最新の記事
- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- ギア・グッズ
- 「挑戦もまた、ヤマハ伝統の“品質”である」ヤマハRMX VDアイアンに宿る“フロンティア精神”<PR>
〈Sponsored by ヤマハ〉
飛距離と許容性が極まったドライバーシリーズだけでなく、ツアーで定評のあるアイアンにもさらなる革新が注ぎ込まれているヤマハの新RMX VDシリーズ。名器誕生の背景にはヤマハの揺るぎないブランド哲学があります。
藤田プロ仕様に固執せず…それが課題克服の突破口!
ヤマハRMXシリーズの企画担当、梶山駿吾氏は新「RMX VD」アイアンの開発を新たなメンバーに託すことにしました。異分野からゴルフクラブの開発畑に飛び込んできた入社2年目の嶋田航大氏です。
ヤマハのアイアンは歴代モデルがツアープレーヤーの高い評価を受けてきた一方で、梶山氏はある種の行き詰まりを感じていました。
「たとえば(ヤマハ契約の)藤田寛之プロからはここ5年くらいずっと、もう少し飛距離が出せるアイアンが欲しいと言われてきたのですが、正直良い結果は残せていなかったのです。こちらも(藤田)プロが好むヘッド形状やフィーリングは15年以上に及ぶ関係性の中で十分に理解しています。その上で、『バックスピン量は減らさずに7番で+7ヤード伸ばしたい』というプロの要求をいかに達成すべきか? 解決策を見いだせずにいました」(梶山氏)
新「RMX VD」アイアンの開発に取り組んでみて、「藤田寛之プロの好むアイアンとは、こういうものである」という固定観念、プレーヤーへの配慮がアイアン進化の大きな壁となっていたことを梶山氏は思い知ったと言います。
それを気付かせてくれたのが若きアイアン担当の嶋田氏でした。
「従来のヤマハのアイアンを改めて分析していて思ったのが、なぜフェースのセンターに重心が来ていないのだろう?ということでした。ネック寄りに重心がズレている状態で、プレーヤーがフェースセンターで打とうとすれば……。最高のパフォーマンスを一貫して生み出すことはできないのではないか?と感じたのです」(嶋田氏)
ツアープレーヤーが使用するアイアンは、ヤマハ製に限らずたいてい短重心でヒール寄りに重心が来ているものです。とくに藤田プロが好むフェース形状にすれば、よりヒール重心のアイアンとなります。梶山氏を含む古参スタッフの中では「それで普通、それがプロの好み」という確信がありました。しかし、今となってみればそれこそが大きな思い込みだったというのです。
「新『RMX VD/R』アイアンは、(藤田プロと同じくヤマハ契約の)今平周吾プロの協力をいただきながら、これまでのヤマハアイアンにはとらわれない新しいヘッド形状を目指しました。Rアイアンでは従来モデルに比べ1.9ミリも重心をセンターに近づけることに成功していますが、これも新しいヘッド形状にチャレンジできるタイミングだったからこそ達成できたのだと思います。軟鉄鍛造のワンピースヘッドの場合、従来のヘッド形状をキープしたままでは大きな重心の移動は難しいからです」(嶋田氏)
当てたいところに“芯”がある。新RMX VDドライバーの「Bull’sーeye Face(ブルズアイフェース)」のような打点と重心性能のマッチングが、アイアン開発においても積年の課題を解消する突破口となりました。
「(新『RMX VD/R』アイアンと)同じくフェースセンターに重心を近づける工夫を施した新『RMX VD/M』アイアンをテストした藤田プロが一発打っただけで『この30年でいちばんいい!』と小躍りして喜んでくれたのです。7番の飛距離は前モデル比9ヤードアップ。バックスピンは100回転/分も変わらなかった。今平プロ好みに仕上げたヘッド形状については何も言わず(笑)、『ヤマハ史上最強のアイアン』とまで言ってくれたのです」(梶山氏)
新RMX VD/Mアイアンへの賛辞は、これまで愚直に守り続けてきた「藤田プロ仕様アイアン」の基本形が、作り手の思い込みだったことを示すものでした。もちろん、その基本を守っていなければテストもしてくれなかった時期もあったのは事実です。しかし、本当に大切なのは今、目の前にいるプレーヤーの状態と要求だったのです。
「アイアンの場合は、ウッドと違いギア効果でスピンが増減することはありません。適正な番手ごとのスピンは、やはり打点と重心がズレていない状態でこそ発揮されるのだと思います。VD/Mアイアンは軟鉄鍛造ボディーに薄肉のバネ鋼フェースを溶接しています。フェース構造で初速アップと一貫性を、重心の設定でストロングロフト化しても従来モデルと同等のバックスピンが得られる、というイメージです」(嶋田氏)
アイアン開発担当が最も打ってもらいたい! 新RMX VD/Xアイアン
若きエンジニア、嶋田氏がゴルファーにもっと知ってもらいたい! という“革新”が、新RMX VD/Xアイアンです。アイアンでありながら慣性モーメント(左右)4000g・cm2(7番において)を達成するこのヤマハ独自形状のモデルは、前作「VD40」アイアンの後継です。
