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- 「私ももう押し出される部類。自分に期待しない」 26歳・永井花奈は単独トップに立つも気を引き締める
国内女子ツアー「資生堂レディス」2日目、永井花奈(ながい・かな)が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算7アンダーで単独トップに立った。
パターでスコアメイク
◆国内女子プロゴルフ<資生堂レディスオープン 6月29日~7月2日 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県) 6605ヤード・パー72>
大会2日目を5位タイからスタートした永井花奈は、出だしから「予選通過も危ない」と焦りも感じていた。

スタートホールの10番でボギーが先行。続く13番もボギーで「バーディーを取らなきゃ」と思い始めたころ、「いつの間にかパターも芯に当たるようになった」と振り返る。
14、16、18番をバーディーとし、後半も2番で2メートル、5番で3メートルを沈めてスコアを伸ばした。7番パー5は残り10ヤードのアプローチを58度で直接カップイン。スコアを4つ伸ばし、通算7アンダーで単独トップに立った。
スコアがまとまったのは、パターの好調にある。「ストロークが真っすぐきれいに上がらなくて、いつもより低く上げることを意識しました。パターヘッドの重さを意識したら、しっかりと芯に当たってラインにも乗った。1~2メートルのパットは外すことなくいけた」と振り返る。
「私ももう押し出される部類」
永井はプロテストに合格した翌2017年の「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝したが、2勝目から遠ざかっている。
2020-21年シーズンは賞金ランキング70位で一度シードを落としているが、22年はフル参戦し、35試合に出場して2位が2回と優勝争いにも顔を出している。
「ここ何年かはショットの調子がいい割にスコアにならないことが多くて…。若い頃のほうが狙ったところに打つのはうまかった気がします。でも、スイングは今のほうがうまくなっていると思う」とまだまだ納得のいくゴルフはできていないと自分を戒める。
26歳になり、近年の若手の勢いから「私ももう年齢的には押し出される部類になる」と自覚している。少し前まで20代前半だった彼女も“アラサー”だ。だからこそ「持っているものでゴルフをうまく組み立てられる、そういう選手になりたい」と話す。
つまりは、経験豊富なベテランならではの“引き出しの多さ”そして“技術力”で対抗していきたいのだろう。
約6年ぶりの頂点に向け「この順位はうれしいけれど、期待するといいことがない。だから自分に期待しない。これを変えずにいきたい」と気を引き締めた。
永井 花奈(ながい・かな)
1997年6月16日生まれ、東京都出身。6歳から競技を始める。2014年から日本ゴルフ協会のナショナルチームメンバーとして活躍し、同年「日本女子オープン」でアマチュアながら3位に入った。15年末には米ツアーの予選会を受験。16年1月にプロ宣言して米ツアー「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」でデビューした。16年のプロテストにトップ合格。17年「樋口久子 三菱電機レディス」は最終日が降雨による中止となり、畑岡奈紗らを1打上回ってプロ初優勝を飾った。所属はフリー。
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