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- 樋口久子や宮里藍もできなかった“米女子デビュー戦トップ10フィニッシュ” 見事達成の竹田麗央は史上何人目の快挙だった?
米女子ツアー開幕戦の「ヒルトングランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」でルーキーの竹田麗央が8位に入り、見事な「デビュー戦でのトップ10フィニッシュ」を飾った。
5年前の河本結以来6人目の快挙
米女子ツアー開幕戦の「ヒルトングランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」でルーキーの竹田麗央が8位に入った。ツアーメンバーデビュー戦でのトップ10入りは日本人選手何人目か。過去に好発進した選手の中には竹田の親族であるあの選手の名前もある。
古江彩佳、笹生優花という日本が誇るメジャーチャンピオンが苦戦する中、竹田がきっちりとスコアをまとめた。最終日は6バーディー、2ボギーの68で通算11アンダー。順位こそ前日の6位タイから少し下がったが、8位は堂々のトップ10フィニッシュだ。

これまで50人近い日本人選手が米女子ツアーに参戦してきた。うち、ツアーメンバー初戦でトップ10に食い込んだのは竹田が6人目である。
初めてのデビュー戦トップ10は今から47年前の1978年のこと。当時は出場権をかけた予選会が開幕直前の1月下旬に行われており、クリアした大迫たつ子、吉川なよ子、田村一代の3人がそのまま開幕戦の「アメリカン・キャンサー・ソサエティークラシック」に出場した。
この中で躍動したのが当時28歳、まだ日本でも優勝経験がなかった吉川だった。吉川は初日にいきなりコースレコードの67を叩き出して1打差の単独首位に立つと、2日目はパープレーの72にまとめて通算5アンダーで1打差首位のまま最終日を迎えたのだ。
最終日は2位にいたデビー・オースチンがチャージをかけて一時独走態勢を築いていたが終盤に入って急失速。吉川はオースチンと首位に並んで18番という状況だった。最後は1メートルほどのパーパットを決めればオースチンとのプレーオフだったのだが決められず、デビュー戦優勝という大快挙を寸前で逃している。
吉川はこの年から3年間、米国でプレーした。デビュー戦の成績を上回ることはできなかったが、日本では通算29勝を挙げ、賞金女王にも輝くビッグネームへと成長している。
2人目は吉川から18年後の1996年だ。トップ10に入った選手は平瀬真由美。そう、竹田の叔母である。
前年の予選会をクリアした平瀬は1月下旬のツアー第2戦「ヘルスサウス・イノーギュラル」がデビュー戦となった。初日こそ73で46位タイと出遅れたが、2日目、最終日とも69をマークして2打差の6位タイでフィニッシュ。賞金女王2度の実力者らしい見事なデビューだった。
この後、福嶋晃子が9位タイ(1999年)、上田桃子が5位タイ(2008年)、河本結が8位タイ(2020年)と続き、今回の竹田が6人目のデビュー戦トップ10入りとなったわけだ。
まだ名前が出てこないビッグネームはどうだったかというと、樋口久子は14位タイ、岡本綾子は28位タイ、宮里藍は48位タイといった具合。通算6勝の畑岡奈紗は予選落ちだった。
叔母・平瀬真由美はルーキーイヤー優勝も達成
竹田は内容的にも見事。パーオン率は83.33%で全体の3位タイ、ドライビングディスタンスは263.38ヤードで8位とショットは上位にヒケを取らなかった。
デビュー戦で6位タイに入った叔母の平瀬はその年の11月、日本開催の「東レジャパンクイーンズ」でローラ・デービース(英国)をプレーオフで破って米女子ツアー初優勝を飾っている。米女子ツアーメンバーとして優勝したのは樋口久子、岡本綾子、小林浩美に続く日本人選手4人目。ルーキーイヤーでの優勝は初めてだった。
デビュー戦のトップ10入りだけでなく、ルーキーイヤー優勝でも偉大な叔母に続けるか。竹田の今後のプレーぶりがますます楽しみになってきた。
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