンカーやラフで大きなミスをするリスクを避けることができます」
そこから25年間、グリーンのセンターを狙い続けてきましたが、この教えは間違っているという結論に達しました。なぜならば、グリーンのセンターに乗せても2パットでホールアウトできるとは限らないからです。

25年前と現在のグリーンの大きさを比較するデータがないので正確なことは言えませんが、当時のグリーンは今よりも小さかった気がします。日本人設計家がデザインしたおまんじゅう型の2グリーンが多かったので、グリーンのセンターに乗せればピンがどこに切ってあってもファーストパットは10メートル前後でした。
ところが今は、外国人設計家がデザインしたポテトチップ型の1グリーンが多いので、グリーンのセンターに乗せても15~20メートルのロングパットが残ります。ファーストパットを1メートル前後に寄せるのが難しく、3パットが多発します。
ナイスショットで報酬が得られるのが正しい狙い方
そのことをあらためて実感したのはPGAツアー日本開催の「ベイカレントクラシック」を現地で観戦したときでした。世界トップクラスの選手たちは、450ヤードを超えるパー4でティーショットを300ヤード以上飛ばし、ショートアイアンでグリーンを狙います。それに対抗すべく、ピン位置はグリーンの前後左右にこれでもかというくらい振ってあります。
ところが大会初日は台風接近の影響で風が強く、ショートアイアンでもピンそばに乗せるのが難しいコンディションでした。強風にあおられてボールがグリーンのセンター付近に着地すると、マウンド越えのロングパットが残ります。そうするとファーストパットがカップインすることはほとんどありません。タップインの距離に近づけば上出来で、2~3メートルの距離が残るとボギーピンチになります。
アマチュアが普段プレーするコースで、ピン位置がここまでシビアなセッティングはありませんが、グリーンのセンター付近に着地したショットが2段グリーンの下の段で止まり、ピンは2段グリーンの上の段に切ってあり、ファーストパットがまったく寄らないことはしょっちゅうあります。
筆者が親しくしているティーチングプロは「ピンが2段グリーンの上の段に切ってあったら、上の段を狙うべき」と口をそろえます。
「グリーンのセンターを狙って、狙いどおりのショットが打てたとしても、そこからバーディーやパーが取れないとしたら、いいショットが報われませんよね。いいショットが打てたときに報酬が得られるような狙い方をすべきです」
どんなグリーンでもセンター狙いというのは、今の時代にそぐわない古い考え方です。それにもかかわらず、ティーチングプロの中には今でも「グリーンはセンターを狙え」とバカの一つ覚えのように唱えている人がいます。
アマチュアゴルファーも、ウェッジやショートアイアンでそれなりの精度のショットが打てるようになったら、ピンを狙うべきです。プロでもセオリーに反したことを平気で言う輩がいるので、その言葉を鵜呑みにせず、何が正しいかを自分で判断してショットを選択したほうがいいです。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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