“ドローボール”が打てた! それとも“フック”しただけ!? 違いを解説

「スライス」と「フェード」、「フック」と「ドロー」の違いを具体的に説明できないゴルファーは意外と多いかもしれません。レッスンプロの三浦辰施氏に話を聞きました。

意図せず曲がってしまったボールは「スライス」「フック」

 ゴルフを始めたばかりのビギナーは、スイングが安定していないことが大半なので、ボールが左右に曲がってしまう人が多いです。特に、ドライバーはクラブが最も長く、難易度が高いため、真っすぐ打つことができず四苦八苦しているビギナーは多いかもしれません。

最高のティーショットを打ちたいものです… 写真:AC
最高のティーショットを打ちたいものです… 写真:AC

 しかし、上級者であってもボールが曲がることは珍しくないので、ビギナーであれば、当然起こりうるショットとも言えます。ボールが曲がってしまうミスショットには、大きく分けて「スライス」と「フック」の2種類があります。

 スライスとは、右打ちの場合は右方向へ、左打ちの場合は左方向へ打球が弧を描くように曲がっていく球筋のことを指します。一般的なショットはもちろん、グリーン上を転がすパッティングで、右へ曲がっていくことも「スライス」と表現します。

 パッティングは、地面の傾斜などの影響から曲がることがほとんどですが、ショットの場合は、風の影響を除けば、ボールにかかる「サイドスピン」の影響で曲がっていきます。

 一方、フックはスライスと真逆の方向にボールが曲がっていくことを指します。スライスやフックは、ボールが左右に大きく曲がるため、飛距離が出づらくなることはもちろん、OBになりやすくスコアを大幅に落とす原因になります。

 そんなスライスとフックですが、ボールが左右に曲がることを「フェード」や「ドロー」と表現することもあります。

 フェードはスライスと同様、右方向に曲がることを指し、ドローはフックと同様に左方向へ曲がることを指しますが「スライス」と「フェード」、「フック」と「ドロー」では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

 レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。

「狙っている地点に曲がりながら戻ってくるのが『フェード』や『ドロー』、大きく曲がって狙っている地点を外れていってしまうのが『スライス』や『フック』という認識が上級者に多いですが、ビギナーの中には混同している人もいます」

「上級者の観点から話すと、フェードやドローは狙って曲げています。この辺りからこのぐらい曲げれば、狙っている地点に行くだろうという感じです。そのため、意図せず曲がってしまったボールがスライスやフックと言えます」

「フェード」や「ドロー」を打つシチュエーションとは

 では、あえてボールを曲げて目標地点を狙う「フェード」や「ドロー」は、どのような場面で使用するのでしょうか?

「それぞれのホールによって変わりますが、左がOBのホールなら『フェード』で打つ、右がOBのホールなら『ドロー』で打つといった感じで、主にリスクヘッジをしたい場面で使用します」

「真っすぐ打つよりも、危険なゾーンを避けて、セーフティーな方向に曲がってくれたほうが安全だからです」

 しかし、フェードとドローを打ち分けるのは、相当な技術や経験が必要になので、ビギナーにとっては至難の業です。

 では、ひたすらストレートな弾道を目指せば良いかといえば、それこそが一番難しいとも言えるので、スライス系が多いのかフック系が多いのか、自分の打球に合わせて、フェードかドローのどちらか一方を習得できるように練習すると良いでしょう。

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