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- 豪雨や猛暑でグリーンが使えなくなったらどうするの?「1グリーン化」が進むゴルフ場での“緊急対応”について運営に聞いてみた
最近では日本でも1グリーンのコースが増えていますが、1グリーンだと芝が損傷した際、修復のためにグリーンを閉めざるを得なくなることも考えられます。では、その場合ゴルフ場はどのような対応を取るのでしょうか。
一時しのぎで作られる「テンポラリーグリーン」でしのぐ
日本のゴルフ場には、1ホールにつきパッティンググリーンが2つ設けられているところが多いですが、「ゴルフはだんだんターゲットが絞られていくものであるべき」「海外のゴルフ場に仕様を合わせるべき」などの観点から、1グリーンに改造したコースもあります。
ところが、1グリーンのコースだと豪雨や猛暑などによって芝が損傷した際、修復のためにグリーンをクローズにしなければならない状態になることも、十分に考えられます。
では、グリーンが完全に使えなくなってしまったら、ゴルフ場はどのような対応を取るのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。

「万が一、グリーンを使用することができないホールが生じた場合、そのホールだけ営業を停止するということは基本的になく、その際は本来のグリーン近くのフェアウェイなどに『テンポラリーグリーン』と呼ばれるものを設置して対応します」
「テンポラリーという言葉には『一時的な』『仮の』などの意味がありますが、その名の通り本来のグリーンが使える状態になるまでの間、一時しのぎをするべく作られる簡易的なグリーンです」
「使用期間は、通常グリーンの傷み具合や工事スケジュールによっても変化しますが、もしも芝を全面張り替えなければならないとなると、3〜4カ月程度はテンポラリーグリーンで我慢してもらうことも珍しくありません」
「また、芝の種類についてはグリーンはベント芝でフェアウェイはコーライ芝がよく用いられていますが、テンポラリーグリーンを作るためだけに一部のフェアウェイをベント芝にするのは非常に手間がかかります。ですので、コーライ芝をできるだけ短く刈り込んで対応するのが一般的です」
「ただ、それではボールの転がり方が他のホールとは大きく変わってパッティングのコントロールが難しくなってしまうため、ゴルファー目線で見れば洋芝を切り出して張ってほしいと思うかもしれません」
「しかし、本来のグリーンは表面に雨水がたまらないよう、地中に暗渠排水の設備を通しているのに対し、テンポラリーグリーンはあくまでも『一時しのぎ』を目的としたグリーンであるため、わざわざそのような大掛かりな工事を行う訳にも行きません」
「ですから、ただ単純にフェアウェイの一部を刈り込んだだけのエリアを、テンポラリーグリーンとするゴルフ場が非常に多いのです」
テンポラリーグリーンの期間中、コースはどうなるの?
では、テンポラリーグリーンには他にどのような特徴があるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「テンポラリーグリーンを作る経緯が、大雨被害など突発的な理由ではなく計画的なコース改修の一環で行われる場合、季節によっては数カ月前から準備がなされます」
「コーライ芝は、夏になると一気に伸びる一方で冬には枯れてしまう特性があるため、ちょうど芝が活動を再開する春ごろにテンポラリーグリーンを作り始めて、同時進行で通常グリーンの補修もします」
「また、テンポラリーグリーンは通常グリーンの手前に作るのが基本ですが、場所が限られるので面積も若干狭くなりがちです。さらに、ヤーデージが数十ヤード程度短くなったり規定打数が少なくなったりするケースもあるため、掲示物や配布物を通して事前にゴルファーに通告しておくことも大切です」
飯島氏は、こうも付け加えます。
「テンポラリーグリーンを作る必要ができる限りないよう、普段からグリーンの芝刈りを定期的に行ったり、肥料や砂、水もこまめにまいてあげたりすることが一番望ましいといえます」
「人間の体と一緒で、おかしくなってから治療を始めるのではなく、おかしくなる前にしっかりと予防をしておかなければならないのです」
テンポラリーグリーンに遭遇する機会はあまりありませんが、いつもとは違うグリーンを体験してみるのも面白いかもしれません。
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