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- 今シーズン未勝利・原英莉花の悩み 自身の安全なゴルフが「つまんない」 韓国ツアーでの“発見”とは?
国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」に出場中の原英莉花(はら・えりか)。今季はいまだ勝利がないが、何がうまくいっていないのかを第1ラウンド後のインタビューで明かした。
5~7番アイアンの精度に悩み
◆国内女子プロゴルフ
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 9月20~22日 利府ゴルフ倶楽部(宮城県) 6638ヤード・パー72
原英莉花の表情がどうもスカッとしない。今季いまだ勝利なし。今大会も通算2アンダーで明日の最終日を迎えるが「まだフィットしない」と、納得いかないゴルフが続いているようだった。
とはいえ6月の「アース・モンダミンカップ」からここまで8試合はすべて予選を通過。「資生堂レディス」3位、「ミネベアミツミレディス」6位タイ、「ゴルフ5レディス」8位タイとトップ10入りも果たしている。
極端に悪いとも言えない状況ではあるが、思うようなゴルフができていないフラストレーションはたまっているようだ。
「自分がこう打ちたいと構えていても、逆球が出てしまうと攻めにくくなったりして、自分で首を絞めている感じがあります。だからちょっと安全なゴルフになってしまうところが自分の中では『つまんない』っていうか、うまく攻めきれないのが嫌ですね」
いま悩みの種は5、6、7番アイアンがうまく打てないことだという。
「毎週、鉛を貼ったりして工夫しているのですが、なんか気持ち悪い。アイアンが一番の持ち味だと思ってやっているのですが、なかなかうまくいかない。それを使わない短いコースだとちょっといい成績が出ることもあるのですが、この番手を使うところが来るとちょっと崩れる。そこはもう少し練習して取り戻したい」
「体の柔軟性に筋力がついてこない」
来週は国内メジャー「日本女子オープン」(大利根カントリークラブ西コース)を控えており、今年の女子ツアーで距離は最長の6845ヤード。ドライバーの飛距離と精度は大きな武器になるが、そのあたりはどのように捉えているのか。
「思い切り振っているイメージはないのですが、もちろん飛ばしたいし、距離は私の中では大事。ただ、体の柔軟性に対して筋力がうまくついてこなくて、痛みが出たりして、トレーニングの方向性を変えたりして思うように飛ばせていない」との悩みを打ち明ける。
「今年は開幕戦よりは飛距離は増したと思いますし、少しずつ瞬発系のトレーニングも入れています。ただ、思い切り振って左右どっちにも飛ぶというのは違うなって思っているので、“飛距離を生む”ことに関しては、正確性も大事なってくるのでもう少し長いスパンをかけていきたいです」
「JLPGAが注目されている」
原にあらためて聞きたかったのが、今年初めて挑戦した韓国ツアーの参戦について。約1カ月前の韓国メジャー「ハンファクラシック」で通算1オーバーの31位タイで4日間を終えた。前日会見にも呼ばれ、初日からは注目組で、韓国の“飛ばし屋”21歳のユン・イナとの同組対決も話題だった。
「日本の女子ゴルフ界から来たってことで注目が大きかったのかなって思います。私自身というよりかは、JLPGAがちょっと注目されているのかとは感じました。あとはコースの距離がとても長かったのと、韓国の選手は細くてもすごく飛ぶし、やっぱりパワフルがいいなって思いました。同組のユン・イナ選手は飛距離が出るというよりかは、球筋が大きい印象でした」
韓国のコースも米ツアーのように飛距離を伸ばす傾向にあると聞く。原も飛距離がアドバンテージになることをあらためて実感したようだが、今はどちらかといえばドライバーよりもアイアンの精度に磨きをかけ、コース攻略することを考えている。
「もう少し自分の知識も増やしたいし、クラブの調整をお願いするときも、より言葉を具現化して言えるようになりたい」
明日の最終日では一つでも何かをつかみ、来週のメジャーを迎えたいところだ。
原 英莉花(はら・えりか)
1999年2月15日生まれ、神奈川県出身。2018年プロテスト合格。“黄金世代”の一人として18年から早くもシード獲得し、翌19年には初優勝。20年には日本女子オープン、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップと公式戦2冠を達成した。23年はヘルニア手術を乗り越え、日本女子オープンを2度目の制覇。NIPPON EXPRESSホールディングス所属。
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