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- 「しゃべり過ぎない」が好印象!? ゴルフ会員権購入時の“面接”って何を聞かれるの?
ゴルフ会員権の購入時に、ほとんどのゴルフ場で設けられている「入会条件」。これに加え、さらに面接や同伴プレーといった「対面審査」を行うゴルフ場もある。この最後の難関で失敗することなく、無事メンバーになるためのコツはあるのでしょうか? 専門家に聞いてみました。
ゴルフ場入会時の面接は理事会メンバーや支配人が担当する
ゴルフ場のメンバーになるためには、ほとんどのゴルフ場が設けている「入会条件」をクリアする必要があります。さらに面接や同伴プレーのような「対面審査」を求められるケースもあります。
「対面審査なんて行うのは、一部の“名門コース”だけでしょ?」という声が聞こえてきそうですが、実は名門か否かに関わらず、意外と多くのゴルフ場で“面接”や“同伴プレー”は行われています。
では、入会審査で行われる“面接”とは、どういったものなのでしょうか。ゴルフ会員権を専門に扱う加賀屋ゴルフ代表の前田信吾さんに聞いてみました。
「面接を不安に思われる人は多いようですね。まず『面接はどなたが担当されるのか?』についてですが、これはゴルフ場の理事会メンバーや支配人が担当される場合がほとんどです。面接官は1名の場合もあれば2名の場合もありますし、またそれ以上の場合もあります」。
所要時間は15分程度というクラブが多いようですが、「名門クラブになると面接を複数回行うところもあります。八王子カントリークラブや府中カントリークラブのように面接時に推薦人の同伴を求めるゴルフ場や、我孫子ゴルフ倶楽部のように先に推薦人だけの面接を行い、その後入会希望者の面接を行うコースもあります。また会社や自宅まで面接官がきてくださる、アスレチックガーデンゴルフ倶楽部のような訪問型の面接もあるんです」と、前田さん。
ゴルフ場によって、さまざまな面接スタイルがあることはわかりましたが、当日の服装など、入会希望者が気を付けるべき点はあるのでしょうか?
「日光カンツリー倶楽部のように『当日、我々面接官はネクタイを着用しております』と事前に教えてくださる良心的なゴルフ場もありますが、面接官はほとんどの場合、スーツにネクタイを着用しています。ですから、入会希望者が男性なら同様のスタイルで、女性ならジャケットを羽織るなどセミフォーマルを意識した無難な装いで行かれると良いでしょう」
面接でチェックされるのは「マナー」や「協調性」
不安と緊張が入り混じる“面接”。実際の入会時面接では、どんなことを聞かれるのでしょうか?
「面接では、ゴルフの経験年数や年間のラウンド回数、他クラブの会員権を所持しているか否か、ハンディキャップの有無などのゴルフに関する事柄や、職業に関する一般的な内容が聞かれるようです。『なぜ当クラブを選んだのか?』という入会動機についても問われることが多いので、ここでしっかりと入会への熱意を伝えましょう!」と前田さん。
面接中は主にマナーや周りを気遣いつつプレーできる人物であるかどうか、メンバー同士のコミュニケーションをうまく取れる協調性のある人か否か、当クラブに相応しい人間性を有しているかなどを中心にチェックされるようです。
「面接の判断基準はゴルフ場ごとに異なり、何か統一された決まりがあるわけではありません。面接官と和やかに世間話をすること自体は問題ないのですが、横柄な態度や非常識な発言がみられると、最悪の場合は入会を拒否されることも」
「そのゴルフ場に相応しい人物だと判断されるよう、態度やマナーは十分に注意が必要ですね。個人的には、しゃべり過ぎない方がいいんじゃないかと思います」
面接時に推薦人の同伴を求めるゴルフ場もある
前出のように、面接時に推薦人の同伴を求めるゴルフ場も少なくないようです。そもそも推薦人がいない場合、面接時の同伴が条件になっているクラブのメンバーには、なれないのでしょうか。
「名門クラブですと、入会面接時に推薦人の同伴を求めることが多いですね。推薦人がいない場合は、ゴルフ会員権業者に依頼するとマッチングしてくれます。入会を希望するコースや、希望者の人柄などを考慮しつつ、出身大学が同じだとか、ご近所であるとか、ゴルフ以外の共通項のある方を推薦人としてご紹介するケースが多いと思います」と前田さん。
このようにゴルフ会員権業者に推薦人を紹介してもらう場合は、事前に食事やゴルフなどをともにするなど、お互いを知り合って仲良くなっておく時間が必要だそうです。
というのも、「これらのゴルフ場は推薦人が推薦文を作成して提出しなくてはならない場合もあるので、お互いをよく知っておく必要があるんですよ」と、前田さんはアドバイス。
面接も終盤になったところで、面接官から推薦人に向けて「入会後〇年間、Aさん(希望者)が何かございました場合は、推薦人さまにも連帯して責任をお取りいただくことになりますが、よろしゅうございますね」と、念を押すゴルフ場もあるようです。
“念には念を入れて”という意味合いなのでしょうが、入会希望者がトラブルメーカーにならないための最終確認にしては、少々重い言い回しのような気がします。
「総額500万円を超えるような、いわゆる“名門”は別として、ごく一般的なコースですと、ここまで張り詰めた雰囲気にはならないと思います。通常は和やかな雰囲気のなかで進むようですから、心配はいりません。一般の常識から著しく外れないかぎりは、落とされることなんて滅多にないんですから」と前田さんは語ってくださいました。
入会したい気持ちが高まれば高まるほど、緊張度合いもアップしそうな入会時面接。でも一番大切なのは“入会の熱意を伝えること”。そして“常識的な振る舞い”&“しゃべり過ぎないこと”が、どうやら入会時面接の極意といえそうです。
【監修】加賀屋ゴルフ代表 前田信吾さん
ゴルフ会員権取引を行う加賀屋ゴルフ代表取締役。ここ10年は、2日に1回の割合でラウンドを楽しむゴルフの達人(昨年は年間229回!)。独自の視点を生かしたゴルフ場の比較&検討に定評アリ。
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