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- ファイナルQTトップ通過の永井花奈が振り返る「昨シーズンの課題」と「今後の展望」とは
昨シーズン、メルセデス・ランキング81位で終えた永井花奈(ながい・かな)。シード権獲得とはならなかったものの、シーズン後半の奮闘が実を結びファイナルQTで見事トップ通過を果たした。今シーズン前半戦の出場権を手にした永井が、昨シーズンの苦悩とその先に見据える目標を語った。
コロナの影響で海外合宿ができないことが出遅れに影響
昨シーズン、メルセデス・ランキング81位でシード権獲得には届かなかった永井花奈。しかしQTでトップ通過を果たし、今シーズン前半戦の出場権を手にした永井が、昨シーズンの苦悩とその先に見据える目標を語った。

――昨シーズン、1年を振り返ってみていかがでしたか?
「基本的にうまくいかなかったので、大変だったなと感じています。ここ数年、開幕から計画的に進めてきたのですが、今年は出だしが悪く、後半にかけても戻せないまま終わってしまいました。最後はQTに回ることになってしまい、それがすごく悔しいですね」
――印象に残っている試合はありますか?
「やはり、2週連続でホールインワン(※4月の『KKT杯バンテリンレディス』と『フジサンケイレディス』)を決めたのは自分でも驚きの出来事でした」
――シード権を逃す結果となってしまいましたが、課題はどの辺に感じていますか。
「スロースタートになってしまう理由が明確にわからないのですが、コロナの影響でアメリカやハワイでの合宿ができなくなり、開幕に向けた調整が不足していると感じています。今年は沖縄に早めに入ってコースを回りながら調整しましたが、それでも結果につながりませんでした」
「コースは練習と実戦でまったく違う感覚になることが多く、ショットもパットもかみ合わない場面が続きました」
「昨シーズンはプレー中に笑顔でいることが少なかった」
――ファイナルQTでは、どのように調整を進めましたか?
「後半戦、特に夏以降はシードが厳しいと感じていたので、QTに向けて調整していました。その結果、調子が上がり、1位で通過できました。ただ、トーナメントで求められるものはまた別なので、切り替えてしっかり準備していきたいです」
――2025年シーズンの目標を教えてください。
「トーナメントではバーディーを積極的に取っていきたいですし、優勝争いにたくさん絡みたいですね。最終的な目標は、やはり優勝することです。シード権も重要ですが、自分にとって優勝は特別な意味があります。そのために全力で頑張ります」
――最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
「昨シーズンは気持ちに余裕がなく、プレー中に笑顔でいることが少なかったです。でも、今年は気持ちもスコアも充実させ、笑顔でラウンドできるよう頑張ります。ぜひ応援していただければうれしいです」
苦しい一年を乗り越え、新たなスタートを切る永井花奈。今シーズン、待望の2勝目を挙げることはできるのか期待が高まる。
永井 花奈(ながい・かな)
1997年6月16日生まれ、東京都出身。6歳から競技を始める。2014年から日本ゴルフ協会のナショナルチームメンバーとして活躍し、同年「日本女子オープン」でアマチュアながら3位に入った。15年末には米ツアーの予選会を受験。16年1月にプロ宣言して米ツアー「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」でデビューした。16年のプロテストにトップ合格。17年「樋口久子 三菱電機レディス」は最終日が降雨による中止となり、畑岡奈紗らを1打上回ってプロ初優勝を飾った。
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