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シャウフェレが年間メジャー2勝を達成「誇りに思う、夢のよう」 松山英樹は66位タイ「自分のゴルフが通用しなかった」
今季メジャー最終戦「全英オープン」。2カ月前の「全米プロゴルフ選手権」でメジャー初優勝を飾ったザンダー・シャウフェレが、通算9アンダーでメジャー2勝目を飾った。日本選手は8人出場していたが、予選通過したのは松山英樹のみ。その松山は通算12オーバーの66位タイに終わった。
「全米プロ」での激戦が役立ったバックナイン
◆米国男子プロゴルフ メジャー最終戦
全英オープン 7月18~21日 ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド) 7385ヤード・パー71
メジャー優勝というのは、これほどまでに自信をつけるのだろうか、5月「全米プロゴルフ選手権」でメジャー挑戦28回目にして優勝を遂げたザンダー・シャウフェレ(米)が、わずか2カ月後の「全英オープン」でメジャー2勝目を飾った。
最終日を首位と1打差の2位タイという好位置でスタートしたシャウフェレ。とはいえ、2位タイに6人が並んでいただけに、誰が勝つのかまったく分からない混戦状態だった。その中、シャウフレは前半にスコアを2つ伸ばし、サンデーバックナインに突入。ここから“シャウフェレ劇場”が幕を開ける。
まずは11番パー4だ。ティショットを左に曲げてラフからの第2打。ピンまでは173ヤード、グリーンが見えない位置からだったにもかかわらず、ゆったりとしたスイングから繰り出されたボールはグリーン手前に落ちた後、ピン手前1メートルで止まる。それを沈めて通算6アンダーとし、ついに単独首位に躍り出た。
その後、13、14、16番ホールでもバーディを奪い、通算9アンダーまでスコアを伸ばした。最終的に2位以下に2打差をつけての優勝となったが、ピンチらしいピンチもなく、ストローク差以上に圧倒的な強さを見せつけた後半の9ホールだった。
「私がプレーしてきた中で最も難しいといえるバックナインでしたが、不思議と落ち着いてプレーすることができました。全米プロでの激しい優勝争いを制したことが、今日のバックナインを戦う上でとても役に立ったと思います」。
全米プロでは終盤にブライソン・デシャンポーに並ばれる苦戦を強いられたが、最終18番ホールでバーディを奪い、1打差で逃げ切った。その経験があったからこそ、最後まで自分のプレーに集中できたと言えるだろう。
「ここまで本当に長い道のりでしたが、全英オープンのチャンピオンであることを誇りに思いますし、夢のようです」と、自分の名前が刻まれたクラレットジャックを手にしながら語ったシャウフェレ。年間メジャー2勝は18年ブルックス・ケプカ以来の快挙でもある。
来月には「パリ五輪」も控えているが、狙うは当然2大会連続の金メダルだ。メジャーチャンピオンとして臨む初の五輪となるが、今回も持ち前の勝負強さを発揮するに違いない。
コースの洗礼を受けた日本勢
メジャー大会で華々しい活躍を見せる日本の女子ゴルファーに続くことを期待された日本勢だが、出場した8人中予選通過を果たしたのは松山英樹のみだった。フェスキューやゴース、ポットバンカーといったコースの罠に加え、予想外の方向から吹く風や雨、寒さによって、思うようなゴルフをさせてもらえなかった。
ただ一人予選通過した松山にしても、通算12オーバーの66位タイに終わった。「最終日はアンダーパーをマークしたかったのですが、後半はパッティングも決まらず、うまくいきませんでした。コースに対して自分のゴルフが通用しなかったので、苦しいラウンドが続いた感じです」と、渋い表情を見せた。
来月には「パリ五輪」が控えているが、それまでにはショット、パットの調子を取り戻したいところ。当然、メダル獲得を期待されるが、「どの試合でも出場するからには一番上を目指しています」と、金メダルを狙う気持ちに変わりはない。
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