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- ハンデ21でも“日本代表”になれる!? ハンデ戦の世界大会「ヘリテージワールドカップ」
ワールドハンディキャップシステムを利用した、ハンディキャップ戦の世界大会「ヘリテージワールドカップ」。ハンデ戦だから、あなたにも夢の“日本代表”として戦うチャンスが訪れるかもしれません。
世界大会は「インド洋の貴婦人」ことモーリシャス
いままでスポーツの代表選手になったことはありますか? 世界大会で日本代表として日の丸を背負ってプレーするなんて、憧れですよね。
世界のトッププロたちがしのぎを削る「オリンピック」や、アマチュアの世界一を決める「世界アマ」、ジュニア界の「世界ジュニア」など、ゴルフの世界にも、さまざまな世界大会がありますが、誰もが世界大会を目指して挑戦できる、そんな画期的な大会があります。
それは、「ヘリテージワールドカップ」。ワールドハンディキャップシステムを利用した、ハンディキャップ戦の世界大会です。
7月6~8日、モーリシャスで「ヘリテージワールドカップ」が開催されました。「ヘリテージワールドカップ」は、26カ国の予選を勝ち抜いた代表選手2名が一堂に会する大会です。自分のベストを尽くして、自身のハンディキャップに打ち勝てば、世界No.1を目指せる画期的な大会です。例えば、ハンディキャップ15の人が「84」で回れば、ネットスコア「69」となり、優勝争いをするスコアになります。世界大会は3日間行われ、初日と2日目がシングルス、3日目はチームスクランブルで行われます。
日本では、2021年7月から12月にかけて「ヘリテージワールドカップ2022日本代表決定戦アマチュアゴルフジャパンカップ」が開催されました。地区予選を勝ち抜いた選手がフェニックスカントリークラブで行われた日本決勝に集まり、ハンディキャップ15未満の「カテゴリーA」とハンディキャップ15以上の「カテゴリーB」、それぞれの優勝者が日本代表に選出されました。
日本代表の2人はハンデ5と21
福岡県の秋山俊幸さんは、ハンディキャップ5の片手シングル。県内のアマチュア大会の常連で、ステディなプレーでフェニックスカントリークラブを攻略し、カテゴリーAを制しました。
愛知県の伊藤克史さんは、ハンディキャップ21。ゴルフを初めてまだ5年ほどですが、2年ほど前からスクランブルの大会などに出場し、競技への挑戦を始めました。予選から日本決勝までの短期間で腕を上げ、見事カテゴリーBを制しました。
日本決勝で顔合わせはしたものの、この日が初対面だった2人。日本代表として、息を合わせてプレーできるのでしょうか。
成田空港からドバイ経由でモーリシャスへ。計17時間のロングフライトでしたが、各国の代表選手を紹介するレセプションパーティーが催されると、2人のやる気は最高潮に。日本代表チームは過去5大会中、3大会で優勝している強豪国として知られており、レセプションパーティーでも大きな声援を浴びました。
初日はポーランド代表と同組になった日本代表。毎度ラインを懸命に読むポーランド代表のプレーにペースを乱されつつも、カテゴリーBの伊藤選手がスコアを稼ぎ、日本代表は5位の好発進。
2日目はガーナ代表と同組に。230ヤードを飛ばすガーナの女性プレーヤーの飛距離に驚き。この日は秋山選手が粘りのゴルフを見せるも、チームは7位に後退。最終日のスクランブルに表彰台への望みをかけました。
日本代表、見事なチームワークで5位入賞
スクランブル方式でプレーする最終日。この日のチームジャパンは見事なチームワークを発揮。最難関の4番パー4では、秋山選手が3番ウッドで放ったセカンドショットが直接カップインし、イーグルを奪取。このスーパーショットも助け、日本代表は2つ順位を上げて5位で大会を終えました。
優勝したのは、最終ホールをバーディーとし、フランス代表に1打競り勝ったスペイン代表。プレー後は各国健闘をたたえ、国旗を交換し合い、和やかな雰囲気で幕を閉じました。
大会を終えた日本代表の2人は、旧知の親友かのように。2人だけでなく、今大会を共に戦った世界中のゴルファーたちは、爽やかな笑顔でそれぞれの国へ帰国していきました。
23年の世界大会は、7月3日からモーリシャスで開催されます。そしてその予選会を兼ねた「ヘリテージワールドカップ2023日本代表決定戦 アマチュアゴルフジャパンカップ」は9月から全国6カ所で予選会を実施します。日本決勝はフェニックスカントリークラブ。自分のベストプレーができれば、あなたも日本代表になれるかもしれません。
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