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- 馬場咲希の“右ワキにモノを挟む”スタート前練習にはどんな効果が? 松山英樹はパッティングで意識
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、「シモーネアジアパシフィックカップ」でプロデビューを果たした馬場咲希(ばば・さき)です。
馬場咲希がレディースアジアンツアーでプロデビュー
レディースアジアンツアーの「シモーネ・アジアパシフィックカップ」がインドネシア・ジャカルタのポンドックインダGCで開催されました。通算14アンダーで優勝したのは、タイのアタヤ・ティティクル選手です。今大会で唯一の3日連続60台をマークしての勝利でした。
日本勢は、畑岡奈紗選手、西畑萌香選手、そして11月のプロテストで合格した馬場咲希選手と高野愛姫選手が参戦しました。畑岡選手は13位タイ、西畑選手は33位タイ、馬場選手は17位タイ、高野選手は21位タイで戦いを終えています。
今大会がプロデビュー戦だった馬場選手は、11月30日から12月5日に行われた米国女子ツアーの来季出場権をかけたQシリーズ(最終予選会)にも挑戦。同じく最終予選会に出場した西郷真央選手は2位タイ、吉田優利選手は7位タイでフィニッシュし、来季リシャッフルまでの出場権を獲得しましたが、62位タイだった馬場選手は残念ながら出場権を手にすることができませんでした。
さて、そんな馬場選手がQシリーズのスタート前にやっていた練習法を紹介したいと思います。その練習とは、右ワキにアライメントスティックのカバーを挟んでアドレスし、カバーを落とさずにボールを打つというものです。
以前、このコラムでは「左ワキにシャツを挟むような仕草をする丸山奨王選手」を取り上げさせてもらいました。スイング中に左ワキが締まることで、クラブが寝て入る動きやあおり打ちを防止できるという内容でした。
右ワキを締める練習は多くのゴルファーに効果あり
一方、馬場選手のように右ワキを締める練習には、主に2つの効果があります。一つは、バックスイングを手で上げるのを防ぎやすくなること。もう一つはインパクト効率が高くなることです。右ワキを締めてスイングすることで、体の右サイドの運動量が上がり、手元と腕が同調しやすくなります。
ちなみに、馬場選手はスタート前の打撃練習でこの練習をしていましたが、松山英樹選手は右ワキにシャツを挟むような仕草をしてからパッティングをしていた時期があります。「右ワキを締めると腕と体が一体化する」というのは、パターやアプローチでも大切な要素なのです。
バックスイングで右ヒジが外れてしまう人、ショットの正確性や飛距離を上げたい人、ショートゲームの精度を高めたい人など、多くのゴルファーに効果がある練習なので、ぜひ試してみてください。
馬場 咲希(ばば・さき)
2005年生まれ、東京都出身。東京都ジュニアゴルフ選手権(18年)、関東ジュニアゴルフ選手権(19年)、東京都女子アマチュアゴルフ選手権(21年)などで優勝。175cmの長身から繰り出すドライバーを武器に、昨年8月の全米女子アマを制覇。日本勢として37年ぶりの快挙だった。今年のプロテストに合格し、12月のレディースアジアツアーでプロデビュー戦を飾っている。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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