VD/Xアイアンはとにかくミスヒットに強く、曲がり知らずの弾道でグリーンの幅に打球がしっかりと収まってくれます。
「新RMX VD/Xアイアンはボールを意図的に曲げようとしても曲がらないほどのミスに対する強さはそのままに、飛距離アップにも挑戦しています。ロフトを立てて、そのぶん重心は低くしています。また、フェース面は最薄部を1.5ミリまで薄くして反発性能を高めています。ヤマハのアイアンはどうしてもプロの使用率が高いVD/RやVD/Mに関心が集まってしまうのですが、このVD/Xアイアンこそ、多くの皆さんに打っていただいて従来のアイアンとの大きな違いを感じてもらえるモデルだと思っています」(嶋田氏)
1980年代初めにゴルフクラブ事業に参入した時から、ヤマハのエンジニアに求められてきた開発マインドの「フロンティア精神」。パーシモン全盛の時代に、ヤマハは世界で初めてカーボンコンポジットウッドを発表しました。
鍛造チタンドライバーを遠藤製作所と共同開発し、今では当たり前となったヘッド内部のサウンドリブ構造(打球音チューニング)も、音響メーカーであるヤマハだからこそのものです。
すべてのブランドが高レベルで並び立ち、あらゆるプレーヤーニーズを高次元で満たせている現代にあっても、ヤマハのエンジニアとしてはチャレンジすることを止めるわけにはいかない。それがヤマハの企業風土なのです。
「新RMX VD/Xアイアンは確かに変わった形をしていますが、本当はヒールに出っ張りをつけなくても、同じようなパフォーマンスを出すことは可能なのです。でも、われわれはもっと新しいゴルフクラブに関心を持ってもらいたいのです。何これ?と思って手に取り、打ってもらいたい。そうすれば、クラブを変えるだけでこんなに結果が変わるんだということに気付いてもらえる。それだけの革新的なパフォーマンスがVD/Xアイアンには備わっているのです」(梶山氏)
大型チタンヘッドもキャビティアイアンも、クランクネックパターも最初は異端の目で見られ敬遠されましたが、今はすっかり「スタンダード」と呼ばれるようになっています。新RMX VD/Xアイアンも、後世のゴルファーからアイアンの「スタンダード」と呼ばれる名器となる驚きのパフォーマンスを秘めています。
挑戦の根底にあるパフォーマンスを超えた、ヤマハ品質
未体験の飛距離や許容性を、飽くなき探究心と開発マインドをもって達成した新RMX VDシリーズは、まさにその卓越した弾道パフォーマンスで契約プレーヤーたちから高い評価を受けています。しかし、そのパフォーマンスを「信頼」のレベルに高めている製品開発の“おきて”がヤマハにはあります。それが“安全と健康は全てに優先する”という、グループ全体のスローガンです。ヤマハの開発リーダー、竹園拓也氏はその特別感を次のように説明します。
「たとえばゴルフクラブの飛距離アップにおいてとても有益な手法が見つかったとしても、それがヤマハの定める安全基準を満たすものでなければ量産に進むことはありません。それはPL法などの公的な安全基準を満たすだけではありません。それ以上に厳格なハードルが社内規定として存在しているのです」(竹園氏)
現在のゴルフクラブでは脱着可能なシャフトスリーブ機構が当たり前ですが、このスリーブひとつを改良しただけで膨大な社内検査と安全性の証明作業が必要になります。竹園氏のPCに残る新シャフトスリーブの点検項目は、マウスを3スクロールしても終わりが見えないほど膨大なものでした。
「土台に安全があって、その上に新しさや挑戦といった製品的な魅力が乗っかっています。どちらも備わって初めてヤマハブランドとしての“品質”になるのです」(竹園氏)
新しいことに挑戦すればその都度、安全を担保するための膨大な確認作業が必要となります。スケジュールを優先すれば「新しいことをやらずに済ませたい」と思うのも人情です。企画チームと開発チームの間には、常にある種の緊張関係があると言いますが、挑戦はヤマハ品質の一部です。立ち止まることは許されないのです。
「安全・革新、そして美しさも品質には含まれます。ヤマハには“ピアノブラック”というピアノ制作における塗装の指標がありますが、ゴルフクラブの場合も塗装や仕上げの美しさについて、工場に嫌がられるほどのこだわりを持っています。非常に細かいことですが、たとえばアイアンのネックセルがホーゼルと完全に段差なく磨き上げられていなければNG。ドライバーフェースのマスキングもその仕上がり次第で見え方が変わってしまうため、少しのズレも見逃しません。海外工場でも必ずスタッフを常駐させて、生産工程でチェックして要望を伝えるようにしているのです」(竹園氏)
パフォーマンスではなく、クオリオティー。そこにヤマハブランドの一員としてのプライドがあります。単に飛ぶ、曲がらないだけでは収まらない新RMX VDシリーズに備わった本当の魅力は、実際にクラブを手に取り、構え、打ち、使い続けることで特別な光を放ってくるでしょう。