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- 「年齢的にも焦りは感じている」 宮田成華が10Y伸びた飛距離を武器に3年ぶり首位発進
国内女子ツアー「資生堂レディスオープン」の初日、ウェイティングから出場の25歳、宮田成華(みやた・なるは)が1イーグル、4バーディー、1ボギーの67で首位タイ発進を決めた。
飛距離を武器にパー5を“カモ”に
◆国内女子プロゴルフ<資生堂レディスオープン 6月29日~7月2日 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県) 6605ヤード・パー72>
ツアー未勝利の宮田成華が「資生堂レディスオープン」の初日に5アンダーでホールアウトし、首位タイと幸先のいいスタートを切った。
インスタートの宮田は13番パー5でピンまで240ヤードの2打目を3番ウッドで打ち、2オンとはいかなかったが、残り20ヤードの距離を58度で30センチに寄せて難なくバーディー。15番パー4はピンまで150ヤードの右ラフから9番アイアンで打った2打目がグリーンに着弾してカップインでイーグルを奪取。後半は2番パー5で2オン2パットのバーディーと飛距離を武器に見せ場を作った。
「全体的にティーショットが飛んでいて、フェアウェイキープもできていました。チャンスは短いクラブで打てたので、積極的にいけたのがよかった」
1イーグル、4バーディー、1ボギーの67。5アンダーで堂々の首位タイに立った。2020年のスタンレーレディス以来、約3年ぶりの首位発進となったが、「今日は上がってみてトップだと気づきました。リーダーボード見ないようにしていたので、そこはあまり意識していなかったです。今年は全体的にショットの調子が割とよくて、その状態をキープできています」と、会心のラウンドを振り返った。
今日のスコアがまとまったのは、飛距離を武器にマネジメントできたからだろう。宮田は第1回リランキングが65位だったため、このあとのレギュラーツアー出場が限られ、今大会もウェイティングからの出場だった。主戦場は下部のステップ・アップ・ツアーで、今季のレギュラーツアーは今大会で6試合目にとどまっているが、ドライビングディスタンスは「255.11ヤード」のデータが出ている。
規定ラウンドに達していないため順位はつかないが、今季のレギュラーツアーのランキングにあてはめると5位にランクインする数字だ。1位・神谷そら(259.24ヤード)、2位・穴井詩(257.16ヤード)、3位・竹田麗央(257.07ヤード)、4位・渡邉彩香(255.29)ら、そうそうたる飛ばし屋にも匹敵する飛距離を持っている。
「去年よりも10ヤードは伸びた」
宮田自身も“飛んでいる”ことを自覚している。
「昨年はショットが曲がっていたこともあって、手打ちを指摘されて、なるべく体で打つようにしたんです。そしたら方向性も安定して、去年よりも飛距離は平均で10ヤードは伸びたと思います。キャリーで250ヤードくらいです。飛ばしたいという思いよりも、振れなくなるのが嫌で、スイングが緩まないことを意識している。手先に頼らないボディーターンにしてからは、ヘッドスピードが上がっていて、ボールの初速が速くなりました」
そろそろ勝利への意識を高めていきたいところだが、「同期の活躍というか、年齢的にもそろそろ中堅かなと。焦りは感じている」と、正直に吐露する。首位発進に浮かれず、“油断は禁物”と自分に言い聞かせているようにも見えた。
「今週はハウスキャディーですが、暑さ対策は扇風機や氷のうでしのぎました。まだ残り3日間、1日1日が暑いので、集中力を保っていきたい」
ドライバーやウッドは自信を持って振れているだけに、まだまだバーディーチャンスは訪れるだろう。このまま優勝戦線に残れるか、明日が正念場だ。
宮田 成華(みやた・なるは)
1997年11月7日生まれ、東京都出身。2019年のプロテストに合格し、2020-21統合シーズンからツアー参戦。3回のトップ5を記録するなど頭角を現すもシードには至らず。23年シーズンはQTランキング66位からのシード獲得を目指す。
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